記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
想像してみてください。あなたが緊張するのはどんなときでしょう? きっとそれはあなたにとって大事な時だと思います。

集中するためにはある程度の緊張感が必要だといわれていますが、緊張しすぎると上手くいかないことも多いです。

そこで今回はうまく緊張と向き合っていく方法について書いていきます!

要チェック項目

□緊張する原因は体のしくみと心にあります
□物事の考え方を変えれば過度な緊張は抑えられます
□大切なのは緊張を楽しむことです

どうして人は緊張するのか?

大勢の人の前でのスピーチ、大切な人へのプロポーズ、初めてのピアノの発表会、サッカーの大事な試合、就職の面接など人間生きていて緊張する場面はたくさんあります。

過度の緊張で、自分の実力を100%発揮できなかったという経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。そもそもなぜ人は緊張するのでしょうか。2つに分けて考えていきたいと思います。

身体

1つは人間の身体のしくみにあります。人間の身体は交感神経と副交感神経に支配されており、緊張をすると交感神経が優位になり心臓がバクバクしたり、汗が出たりします。

これはノルアドレナリンという物質が大量に分泌されることに起因します。

ノルアドレナリンとは神経伝達物質の1つです。ノルアドレナリンの血中濃度が上昇することで緊張したときの症状が起こります。身体のしくみの観点から考えれば緊張するということは人間にとって自然なことなのです。



もう1つはどうしても成功しなければならないというプレッシャーと、過去に1度失敗したことがあるというトラウマといったような精神的な理由が考えられます。心のもちようで緊張はエスカレートします。

あがり症

過度に緊張をするとあがり症になってしまう人もいます。過度な緊張は不安から生まれます。

不安は自信のなさが原因です。あがり症になると交感神経が活発になり、ノルアドレナリンの血中濃度が上昇し身体に様々な症状が現れます。

大事なスピーチの時、口がガクガクして上手くしゃべれなくなったり、言葉に詰まってしまったりしてしまいます。ピアノの発表会では手に汗をかき、いつも通りに弾くことができません。

また、体の震え等もみられることは多いです。こうなってしまうと、せっかくの大事な場面で100%の力を発揮することは難しくなってしまいます。

あがり症は過度な緊張が引き起こす正常な生体反応ですが病気とみなされることもあります。

緊張しやすい人としにくい人がいる

同じような場面でも、緊張しやすい人とあまり緊張しない人がいます。これは、物事の考え方の違いにあると考えられます。

緊張しやすい人

完璧主義でプライドが高い人に多く、常に自分は上手くやらなければならないというプレッシャーをかかえます。

それなのにも関わらず、自分にそこまで自信がないため失敗したらどうしようという不安を抱えることが緊張につながります。

また、このような人は同じような場面で過去に1度でも失敗をしたことがあるとその失敗を引きずることが多いためこのトラウマが緊張を引き起こす原因になるともいえるでしょう。

あまり緊張しない人

楽観主義者に多いです。しかし気が抜けて失敗してしまうということもあるので適度な緊張感は大切だといえます。

緊張しやすい場面

人が緊張しやすい場面はある程度限られています。あなたは車を運転していてひやっとした経験はありませんか? これも生体反応の1つで体が危険を感じた時、緊張することがわかっています。

もしこの緊張感がなければ、事故を防ぐことができません。また、初対面の人と会うとき、たいていの人は緊張します。はじめてのものに触れるときは人は緊張しやすくなります。

そして人生において絶対に成功させたいと思う重要な場面。これが大勢の人の前でのスピーチや、大切な人へのプロポーズ、サッカーの大事な試合にあたります。

この場面での緊張は「もし、失敗したらどうしよう」と、自分に100%自信がないことを意味します。

緊張を和らげ、リラックスする方法

緊張は目に見えません。そのため扱うのが難しいです。イメージトレーニングが効果的です。その場面で成功した自分を思い浮かべるのです。

イメージをすることで、自分に自信を持たせましょう。そして心をリラックスさせましょう。

緊張感があまりにひどいようならば精神科を受診されることをおすすめします。しかし薬に頼ろうといった安易な考え方は間違いです。自分の考え方次第で緊張はコントロールできます。

緊張と上手くつきあおう

ある程度の緊張は自分の気を引き締め、パフォーマンスを向上させることにつながります。全く緊張せずだらだらとするよりは良いと言えるでしょう。

しかし過度の緊張は失敗につながることもあります。

緊張は考え方1つで敵にも味方にもなり得ます。緊張を楽しめることができれば様々な大事な場面で味方になってくれてあなたの人生を豊かにするでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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