記事提供:ガジェット通信

2009年のニューヨークで起こり、奇跡的な生還劇として世界に広く報道された航空機事故の裏側を、クリント・イーストウッド監督が映画化した『ハドソン川の奇跡』。

イーストウッド監督と初タッグとなるトム・ハンクスを主演に迎え、「155人の命を救い、容疑者になった男」の真実が、現在2週連続実写映画No1を記録し、大ヒット上映中です。

現在86歳のイーストウッド監督。実話を基にした物語を96分という時間に見事にまとめあげ、緊迫感のあるストーリーと感動の人間ドラマを見事に描ききったその手腕には脱帽せざるを得ません。

「イーストウッド監督すごすぎ!」と誰しもが思う感動を、イーストウッド監督の息子でありジャズベーシストのカイル・イーストウッドさんにぶつけてきました。「お前の父ちゃん超すごいよね!」の、本当に超すごい版です。

―まずは映画の感想からお聞きしてもよろしいでしょうか?

カイル・イーストウッド
:素晴らしかった。96分という短い時間の作品だけどとても良い物語で、エキサイティングなのに実際に起きたことだったという点が、すごく魅力的だよね。

まず、僕がそうなのだけど、トム・ハンクスが主演と聞けば皆さんも不安には思わないでしょう? そして実際にトム・ハンクスは素晴らしかった。意外にも父の作品に初出演という事だけれど、期待以上の演技を見せていたね。

―実際の事件“ハドソン川の奇跡”が起きた時の事を覚えていらっしゃいますか?

カイル・イーストウッド
:もちろん。その時僕はアメリカ、確かカリフォルニアにいた。テレビのニュースでとんでもない事件を聞いて、目が離せなかった。川の上に飛行機が浮かんでいて、その翼に皆が立っていて……、本当に信じられない光景だったよ。

―そんな実際にあった事件を映画化するというお話を聞いた時の感想は?

カイル・イーストウッド
:実際の事件がとても信じられない様な展開なので、それを映画化する上ではドラマティックな展開は約束されている。でも逆にどの様に描くのかはとても難しいと思う。

でも父がやりたいと思った題材ならば中途半端に描く事はしないと思ったし、何より機長役がトム・ハンクスなのだから、とても素晴らしい作品が出来るのだと確信していたよ。今回音楽を担当したクリスチャン・ジェイコブについても、映画製作の前に「一緒にやってみようと思っている」という話をしたこと覚えている。

―ここからはカイルさんの音楽活動についてお伺いします。日本ではどうしてもジャズのライブ、というとオシャレしてかしこまったおでかけ、というイメージが多いんです。もっと身近にジャズを楽しむにはどんな事を心がければ良いですか?

カイル・イーストウッド
:日本には大体1年に1度ライブで訪れているけれど、皆とても真剣に音楽を聴いてくれるよ。それこそベースの音色一つ一つを。他の国ではもっとラフにジャズを楽しむ人が多いからね。

僕は基本的にヨーロッパで活動しているけど、ヨーロッパの人は音楽を楽しむバランスが良いのかもしれない。日本の方も、ぜひ肩肘をはらずにジャズを聴いて欲しいな。例えば日本のライブでは映画『硫黄島からの手紙』のテーマソング等も演奏するし、ジャズに知識が無くたって楽しめるライブにしようと心がけているよ。

―カイルさんが音楽を手掛けた『ホームレス ニューヨークと寝た男』が来年1月に日本公開となります。どの様な音楽になっているか教えていただけますか?

カイル・イーストウッド
:この映画はスタイリッシュなニューヨークの街が舞台となっていて、監督には映画のトーンに合わせて、ジャズの音楽を作って欲しいとオーダーされた。

普段映画音楽を依頼される際は、普段僕が演奏しているジャズとは違うテイストのものが多いので、ジャズを作れた事は嬉しかったよ。

映画はニューヨーク・マンハッタンにあるアパートメントの屋上で、6年間ホームレスとして暮らすファッションモデル兼フォトグラファーの生活に3年間密着するという、実に独創的なものになっているので、お楽しみにね。

―最後に。これはすごく難しい質問だと思うのですが……。カイルさんが一番好きなイーストウッド作品を教えてください!

カイル・イーストウッド
:う~ん、たくさんあるからなあ(笑)。でも、まず思い付いたのは『アウトロー』(1976)。これは僕も出演しているので思い出深いよ。

後は『許されざる者』(1992)『ミスティック・リバー』(2003)『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)かな。でも本当選べないよね(笑)!

―日本のファンも絶対1本を選ぶという事は出来ないと思います(笑)。今日は本当にありがとうございました!

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