健常者が1日車いす体験をする

テキサス州オースティンで、今週、数百人の健常者たちが1日車いすで生活することで、実際に車椅子や他の移動デバイスを使用している人たちが日常的に直面していることを体験する試みが行われています。

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健常者が1日車いす体験をする

『Archer’s Challenge(アーチャー・チャレンジ)』

これは『Archer’s Challenge(アーチャー・チャレンジ)』として知られている取り組みで、脳性麻痺を持つアーチャー・ハドリーさん(20歳)によって2015年から開始されました。

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アーチャー・ハドリーさんによって開始された試み

日常的に直面しているトラブルを知ってもらいたい

ハドリーさんは学校の自動ドアの欠如に不満を感じ、車いすや他の移動デバイスを使用している人たちが日々直面しているトラブルを多くの健常者たちにも知ってもらいたくて始めました。

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日常的に直面しているトラブルはたくさんある

公共の場所にもっと自動ドアを

「私は障害者なので、自力で行うことが難しいことがあります。

ある日、雨が降っていました。私はドアを開けようとしていました。でも、なかなか開かなくて私の背中はずぶ濡れになりました。ドアを開けるために、私は5~7分もかかったのです。これはとてもストレスです。

その時に私は思いました。”もっと公共の場所には、自動ドアをつけてほしい”と。そして、そのことについて私に何かできることはないだろうか?と。」とハドリーさんは言いました。

学校のドアを自動ドアに

そこでハドリーさんはオースティンの学校のドアを自動ドアに変えられないのだろうかとオースティンの学校管理者に頼んでみました。ですが、自動ドアに変えるためには1つのドアにつき、$5,000~$6,500(約50万円~65万円)もかかるため、ハドリーさんの申し出は却下されました。

資金集めのために開始

そこで、ハドリーさんは学校のドアを自動ドアに変えるための資金集めをするために『Archer's Challenge』を開始したのです。

最初のチャレンジは、オースティン高校で行われました。選出された生徒は、1日車いすで過ごさなければなりません。そしてその生徒は参加費として$20(約2千円)を支払います。

チャレンジャーたちの理解

チャレンジャーたちは皆、言いました。「何故、学校のドアに自動ドア用のボタンが必要なのかよくわかった」と。

昨年は5校のドアを自動ドアに変えることができました

昨年のチャレンジでは、$112,000(約1,120万円)ものお金が集まり、ハドリーさんの高校以外にも他の4つの高校のドアを自動ドアに取り換えることができました。

障害者の子供たちが通う学校のドア

今年はチャレンジは10月10日~15日の間で行われています。今回はローズデール学校のドアを自動ドアに変えるために行われます。ローズデール学校は、障害を持つオースティンの子供たちが通っています。

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今年も現在、チャレンジを行っています。

店の従業員や政府関係者、メディア関係者たちもチャレンジ

今年チャレンジするのは、テキサス大学の学生たち、オースティンのH-E-B食料品店とCabella’sアウトドア店の従業員たちです。そして地元やテキサス州の政府関係者やメディア関係者たちも、独自の日にちを決めてチャレンジしています。

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大型店2軒の従業員たちもチャレンジ

車椅子で天気予報を放送

今週月曜日、CBSのチーフ気象予報士のChikage Windlerさんも車いすにて、天気予報の放送を行いました。「放送を見たらわかると思いますが、車いすを動かしながら、天気図を紹介するのは、とても困難を要しました。」と感想を述べています。

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車椅子で天気予報が放送されました。

健常者と障害者が分かり合えるようになればいい

「このオースティンでのチャレンジによって、健常者と障害者が少しでも分かり合え、歩みよれればと願います。」とハドリーさんは最後に言いました。

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ハドリーさんの挑戦は続きます。

参考資料

最後に

これは、素晴らしいアイディアだと思います。20歳にしてこのチャレンジを思いつき、寄付を集めることができたというのは、とても素晴らしいことですね。

以前、スポットライトで駐車場の話を書きました。日本は障害者用の駐車場に健常者たちが平気で車を停めているというお話です。

筆者が過去、自身のブログでその話を書いた時に、それを読んだ人から「だって、空いてれば停めるよ!店の入り口に近いし。重たい物とか買ったとき便利だもの。何故、健常者がそんな便利なスペースを利用したらいけないのか私にはそれが不公平だと思う。」という内容のコメントが入ったことで、当時かなりショックを受けたことを書きました。

このコメントをくれた人にも1日、車いす体験を是非してほしいと思いました。そしてこの人だけではなく、障害者専用駐車場に車を平気で停められる健常者たちにはすべて車いす体験を1日してほしいと思います。

筆者は健常者ですが、父がかつて車いすを使っていた時期があるので、その大変さはよくわかっているつもりです。ですが、自分が使ってはいないので、実際はもっともっと日常的に直面する大変さがきっと車いす使用者たちにはあるのだと感じます。

健常者たちが車椅子体験をしてみれば、もう二度と障害者用駐車スペースに車を平気で停められなくなることでしょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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