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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)ときいてピンとくる方ってあまりいないと思います。

まぶたの中に硬いしこりが気になってきたら要注意。霰粒腫の症状や原因とは何でしょうか?

分かりやすく解説していきます。

要チェック項目

□霰粒腫はまぶたにやや硬いしこりができる症状

□霰粒腫はマイボーム腺の分泌がうまくいかなくなることで起こる

□霰粒腫の治療は一般的に眼科で行われる

霰粒腫と麦粒腫 それぞれどのような疾患?

【霰粒腫】
涙の成分には、水、粘液、脂(あぶら)の3種類があって、その最も外側にある脂が涙の蒸発を防いだり、眼球が運動する際の潤滑油として働いてくれています。

簡単にいってしまえば霰粒腫とは、まぶたにその脂がたまった状態のことを言います。

ちなみに、似たような疾患の化膿性霰粒腫は、脂がたまると同時に肉芽腫性炎症を起こしているタイプの霰粒腫のことを言います。

【麦粒腫(ものもらい)】
麦粒腫は俗にいわれるところの「ものもらい」のことです。麦粒腫は、脂がたまる現象は見られないものの、細菌感染によって膿がたまります。

霰粒腫の原因としてはどのようなことが考えられますか

【マイボーム腺の異常】
霰粒腫はまぶたに脂が溜まってしまうこと疾患のことですが、その脂はまぶたの上下にそれぞれ20個ほどある、「マイボーム腺」と言われる場所から分泌され、目を乾燥から守ったり、目の動作の際の潤滑油となっています。

霰粒腫が見られる場合、これといった原因もなくマイボーム腺からの脂の分泌がうまくいかなり、脂が詰まってしまう状態になっているということです。

【肉芽】
まぶたの中に脂が溜まってしまうと、行き場を失った油によって周りの組織が圧迫されて押し広げられてしまい、炎症を起こします。そして、脂の周りに肉芽というものが生じて、それが腫れの原因となります。

【体の状態が原因となる】
不規則な食事習慣や食事の時間、また暴飲暴食や偏食などで栄養状態が悪かったり、またストレスなどが要因となってホルモンバランスが乱れることによって、脂に成分に変性が起こることが原因の一つとして考えられています。

【炎症】
マイボーム腺の開口部付近に炎症をおこしてしまうことで、脂の出口が塞がってしまうこともその原因ではないかと考えられています。

霰粒腫が出来るとどのような症状が見られますか?

【腫瘤】
霰粒腫が出来ると、腫瘤と言って読んで字のごとく腫れて瘤のようなものが出来ます。特に急性霰粒腫(炎性霰粒腫とも言います)の場合に顕著に見られ、非炎症性霰粒腫の場合には腫れが見られないこともあるそうです。

【異物感】
まぶたにゴロゴロしたイボのようなものが触れるようになります。これが「メイボ」と呼ばれる所以です。ちなみに場所によっては「メボ」とか「メバチコ」と呼ばれるそうです。

【まぶたが腫れる】
霰粒腫の典型的な症状がまぶたの腫れです。マイボーム腺はまぶたの上下ともにあるので、霰粒腫が出来る場所によっては上まぶただけでなく下まぶたが腫れることもあります。

【痛み】
霰粒腫は通常、腫れていぼのようなものが出来るだけで痛みが出ることはないと言われます。ただ、炎症を伴う急性霰粒腫が化膿性霰粒腫へと移行した場合には痛みが出ることもあるため、早めの治療が重要となります。

霰粒腫の治療はどのような方法で行われますか?

【点眼薬】
霰粒腫は放っておいても自然に治ってしまうこともあるのですが、抗生物質や抗炎症剤の成分が含まれた点眼薬を処方されることがあります。

【塗り薬】
眼の中に入っても安心なステロイド製剤の軟膏を患部に塗って治療する方法です。ただし、点眼薬も軟膏も、溜まってしまった脂を減らす効果はなく、こじらせないように自然治癒に導くことが目的とされています。

【注射】
トリアムシノロンという薬をまぶたに注射することで、その日から赤みがどんどん引いていき、80%くらいは治癒に至ると言われています。ただし、4歳未満の子供には勧められないということです。

【手術】
大人に見られる霰粒腫の場合は、状態によっては切開してしこりを取ってしまうこともあるそうです。

霰粒腫を予防するにはどうしたらいいですか?

・清潔が第一です
風邪の予防でうがいや手洗いをするのと同じように、運動などをして汗をかいたら、目の周りを水で洗い流すようにしましょう。また、不潔な手で目をこすらないようにし、不必要な市販の点眼薬は避けるましょう。

・生活習慣の改善
栄養のバランスがとれた食事を摂り、お風呂にゆっくりと使って血行を促進し、質の良い睡眠を確保するようにしましょう。

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霰粒腫が見られたらまずは病院を受診しましょう!

自己判断で放置してしまうと悪化する恐れもあります。

専門家に見てもらって、どのような治療をしたらいいかを決めてもらいましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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