Dylan Rieder(ディラン・リーダー)という男

ファッション業界やスケートボードに詳しい人はもうご存知でしょう。10月12日、モデルでプロのスケートボーダーであるディラン・リードさんが、28歳という若さでこの世を去りました。死因は白血病でした。

1988年に米カリフォルニア州のウエストミンスターで生まれたディランさんは、9歳の頃からスケートボードに興味を持ち始め、18歳にはプロのスケートボーダーとして活躍するようになりました。

同時期にモデルとしても活躍していたディランさんは、2014年のDKNYのキャンペーン広告で、スーパーモデルのカーラ・デルヴィーニュとも共演しました。

「今まで出会った中で一番優しい人」

カーラのInstagramには、その時の写真と共にディランさんへの追悼メッセージが寄せられています。

「ディランは、今まで出会った中で一番優しい人の一人でした。そしてとてもしっかりしていて信じられないぐらい素敵な人でした。ディラン、あなたのことをきっと多くの人が寂しく思うわ。天国でスケートボードを楽しみながら安らかに眠ってね」

「最も勇気と才能のある奴の一人だった」

出典 https://www.facebook.com

歌手のオジー・オズボーンとも親交があったとされ、ディランさんとのツーショットをFacebookで公開したオジー・オズボーンは「俺が知っている中で、あいつは最も勇気があって、才能に溢れていたよ。知り合えて幸せだったよ。どうか安らかに眠ってくれ」と追悼メッセージを綴りました。

スケートボード界に大きな変化をもたらした男

出典 YouTube

ディランさんのことを良く知っていた「トランスワールド・スケートボーディング」誌の編集者ブレア・アリー氏は「彼はスケートボード界に旋風を引き起こしました。彼のハイウォータージーンズとシャツの裾をジーンズに入れるスタイルは、ディランがファッションの世界から丸ごと取り入れたもので、このスタイルは大変影響力が大きく、今でも多くの若者がそのスタイルを真似ています。彼はスケートボード界に多大な影響を及ぼした一人です」とインタビューで語りました。

「山火事のように」スタイルを広め、カリスマ的存在だったディラン

モデルというだけあって、ディランさんは確固たるスタイルでスケートボード界でも生きてきました。そして彼のそんなクールなスタイルを理想とする人たちがまるで「山火事のように」広がったとブレア氏は話しています。

勇気があり、才能があり、人間的にも素晴らしいと評価されていたディランさんですが、やはり白血病という病に勝つことはできませんでした。

10月12日、ディランさんは家族や友人に見守られながら息を引き取りました。家族の代理人が、「彼の人生、アート、音楽やファッション、そしてスケートボードへの情熱は、いつも周りに多大な影響を与えていました」と声明文を出し、亡くなった後でも彼の存在が間違いなく皆に愛され、記憶に残っていくに違いないと述べました。

Instagramには日本へ行った時の写真も…

ディランさんは、日本も訪れたことがあったようです。彼のInstagramには現在約19万人のフォロワーがおり、アートな人生を生きて来たということがわかるようなユニークな写真の数々が投稿されています。

音楽、アートなどの写真に加え、犬が大好きだったと思われるディランさんの犬に触れている優しい表情を見ていると、28歳という若さでその命を奪ってしまった病の重さを考えずにはいられません。

亡くなる一ケ月前にも友人たちと

最後の最後まで人生を生き抜きたいという思いがディランさんの中にあったことでしょう。ディランさんとスケートボード仲間だったトニー・ホークさんは、ディランさんの最期の時を見守った一人でもありました。

「ディランはスケートボードの世界を変えてくれたんだ。彼のスタイルによって、誰もがスケートボードに親しみを持てるようになったんだ」とディランさんの影響力の偉大さを語り、その死を惜しみました。

ディランさんの最期を見守った一人マーク・オブロウさんは、スケートボーダーの写真家であり、アーティスト、そしてディランさんの第2の父親のような存在でした。

「私は、息子ともいえる存在を失ってしまった。ディランとはこれまで18年の親交があったが、2014年に白血病になり、私に電話で告白してくれた時に、彼は初めて泣いていたんだ。彼はとても感情的な人ではあったが、あそこまで泣くという姿を見たことがなかった。電話口で彼の泣き声だけを聞いていることがとても辛かったよ」と当時の様子を振り返り、語りました。

2度の寛解を乗り越えたにも関わらず、最終的には病に打ち勝つことができず、この世を去ってしまったディランさん。それでも、ディランさんは日々の恐怖と闘いながら精一杯の28年の人生を生きたと周りの人は話します。

ディランさんのInstagramにはこんなメッセージが…

「だれも、他人の命を奪う権利なんてない。もっと愛を広めよう!」

自分の人生の終焉を悟っていたのでしょうか。ディランさんのこのパワフルなメッセージを、今生きている私たちが教訓にできる時が来るのでしょうか。他人の命を勝手に奪い取っていく戦争や、病…。ディランさんは、自分のメッセージを通して大切なことを私たちに伝えたかったのかも知れません。

ディランさん、どうぞ安らかに…

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「Rest in Peace(平和の中で安息を)」という追悼メッセージがディランさんにたくさん寄せられています。マーク・オブロウさんは「きっと天国で休む暇もなくスケートボードをしているよ。女の子たちに囲まれながらね。そして『マーク、ここもそう悪くはないよ』って彼は言ってくれるかな」とディランさんは寂しそうに語りました。

多くの人に愛されたディランさん、どうか安らかに…。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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