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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
一口に足の裏が痛くなると言っても、足の裏にもいろいろな部分があります。そのどこに症状が出るのかによって、疾患が類推できることがあります。

今回は足の裏に痛みが出る代表的な疾患について紹介したいと思います。

要チェック項目

□足の裏が痛い原因としては外傷性、変形などが考えられる

□足が痛い時には生活習慣や運動習慣を見直す必要がある

□痛みが長引くような場合は病院を受診すべきである

足底腱膜炎

【概説】
足底腱膜炎とは、長距離ランナーやバスケットボールやバレーボールなどの跳躍をともなうスポーツ、長時間の立ち仕事や足の変形によってかかとの内側部分に痛みが出る疾患のことを言います。

【原因】
足底腱膜は、かかとの内側からそれぞれの足の指の付け根まで伸びている腱膜である。何らかの原因によって足底腱膜に負荷がかかることによって、足底腱膜の付着部であるかかとの内側部分に痛みが生じます。

【症状】
足底腱膜炎の特徴的な症状は、第一歩目に痛みが顕著に見られるということです。朝起きた時に一歩目を踏み出した時や、長時間のデスクワークを終えて立ちあがって歩きだそうとする時に激しい痛みが現れます。

【治療法】
足底筋膜炎はオーバーユース(使いすぎ)が原因となって炎症を起こしているので、基本的には安静にして足を休ませてあげることによって、そのほとんどは自然に治ります。痛みがひどい場合には痛み止めなどを使用します。

【予防】
足底腱膜炎が顕著に見られるのは、運動をやり過ぎているひとや、急に運動を始めた人です。痛い時には無理をせずに休養を取ることが大事です。学生には休むことも連中の内と指導者が教えることが必要です。

坐骨神経痛

【概説】
坐骨神経痛は病名ではなく、何らかの原因によって坐骨神経の通り道が圧迫され、痛みやしびれが出ている症状の総称のことです。

坐骨神経は腰から臀部、太ももの裏、ふくらはぎを通って足まで伸びる人体で最も長い神経です。

【原因】
坐骨神経が圧迫される原因としては、筋肉の緊張や外傷、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症、腰椎すべり症や脊柱管狭窄症などが挙げられます。

【症状】
坐骨神経の支配領域にしびれや痛みを訴えます。足に原因がないのに足に痛みやしびれが出る、「放散痛(ほうさんつう)」が見られるのが坐骨神経のひとつの特長です。

【治療法】
整形外科では痛み止めを処方したり、ひどい場合には手術が行われることもあるそうです。

痛風

【概説】
痛風は尿酸の結晶が関節にたまることによって、激甚な痛みを引き起こす疾患で、尿路結石や群発頭痛とともに三大激痛の内の一つにも挙げられています(三大激痛の三つについては異説もあります)。

【原因】
お酒の飲みすぎや脂肪分の多い食事やカロリーの摂りすぎ、運動のやりすぎなどがその原因といわれています。生活習慣病がある場合には痛風のリスクも高まることとなります。

【症状】
尿酸が結晶化して関節にたまった場所に猛烈な痛みが現れます。足の親指の関節がよく知られていますが、関節であればどこでも起こり得ます。

足にはショパール関節やリスフラン関節があるので、そこに痛みが出ると足の裏にも痛みが現れます。

【治療法】
痛風発作が起きている時には発作を抑える薬、発作が収まってからは尿酸を下げる薬を服用して、尿酸値をコントロールします。

外反母趾

【概説】
外反母趾は女性によく見られる疾患で、足の親指が外反(小指側に曲がること)していく疾患です。変形が進むと足の指に痛みが出るだけでなく、足の裏の筋肉がつって痛みが出ることもあります。

【原因】
原因は先の細い靴を履くことだとか、足底の筋力が低下することだと言われていますが、靴を履く習慣のない民族にも外反母趾が見られることから、ハッキリとした原因はよく分かっていません。

【症状】
外反母趾によって外側に飛び出した足の付け根の部分が靴などに当たることによって痛みが生じます。悪化すると靴を履いていない時にも歩行時の痛みが現れることがあります。

【治療法】
足の指でタオルをつかむことによって足の筋力アップを図ったり、テーピングで足への負担を軽減したり、足底板(インソール)などを用いて治療を行います。ひどい場合には手術療法が選択されることもあります

中足骨骨折

【概説】
中足骨骨折は、足の小指側にある中足骨を骨折することで、下駄骨折ともいわれます。捻挫かと思っていたらなかなか痛みが引かず、病院で検査してみたら折れていた、などということがよくある疾患です。

【原因と症状】
足首を強くひねることによって、中足骨に強い外力がかかったり、また、繰り返しのストレスにより疲労骨折を起こすことがあります。症状は通常の骨折と同じで、腫れと痛み、熱感などが現れます。

【治療法】
3〜4週間固定することによって治ることが多いですが、骨折による骨のずれが顕著な場合には手術を行うこともあります。

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まずは病院を受診しましょう!

足の裏の痛みにもいろいろな原因や疾患があります。

放置すると治るのに時間がかかってしまう恐れもあるため、素人判断で決めつけないで、おかしいなと思ったら、まずはお医者さんに診てもらって原因をハッキリとさせることが治癒への第一歩です。

(監修:Doctors Me 医師)

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