ネットやテレビで話題のニュースに関して、編集部が独自の切り口で取材調査をする「ソコ行く!?ソレ聞く!?取材班」のコーナー。今回も興味深いお話を伺ってきました!

先日のリオ五輪にて、金メダルを獲得したバドミントン女子ダブルスの「タカマツペア」。テレビの前で、高橋礼華選手と・松友美佐紀選手の活躍に歓喜した人はきっと多いはずです。

この2人がコンビを組んだのは高校時代のことですが、その出身校である「聖ウルスラ学院英智高等学校」にも注目が集まっています。なぜなら、宮城県仙台市にある聖ウルスラ学院は、知る人ぞ知る、全国の“エリート”が集うバドミントンの超強豪校だからです。

しかしなぜ、聖ウルスラ学院はこれだけの選手を輩出し続けられるのでしょう?その疑問を解決するため、今回は平山コーチを直撃インタビューを敢行。驚きの練習や、先生との関係など、“強さの秘訣”を教えていただきました!

出典Spotlight編集部

今回お話をうかがったのは日本ユニシス実業団バドミントン部 女子チーム コーチ 平山優さん。


タカマツペアが所属する実業団の「日本ユニシス」のコーチを務めており、“ウルスラ出身”の一人でもあります。

全国高校総体のシングルス優勝や全日本学生選手権のシングルス連覇、全日本社会人大会のシングルス準優勝など、現役時代には輝かしい成績を収めてきました。

ウルスラの練習は『巨人の星』の世界!?

ーー平山コーチも聖ウルスラ学院のOGですが、強さの秘訣を知りたいです。やはり、練習は相当厳しかったのでしょうか?

平山コーチ:もう、ほんっとうに厳しかったですね(笑)。ウルスラの練習はとにかく走るんです。一番きつかったのは、定期的に行われる神社へのランニング。高校の近くに神社があるのですが、そこまで走って行って、さらに何十段もある石段を一段飛ばしで上がって、また降りて、そしてまた上がって…という練習をするんです。

ーーそれって、昔のアニメでよく見た「鬼特訓」じゃないですか!

平山コーチ:それが現実に行われるんです!しかも神社はかなり広くて、石段を登ってからも神社の周りを5周くらい走りましたね。普段の練習でも、シャトルを打つ時間より走る時間の方が長いことは珍しくなかったですよ

とにかく走り込んだ学生時代。「見学するなら走ってろ!」

ーー体力が基本ということなんでしょうかね。

平山コーチ:そうですね。ちなみにウルスラは中高一貫で、私が中学生のころに姉が高校のバドミントン部だった時期がありました。中学の練習は高校より早く終わるので、親の迎えを待つ間、体育館の脇で姉の練習を見ていたんです。するとある日、バド部の先生が私に気づいたのですが、その瞬間、なんて言ったと思います?

見つけた瞬間に、「見学するなら走ってろ!」と(笑)。そこからは毎日姉の練習が終わるまで、1時間半くらい走ることになりました…。

ーー見てる時間があるなら、走れと。完全にスポ根の世界ですね…。

恐怖の「オールロング」とは?

ーー走り込み以外にも、特徴的な練習はありましたか?

平山コーチ:「オールロング」という練習がきつかったですね。先生と2人でコートに入って、先生が色んな方向へ打ったシャトルを、先生の立ち位置にひたすら返す練習です。20回連続で先生に返せるまで永遠に終わらないのですが、19回目くらいですごく厳しいところに打たれるんですね(笑)。20回に届かなくて、一人で30分続けることもたくさんありましたよ。ずっと終わらなくて、泣いてる人もいました…。

県大会上位はほとんどウルスラ。先輩はみな“ライバル”

平山コーチ:それと、ウルスラでは先輩ともあまり話さなかったです。先輩に勝たないと県大会で上に行けないので、部内でもみんながライバルなんですよね。県大会のベスト8あたりからは、ほとんどウルスラの学生でした

ちなみに先輩との話でいうと、ウルスラのバド部は中学生と高校生がまったく同じメニューで練習するんです。終わるのは中学のが早いですが、メニューは同じ。でも、中1と高3では体力がまったく違いますよね。

なので、中学の前半は体力がついていかず、本当にきつかったです(笑)。松友は高校からですが、高橋は中学からウルスラだったので、彼女もその時期はきつかったと思いますよ。

辛い練習を続けられた意外な理由

ーーそれだけ厳しい練習だったのに、なぜ続けられたんでしょうか。

平山コーチ:私もよく分からないです(笑)。でも、最初はきつかった練習が、続けるうちにこなせるようになってきて、徐々に楽しさを感じたんですよね。あの練習でプレッシャーにも強くなりましたし。

ーー厳しい練習だからこそ、自分の成長を実感できたんですかね。

平山コーチ:それと、ウルスラは勉強もちゃんとしないといけないんです。テストで赤点を取ると部活の練習ができなくなるルールがあったので(笑)。なので、練習後はみんな勉強していましたね。でもそれは、自分に合っていたかもしれません。バドミントンだけでなく、いろいろなことをやりたかったですし

今では選手からは「けっこう厳しい」と言われる立場に

ーーちなみに、卒業後は先生や先輩との交流はあるんですか? 

平山コーチ:ありますね、むしろ卒業後の方が先生や先輩とよく話します(笑)。先生にもすごく感謝していて、あれだけ厳しかったのに今は仲がいいですね。10月にはウルスラでタカマツペアの祝賀会を開いてくれましたし。昔の私からすると、鬼のような存在でしたが(笑)。先生の指導はハードでしたが、生徒のタイプや性格を見ながら調整していたと思います

ーー平山さんも今はコーチとして活躍されています。最後に今後の目標をお願いします!

平山コーチ:2020年に向けて、もっと選手のレベルアップを図っていきたいですね。私も選手からは「けっこう厳しい」と言われるのですが、あくまで選手への愛情ですから(笑)。高校時代に学んだことを生かして、選手とともに頑張っていきたいです!

ーー今日はありがとうございました!

金メダリストを輩出した強豪校には、やはりそれだけの強さの秘訣がありました。それだけ厳しい練習でも、「今は感謝しています」という平山コーチの言葉が印象的です。2020年に向けて、今後も聖ウルスラ学院のOBたちから目が離せません!

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