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この写真は、2016年9月15日Facebookに投稿された1枚の写真。ある施設に連れてこられた、1匹のラブラドールレトリバーが檻の中、これ以上寄せられないという程、壁に体をぴったりとくっつけ、恐怖のあまりオシッコを漏らし、その上で震えている姿です。

心を締め付けられるような1枚。施設に連れてこられた「犬たちの本当の姿」をあなたにも知ってほしい。

これがシェルターに連れて来られた犬たちの、真実の姿です。

朝、この子はふかふかのベッドやソファの上で目を覚まし家族と共にいつもの1日が始まると思っていたはず。

車に乗せられたときも「今日は公園にお出かけかな?それとも病院かな…?」とワクワクしていたのでしょう。

けれど、この子が連れて来られたのは、死が待つ場所。275匹の犬たち「ここから出して」というように扉をたたき、泣き叫ぶ声が響き渡るシェルターだったのです。

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シェルターに連れて来られた子たちは、二度とここを出られません。そして犬たちは、自自分たちの未来が消えることを知りません。

ひとつだけ、自分で「ここに来たい」と願いこの場所に来た子は、誰一人としていないということ。そして、無責任な飼い主の元に戻りたいとも思っていません。

恐怖のあまり、漏らしてしまったオシッコのうえで震える犬。動くこともできず、目も合わせるこも、声すらあげられない。

何が起こっているのか理解できないでしょう。夢の続きなのかと、早く悪い夢なら覚めてくれと思っているのかもしれません。

そうでもしないと、このつらい現実からを受け入れることは到底できないはず。

これが、無責任な飼い主が生んだ、シェルターの真実です。

シェルターが悪い訳ではない。

無責任な飼い主が、全ての元凶なのです。

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この写真とコメントを投稿したのは、米ノースカロライナ州にある動物保護団体「ヘイリー・グレイブス財団」の代表を務める、タミー・グレイブスさん。

彼女は、ラブラドールと出会いショックを受け、犬たちの姿をシェルターの現状を、すべての真実を、多くの人たちに知ってもらわなければいけないと考え投稿しました。

シェルターに連れてこられた犬が待つのは「死」もちろん、誰も好き好んで犬たちを死の世界に送り出す訳ではありません。出来ることならすべての犬に里親を見つけてあげたい、幸せな第二の人生を送らせてあげたいと考え活動してくれます。

けれど、すべての犬に都合よく里親が見つかるような、奇跡は現時的に起こらないのです。筆者も「里親が見つかり幸せになった」というような記事を書きます。しかし、現実は?目を背けてはいけない。里親が見つかる犬の何倍もの犬たちが、今日も殺処分されていることを。

この写真が語る真実は「あまりにも残酷」という理由で、身内の人しか閲覧できないよう配慮されていました。けれど、その中から、多くの人に真実を知ってもらうべきだという声が上がり、一般公開に踏み切ったそうです。

タミーさんが語るように、好きでシェルターに来る犬はいません。自分からシェルターに尻尾を振ってくるような犬がいますか?連れてくるのは人間です。しかも、犬たちが誰よりも信頼し、愛し、尽くしてきた飼い主により連れてこられるんです。その現実を簡単に受け入れられる犬はいません。裏切られた犬が何を思うのか、私たちには分かりませんが…きっと、最後までお迎えを待っているのではないかと考えてしまいます。

写真では分からないのですが、このラブラドールの顔には多くの傷跡があったそうです。飼い主による日常的な虐待を受けていた可能性が高く、その挙句、シェルターに連れてこられたラブラドール。なぜですか?なんで、そのような人間じゃない行為ができるのか?自分より立場の弱いものを、飼い主さんを誰よりも愛してくれる犬に、なぜそんな残酷なことができるのか?考えても考えても理解できなければ、答えも出ません。けれど、残念ながら、そのような人間がいることは事実なのです。

ラブラドールはタミーさんに保護されることが決まりました。「死を待つ場所」から出ることができたのです。ただ、勘違いしないでほしいのですが、これは奇跡にも等しいこと。この何倍もの犬たちは出ることができず、死の恐怖に今も怯えているのです。

保護してしばらく経ってから、このラブラドールに名前がつけられました。「ジューン・キャッシュ」この子の新しい名前です。

名前が付けられたと言ってもジューンの心の傷が癒える訳ではありません。小さな物音がしただけで震え、ご飯を食べることもできず、足音が聞こえただけで壁にくっつき、気分転換にと外に出しても耳と尻尾は下がりっぱなしです。団体の人たちはそれでも、元気になってもらいたいとジューンに愛情を注ぎ続けました。

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少しずつ、少しずつですがジューンはおもちゃに反応し、プレゼントしたベットの上で寝てくれるようになりました。

しかし、検査の結果、ジューンは重度のフィラリアに感染していることが判明しました。飼い主が…そうです。虐待するような飼い主が衛生管理をキチンとしていたとは考え難い。きっと劣悪な環境にいたことだと推測されます。また、詳しい検査の結果、ジューンはパピーミルと呼ばれる悪魔の工場にいた可能性が高くなりました。何度も何度も子どもを産んだ痕跡があり身体が弱っていたのです。

ジューンの飼い主さんは業者だったのかも知れません。ペットショップで売られる子犬を強制的に産ませる心無い人間…

現在、ジューンは治療に励み、精神面の安定を団体職員の皆さんにケアしてもらっています。落ち着いたら里親も募集するとのこと。もちろん、それまでの道のりは長いものになります。

ジューンは"運が良かった"と筆者は思います。タミーさんとの出会いがジューンの人生に希望をもたらしたのです。その反面、まだまだ多くの犬が、壁を見つめつづけている現実を私たちは受け入れなければなりません。

また、タミーさんの団体にはジューンの他に、安楽死直前に保護した犬「チャンス」と、瀕死の状態で捨てられたうえ、フィラリアに苦しんでいる犬「セレニティ」がいます。莫大な治療費に手術代が必要なのですが財源が困窮しているため、現在、クラウドファンクラウドファンディングで募金を募っています。

犬たちも、犬たちの未来を守る人々も厳しい現実の中、戦っている現実。私たちは知ることから始めなければいけないと思います。

筆者は、定期的に、捨てられる犬たちの行く末の記事を書いています。その度、日本では何十万もの犬が殺処分になっています。と書きました。しかし、いつも書きながら数字だけ見て現実味がわくのか?と感じていました。

現実味のないデータを見せたところで、ただの数字でしかない…もっと、リアルな現状を知って頂くには、現場からこのように声を出してもらいたい。そして、私は、その声をキャッチしたら多くの人に届けたい。それが、私のできることなのではないかと考えました。

少しずつでも構わない、知って欲しいのです。知れば波が立ちます。その波は、いずれ大きな波となるはず。今回、みなさんに学んで頂きたいこと、それは、海外ではシェルターと呼ばれる場所、日本では保健所と呼ばれる場所は、犬たちが「死を待つ場所」だということ。その場所に、犬が自ら行くのではない、連れて行くのはいつも、無責任な人間ということを。

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