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様々な依存症の中でも、人間関係に依存してしまう共依存。人間関係に依存してしまうって、いったいどんな状況なのでしょうか?

今回はそんな共依存の詳細や、共依存に陥りやすい人の特徴、その克服法について紹介していきます。

要チェック項目

□共依存は相手に頼られるという関係に依存してしまう状況
□相手のことを優先したり、自己評価が低い人は共依存に陥りやすい
□共依存から抜け出すには、まずそれを自覚するところから

共依存とは

世の中にはいろいろな依存症があるかと思います。アルコール依存症、ニコチン依存症、ギャンブル依存症…などなど。

もうそれなしでは生きていけないというくらい、そこにはまり込んでしまう人のことをそう呼びます。ですが、中には人間関係に依存してしまうという人がいるということをご存知でしょうか?

以前にダメな男(いわゆる『だめんず』)ばかりを好きになってしまう女性をモデルにした漫画がありましたよね。ドラマ化までされたので、ご覧になっていたという方も多いかもしれません。

酒癖が悪い、金遣いが荒い、まともに仕事をしない、暴力をふるう…。あのようにはたから見たらダメな男でも、その彼と別れられない、彼なしでは生きていけないという人もいるのです。そういった方は「共依存」と呼ばれ、その相手というよりも、相手との関係に依存しすぎているのが特徴。

自分が相手に頼られているということが自分の存在意義になってしまい、仮につらいこと(DVなど)があったとしてもその関係を断ち切れないほどになってしまうのです。

なぜ共依存に陥ってしまうのか

なぜ人は共依存になってしまうのでしょうか。それは「心を満たすため」です。相手に必要とされることで「自分は(相手にとって)価値のある人間なんだ」ということを実感し、そこに幸せを感じるようになってしまうのです。

共依存に陥る人はたいてい自分に自信がなく、日常生活でなかなか自分が他者に認められていないことに不満を持っていることが多かったりします。どうしても恋人関係や夫婦関係において、相手に頼りにされているということに存在価値・存在意義を感じてしまいがちです。

いつしかその状態がいつしか心も体も満たしてくれるようになり、そこに依存してしまうのです。相手に頼りにされるというと聞こえがいいように感じますが、実際は相手のことを助けているというわけではなく、実際には相手の問題に対して火に油を注いでいるような状態ということが多いのが共依存の怖いところです。

例えば浪費癖がある人にお金を貸してしまったり、浮気をしても「お前がいなきゃダメなんだよ…」といわれてつい許してしまったり…など。結局目的は自分の心を満たすことなので、その行動によって相手がますますダメになってしまうと分かっていても、ついつい相手の世話をしてしまうのです。それ以上に相手との関係が終わってしまい、もう頼ってくれる相手がいなくなることの方がつらいことと思い込んでいるのですから…。

またその依存している相手にも、何かしらの問題があるのも特徴の1つです。ですがそのせいで相手の問題ばかりがクローズアップされ、自分が共依存だと気が付いていない人がいることも少なくありません。

こんな人は共依存になりやすい

自分のことより相手のことを優先

共依存の人は、自分のことよりも相手のことを優先してしまいます。言い換えると相手のことを甘やかしすぎているといってもいいかもしれません。

相手を甘やかすことで責任はすべて自分となり、時には理不尽に傷つけられるようなことが起きてしまうこともありますが、それでも「相手に嫌われたくない」という気持ちの方が勝り、結局また甘やかしてしまうのです。

自己評価が低い

共依存になりやすい人は、得てして自己評価が低めです。

普段の生活ではどれだけ頑張っても認められることがないと思い込んでいるので、自分を頼ってくれる(=自分を価値のある存在だと思ってくれている)相手に依存してしまいます。

相手をコントロールしようとする

共依存になってしまうと、いつの間にか相手に自分が満足する行動をとらせようとなってしまいます。

身の回りのことをこれでもかというくらいに世話を焼き、自分がいなければ何もできないという状況を作り出そうとしてしまうのです。

もちろん相手の自立の妨げになってしまいますが、そうなるとまた頼られる機会が増え、自分のプライドだけが満たされることになり、ますます泥沼へ…。

物事を極端に考えてしまう

共依存の人には「自分のやっていることが絶対に正しい!」と、極端な考え方の人も多かったりします。

そしてそれを押し通してしまうので、もし相手が何かに失敗したりうまくいかないことがあっても、「全部自分のせいだ」と思い込んで、さらに相手の世話を焼きたがるようになるのです。

共依存から抜け出すには

まずは共依存を自覚するところから

まずは自分が共依存に陥っているということを認識しなければなりません。無自覚で相手に頼られることを求めていると、認識しなければならないのです。

自分自身だけで気が付くのは難しく、友人などのアドバイスによって気が付くこともあるかもしれませんが、まずはここが共依存から抜け出す第1歩となります。

相手との関係を見つめなおす

そして次には相手との関係性を冷静に、客観的に見つめなおしましょう。あなた自身は、相手にとってどんな存在ですか? 都合がいいだけの存在になっていませんか?

相手の方は、本当にあなたがなければ生きていけないと思いますか?

共依存から抜け出す場合、その相手から無理やりにでも離れていかなければなりません。ですがいざ離れてみると、今まででは考えられないほど平穏な生活が待っていることも多いのです。

そこで自分自身がどれだけ相手との関係に依存していたかを実感することでしょう。

第3者の協力を仰ぐ

とはいっても依存の度合いが強すぎるほど、相手と離れるのは難しくなります。時にはDVなどつらい目にあってしまうかもしれません。

ですが共依存を自覚した以上、あなたはもう1人で悩む必要なんてないのです。共依存を抜け出すのに最も怖いのは「感情に流されてしまう」こと。そうならないためにも、第3者の協力は非常に重要になってきます。

今後のことを悲観しない!明るい未来が待っている

人というのは、自分が置かれた環境が変わることに対して不安を抱いてしまうことが多いかと思います。共依存の方でも、10年もその環境を続けてしまえば、多少の辛いことに対しても目をそらしたり、そこからすぐに立ち直ったりする術が身についてしまうものです。

なので、そこから抜け出して新しい環境へ移ろうと頭では分かっているのに、見知らぬ環境に対しての不安ばかりが頭に出てきてしまい、なかなか足を踏み出すことができなくなることも。

ですが、決して新しい環境に悲観しないでください。悲観するなというのも難しい話かもしれませんが、共依存から抜け出して新しい環境へと向かうには、自分の性格を変えるくらいに極端なことをしなければなりません。無理をしてでも、今までの自分とは真逆の行動をとらなければならない場面だって出てきます(というよりも今までと同じ性格だったら、また別の相手と共依存の関係になってしまう可能性まで出てきてしまいますから)。

環境を変えるなら、まずは自分から変わっていきましょう。勇気を出して踏み込んだ新しい環境、最初は落ち着かないかもしれませんが、きっと今まで以上に明るい人生・明るい未来が待っているはずです。

もし友人が共依存だったら、まずは自覚させてあげよう

共依存から抜け出すのは、とても難しいことです。まずそこに陥ってしまっていることから自覚しなければなりませんからね。なかなか人のアドバイスが聞き入れられないという人も多いでしょう。

もしあなたの周りに共依存に陥っているという友人がいる場合、「別れた方がいい」などという具体的なアドバイスよりも、まず「共依存っていうのがあるらしいよ」と軽く触れつつ、それを自覚させるところから導いてあげてください。

(監修:Doctors Me 医師)

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