航空会社のポリシーは厳しいといいます。これまでにも非常事態により家族が予約してあったフライトをキャンセルせざるを得ず、その払い戻しを申し込んだら拒否されたという例をよく耳にします。

家族にとっての「非常事態」でも航空会社にとっては「特に例外とは認められない」となるようですが…今回同じように航空会社に払い戻しを拒否されたイギリスの家族が怒りを露わにしました。

白血病のため、ホリデーを断念したオスカー君

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グレーター・マンチェスターのバリーに住むオスカー・ロング君は、家族や親戚みんなとフロリダのディズニーランドに行くことを楽しみにしていました。ところが、飛行機の予約をして2週間後に、オスカー君は白血病だと宣告されてしまったのです。

祖母のスーザンさんは、孫がこんな時にホリデーに行く気分にはとてもなれないと、アメリカン航空に、病院の診断書を見せて予約した航空券の3年延期を願い出ました。オスカー君は今後3年間、飛行機に乗ることが許されないためでした。

ところが、航空会社は3年の延期は不可能、更には会社のポリシーにより払い戻しも不可とスーザンさんに伝えました。

仕方なく親戚7人はホリデーに…

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結局、ポリシーとはいえ無慈悲に感じる航空会社の対応に納得できないまま、オスカー君と両親リアンさんとベンさんを残して、親戚7人は気分が乗らない中、ホリデーに行くことになりました。

祖母のスーザンさんはこの2か月間、アメリカン航空と「航空券払い戻し」に対してのバトルを繰り広げてきました。やはりこれは「非常事態」であるから、航空会社は払い戻しをするべきだというのがスーザンさん家族の言い分なのです。

そしてアメリカン航空は先日、オスカー君と両親の航空券代の合計額1270ポンド(約162,000円)のうち、キャンセル費用一人につき100ポンド(約12,800円)を差し引いた金額を返金することに同意しました。

「通常、払い戻しをするのは亡くなられた時のみ」

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航空会社のポリシーとしては、病気は非常事態には含まれず、亡くなった場合のみ例外として払い戻しをオファーするのだそう。しかしオスカー君の家族にしては、幼い子供が白血病になってしまい、どうなるかもわからない状況は非常事態ではないのか、と怒りが収まりません。

オスカー君の伯母にあたるキンバリーさんは「私たちがホリデーに出た時には、オスカーは化学治療の最中でした。そんな甥っ子を思うと、ホリデー気分には到底なれませんでした。できることなら甥っ子家族も行きたかった。私たちだけ行くというのは本当は嫌でした」と話しています。家族であるならそれは当然の気持ちといえるでしょう。

「息子を連れて行ってやりたい」

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今回、行けなかったフロリダのディズニーランド。オスカー君は今でももうすぐ行けると信じているようで、それが両親の胸を打つと母のリアンさんは言います。

航空券を申し込んだ旅行会社からは200ポンド(約25,600円)のお見舞いと称するバウチャーが送られたそうですが、「航空会社も旅行会社もどちらも責任のなすり合いをしていて、うんざりしました」と話しています。

3年間は飛行機で旅をすることはできないオスカー君ですが、現在の治療は順調に言っている様子。白血病を克服出来たら、是非今回行けなかったディズニーランドに連れていってやりたいと母のリアノンさんはその希望を語りました。

「キャンセル料を取られることさえ不服」として、今でも家族3人分の全額返金を求める訴訟を起こしているオスカー君の両親ですが、まずは幼いオスカー君の治療が1日も早く終わることを祈りたいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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