記事提供:CIRCL

英語学習者なら誰でも目指す「ネイティブ」レベル。だが、それは私たちが思うよりもずっと高い壁なのかもしれない。

ベルギーで行われた調査によれば、アメリカに住む20歳の英語ネイティブは平均して4万2000語の単語を知っており、日々新しい単語を学び続けているというのだ。

英語学習 語彙の少ない日本人

留学しても、どれだけ長い間現地で暮らしても「語彙(ごい)が足りない」という悩みから解放されることはめったにない。

それもそのはず。ある調査によると、日本人大学生の平均語彙量は3700語程度だというのだ(※1)。洋書をスラスラと読めるレベルの1万~1万5000語に到達している英語学習者ですら、日本人には少ないのではないだろうか。

英語ネイティブの語彙量は4~5万語にも達する!

これに対し、英語ネイティブスピーカーである20歳のアメリカ人は、辞書の見出し語4万2000語を知っているという。ベルギーのゲント大学実験心理学部が行った調査で判明し、上位5%では、知っている単語数は5万2000語にまで及んだ。

さらに、20~60歳にかけて、人は平均して2日で1語新しい単語を学ぶため、60歳になる頃には20歳の頃のボキャブラリーから6000語が追加されるのだという(※2)。

英語圏で暮らせば4万語の壁を越えられるか

ここから分かるのは、ネイティブレベルの英語を目指すのなら、そのスタートラインとして、まず語彙を4万語まで底上げしなければならないということだ。4万とは果てしない数字だが、ネイティブと同じように英語圏で長く暮らせば到達できるのだろうか?

筆者は5000語程度の語彙力で海外に渡ったが、本格的に伸び始めたのは、専攻が決まり予習や課題で毎日50ページほどの教科書や論文を読み始めるようになってからだった。

つらい日々を乗り越えたおかげで、大学生活やその後の社会生活において英語で不自由することはなくなったが、ネイティブレベルではないことは断言できる。

結論として、ただ英語圏に長い間住むだけでは、ネイティブという高い壁に到達するには不十分だということだ。

しかし、海外での仕事や暮らしをするのに必ずしも4万語以上必要かというと、答えは「NO」だ。

もちろん、たくさんの言葉を知っているに越したことはないが、知っている単語でなんとか伝えようとする熱意や、恥ずかしがらずにきちんと伝える努力が大事なのではないだろうか。

▼参考・引用
※1:新潟青陵大学短期大学部研究報告 第34号 日本人大学生の英語語彙サイズ 野中辰也 http://www.n-seiryo.ac.jp/library/kiyo/tkiyo/04.html
※2:How Many Words Do We Know? Practical Estimates of Vocabulary Size Dependent on Word Definition, the Degree of Language Input and the Participant’s Age Marc Brysbaert., et al.

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