あなたの鼻より貴重なコックスさんの鼻

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鼻の形は人それぞれ。でも二つ鼻の穴があり、そこから匂いを嗅ぐことができるという点では誰でも同じ…。しかし、イギリス人コックスさん(48歳)の鼻は、あなたの鼻よりもずっと価値が高いのです。

6億4千万円の保険が掛けられた鼻

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コックスさんの鼻には、日本円にして6億円以上の保険金が掛けられているそうです。イギリスのサマーセットにある「Wyke Farms」という会社では、このコックスさんの目利きならぬ鼻利きに、ビジネスの明暗がかかっているのだといいます。コックスさん、貴重な鼻を使って、一体どんな仕事をしているのでしょうか。

コックスさんはチーズの匂いを嗅ぎ分ける達人だった!

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実は、コックスさんの鼻は、チーズの匂いを嗅ぎ分けるためになくてはならないものなのです。なんと彼女はチーズの匂いを嗅ぎ分ける「修士課程」を持っているほど。

熟成度を区別することができるスキルを持つ

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チーズには熟成度のレベルがあります。マチュア―(熟成)チーズの中でも更に1年以上の月日をかけて熟成されたextra(エクストラ)matureがあり、そして10年以上のヴィンテージと呼ばれるチェダーチーズがあります。その熟成度をコックスさんは優れた鼻を使って嗅ぎ分けるというわけなのです。

イギリス人の食生活に欠かせない「チーズ」

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イギリスでは、コックスさんが働く「Wyke Farm」のあるサマセット地方を含み、デヴォン州、ドーセット州、コーンウォール州の合わせて4州で生産されるチーズは「ウエスト・カントリー・ファームハウス・チェダーチーズ」と呼ばれ、独自の伝統的な製法で作られたチーズを意味します。

ヴィンテージチェダーともなると、まるでパルメザンチーズのようにホロホロとした食感の中に、リッチでクリーミーな味わいを感じることができる非常に食べごたえのあるチーズになります。

熟成期間が長ければ長いほど手間暇がかけられるので値段も高くなりますが、イギリス人にとってはチーズは日常食に欠かせないものとされており、いわば日本人の「味噌」や「お醤油」の感覚といっても過言ではないでしょう。

スーパーの棚には各社から何十種類ものチーズが並べられており、チーズ好きな人にはたまりません。コックスさんが働く「Wyke Farms」はチーズの生産元の中でも老舗で、その歴史は155年と深く、イギリス国内と160カ国の海外の消費者のために、1年間15万トンものチーズを生産しています。

子供の頃から敏感な嗅覚を持っていたコックスさん

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「チーズの匂いを嗅ぎ分ける仕事」というと、「それだけ⁉」と思ってしまう人もいるかもしれません。でも、コックスさんは子供の頃からの人並み外れた嗅覚で、熟成度の少しの差をも見分けるのです。

もちろん、普段からの管理も大切。生ものを扱う仕事なので風邪をひいたりすると仕事に差し支えてしまいます。

コックスさんは仕事柄、イギリスの平均女性が食べるチーズの7倍もの量を口にしているそう。もちろんイギリス人だけあって、チーズが大好き。「イギリスのチェダーも好きですが、海外のチーズやブルーチーズも好きです。」

チーズが熟成される前に、まだ若いチーズの匂いを嗅いで「これはビンテージになる」「これはマチュアーになる」という区別が付けられる人は、どんなにチーズ好きでもなかなかいないでしょう。コックスさんは自身の仕事を「世界で一番いい仕事」だと話しています。

筆者はイギリス在住なので、普段よくWyke Farmのチーズを口にしています。今度からは「コックスさんが見極めたチーズなんだな」と思い手に取ることでしょう。変わった仕事をしている人、というのは世の中に存在しますがコックスさんもその中の1人であることは間違いなさそうですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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