記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
緊張して手が震えるとか、寒さで足が震えるなんてことはだれでも一度や二度は経験したことがあると思いますが、そもそも痙攣とはどのような状態のことを言うのでしょうか。

また、どんな疾患の可能性が考えられるのでしょうか。

要チェック項目

□痙攣とは不随意の筋肉の収縮のことを言います

□痙攣の原因には筋疲労や高熱、病気などがあります

□痙攣が起こった時やそのあとには病院を受診するべきです

痙攣とはどのような状態のことを言うのですか?

【定義】
痙攣は「痙」「攣」という2つの文字から成っていますが、痙には「筋肉がひきつる」とか「ひきつけ」といった意味があり、攣にもやはり「ひきつる」という意味があります。

痙には引きつけという意味があることからも分かるように、てんかんの発作による痙攣がイメージできると思います。また、攣れる(つれる)という単語があるように、痙攣には足がつることも含まれます。

【全身性と局部性】
痙攣を起こしてしまう理由や疾患はさまざまです。また、体のどの部分に痙攣が見られるのかも、疾患によって色々です。全身に痙攣が見られるケースがあれば、局所にのみ痙攣が見られることもあります。

痙攣を起こす原因としてはどんなものがありますか?

【筋疲労】
痙攣には足がつることも含まれますが、原因の一つとしては運動のやり過ぎなどによる筋肉の疲労が挙げられます。いわゆる筋肉が「つる」という状態で、ふくらはぎが代表的ですが、腕や腹筋、背中や指がつることもあります。

通常、筋肉の収縮は脳からの命令によって起こりますが、筋疲労によって筋肉内のカルシウムやマグネシウムなどのバランスが乱れると、意思とは関係なく(不随意に)筋肉が収縮する結果となります。

【眼の疲れ】
眼が疲れてくると、まぶたがぴくぴくするようなことがあると思いますが、あれも痙攣の一種です。デスクワークで長時間パソコンを見ていたり、スマホを見すぎたり、また睡眠不足でも目の痙攣を起こしやすいです。

目の酷使や睡眠不足による回復力の低下によって、周りの筋肉が疲労することで末梢神経が圧迫され、結果としてまぶたのピクピクが起こるのではないかと言われています。

【高熱】
小さいお子さんをお持ちの方はご存知かもしれませんが、乳幼児は「熱性けいれん」という発作を起こすことがあります。風邪などのときに38℃を超えるような高熱が出ることがきっかけとなります。

【疾患
痙攣をおこす疾患も色々なものがあります。有名なのは「てんかん」ですが、その他にも、脳血管障害、甲状腺機能の異常、電解質異常(体液バランスの異常)、アルコール中毒などの様々な疾患でみられます。

またチックや眼瞼(がんけん)痙攣などの局所的なものもあります。

痙攣をおこす時に疑われる疾患について

痙攣をおこす疾患は多岐にわたります。眼瞼痙攣などの局所的な症状でない場合には、重篤な疾患が隠れていることが多いです。以下、よくある疾患をとりあげます。

【脳血管障害】
脳血管障害で多いのは、脳梗塞や脳出血です。この病名は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

脳梗塞は脳の血管がつまってしまうことで、「呂律がまわらない」「片側だけ手足が動かない」などの症状が見られます。

また脳出血は脳の血管が破綻しその名の通り脳内で出血を起こしてしまうものです。頭痛、嘔吐、目が一方向に向く(偏視)などの症状がみられます。この脳梗塞や脳出血は痙攣の原因にもなってしまうのです。

【甲状腺機能異常】
甲状腺の機能に異常をきた疾患として甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症などがあります。これはどちらも女性に多くみられ、若年者でも発症してしまうことがある疾患です。

これは甲状腺からでるホルモンが必要以上に高かったり、または低かったりすることで、様々な症状を起こすものです。これらの疾患も痙攣をおこすことがあります。

【電解質異常】
電解質とは体内に存在しているナトリウムやカルシウムなどのイオンのことで、通常は常に一定のバランス(恒常性)を保てるように体がコントロールしています。

しかし例えば腎機能の急激な低下や悪性のガン、薬剤の過剰摂取などによりこれらのイオンバランスが崩れ、その結果、意識障害や痙攣をおこしてしまうこともあります。

【てんかん】
痙攣と言えばまずこの疾患を想起する人も多いのではないでしょうか。なんの前触れもなく突然意識がなくなって、全身の筋肉が緊張して硬直します。その後、全身がガクガクと震えるといった特徴があります。

【眼瞼痙攣】
眼瞼(がんけん)痙攣は40代から50代の女性に特に多く見られる疾患で、目の周りをぐるっと囲んでいる眼輪筋の不随意の収縮によって、まぶたがピクピクします。

また、目がしょぼしょぼしたりまばたきが増え、目が開けづらくなってきます。

痙攣を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?

【ストレス発散】
局所的な痙攣はストレスが原因となったり、悪化のリスクファクターとなったりすることが分かっているので、ストレスの自覚がある場合には適度に発散するようにしましょう。

【目を休める】
パソコンのやりすぎやスマホの見すぎは目に負担をかけるだけでなく、交換神経を昂ぶらせて睡眠の質も低下させてしまいます。夜寝る直前まで目に刺激を与えることは避けましょう。

【生活習慣の改善】
どのような疾患にも言えることですが、規則正しい生活を送ることが何よりも病気予防になります。朝ごはんを含めた3食をバランスよく摂取し、また、適度に体を動かすように心がけましょう。

痙攣が起こった場合にはどうしたらいいですか?

眼瞼(がんけん)痙攣や足がつるなど、原因がハッキリしていて局所的な痙攣の場合は様子を見ても構いませんが、全身性の痙攣の場合は重大な疾患の可能性もあるので、速やかに医療機関を受診しましょう。

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痙攣は体からのサインです!

局所痙攣が起こっている時というのは、体のどこかに不具合が生じている時です。そんな時には自分の生活を振り返ることも大事でしょう。

また全身性の痙攣の場合は、すぐに痙攣が治まったとしても必ず医療機関を受診してください。

(監修:Doctors Me 医師)

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