「あの人がいたから今の私がいる」誰かにそんな感謝の気持ちを抱いたことはありませんか。これはアメリカで起こった一つの奇跡の実話です。

・炎の中から出てきた少女

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それは18年前の出来事でした。1998年6月25日、アメリカコネチカット州ハートフォードにあるアパートが火災にあったのです。通報で駆け付けた警察官のピーター・ゲッツさんは直後に消防士から5歳の少女を引き渡されました。

・少女は灰にまみれ心肺停止の状態

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少女の名前はジョジ・アポンテさんでした。わずか5歳の小さな体をゲッツさんが抱えたとき、彼女は反応がなく、灰にまみれていました。すでに心肺停止状態で、救急車はまだ到着していません。

・心肺停止と死亡の違い

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心肺停止とは、心臓も呼吸(肺の動き)も停止した状態。心音と呼吸の有無の確認でわかるため、誰でも心肺停止の判断は可能である。

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心肺停止は呼吸と心臓の動きが停止した状態です。しかし、蘇生の可能性が残されている場合はまだ「死亡」とはいいません。死亡しているかの判断は医師が行います。

・4~5分程度で脳は回復不可能になる

心臓が停止し脳に血液が行かなくなると、4~5分程度で脳は回復不可能な障害を受けるため、心肺停止状態になったら迅速な救命措置が必要となる。

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心肺停止となった場合、その命を救えるかどうかは一刻を争います。1秒でも早く医療処置を行う必要があるのです。救急車を待つ余裕はアポンテさんにはありませんでした。

・警察官が下した決断

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このままでは少女が亡くなってしまう。そこでゲッツさんは救急車を待たずにアポンテさんをパトカーの後部座席へ運び、心肺蘇生を行うことにしました。そして、その足で同僚は病院まで車を走らせたのです。

ゲッツさんの必死の行動により、病院の緊急救命室に到着するころアポンテさんは自力で呼吸できるほどに回復したのです。

・その後も彼女を訪ねる

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ゲッツさんはその後も彼女を尋ねに病室に訪れ続けました。一緒にアパート火災にあった彼女の叔父が亡くなった際は、テディベアをアポンテさんへ持っていきました。
彼は数年間彼女の成長を見守りました。そして、彼女の家族が引っ越したことがきっかけで連絡は途絶えたと言います。

「死ぬはずだった。もう一度生きるチャンスをくれた」

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アポンテさんは地元紙の「ハートフォード・クーラント」に「もし救急車を待っていたら私は死んでいました」「私はもう少しで死ぬところでした。ゲッツさんとあの日助けに来てくださったすべての方々にもう一度生きるチャンスをもらったんです。」と語っています。

そして18年後、2人は…

・2人は再開した

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2016年5月中旬、イースタンコネチカット州立大学に進学していたアポンテさんは無事に卒業をすることになりました。卒業式には彼女の家族と命の恩人であるゲッツさんが、彼女を激励するために出席したのです。
あれから18年、アポンテさんは23歳の大人の女性に成長していました。「ゲッツさんは私の守り神」だと、アポンテさんはここまで生きてこられたのはゲッツさんのおかげだと語っています。今でもゲッツさんのことを尊敬し感謝しているとのことです。

「彼女は本当によく頑張りました」

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大きくなったアポンテさんの姿を見てゲッツさんも「胸がいっぱいになった」と語っています。そして「彼女は本当によく頑張りました」とおっしゃいました。それは火事に襲われたあの日だけではなく、今日この日を迎えるまで強く生き続けたアポンテさんへ贈った言葉でした。

・多くのメディアで話題に

この18年越しの感動的な実話は多くのメディアで取り上げられることになり話題となっています。

「驚くような話ではありません」

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しかし、ゲッツさんは「別に驚くような話ではありません」とハートフォード・クーラントに語りました。「消防士は消防士の仕事を、私は私の仕事を、病院のスタッフは病院のスタッフの仕事をした。それが結果的に、若くて素敵な女性をこの世界に留まらせることができたのです」
ゲッツさんたちにとってはこれは特別な事ではなく、これがいつもの風景で、あるべき姿なんだということでしょう。この出来事がこれほどまでに人の心を動かし、感動させたという事に少し驚いた様子でした。

・感動の声

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しかしお二人の実話にはやはり感動の声が多く寄せられています。
「素晴らしい警察官の見本だね」「本当のヒーローだ!」「尊敬するよ」「アメイジングだわ、小さな少女を救ってくれてありがとう」「素晴らしい実話だ。アメリカの誇りです」
当たり前にできていなければならないことだけれど、現実は実現することが難しいこともたくさんあります。この美しい実話に心を動かさずにはいられない方が多かったようです。

・いかがでしたか。

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自分の日々の行動が、相手の未来へつながっていく。そんな希望にあふれる素敵な実話のご紹介でした。

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