イギリスが、6月23日の国民投票で「EU離脱」を発表してから、悲しいことに社会での「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」が増えています。人種差別による犯罪が後を絶たないのはEU離脱に始まったことではないですが、子供たちにまでそれが影響しているとちょっと問題です。

ガールフレンドにフラれたジェイ君

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英ダービシャー州ダービーに暮らすジェナ・ブラートンさん(31歳)は2児の母。子供の一人であるジェイ君(8歳)が、同じ学校のガールフレンドにフラれてしまったというのです。落ち込んでいたジェイ君に理由を聞いたところ、ショッキングな答えが返ってきました。

「僕が黒人だからダメって…」

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ジェイ君は、同学年の白人の女の子と仲良くなり校庭で一緒に遊んだり、手を繋いだりしていたそうです。それを知った女の子の父親が、ジェイ君とはもう遊ばないようにと言い聞かせジェイ君はフラれてしまいました。

白人の女の子の父親は、あろうことか子供に「あの子は黒人だから、お前は黒人とは結婚してはいけないんだよ。黒人の子供を持つことも許されないんだよ」と言ったのです。

それをそのままジェイ君に伝えたのは、8歳の子供の素直さからでしょう。ところがそれを聞いたジェイ君の母ジェナさんは、ショックと怒りを露わに。「親が子供にこういう教育をしていれば、人種差別が無くならないのは当然だわ!」とFacebookに綴りました。

「2016年の今で、これ⁉」

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ジェナさんの怒りのメッセージに、ユーザーたちからも多くの反響があったようです。「なんだか子供たちの未来が心配。2016年でこれ⁉って思うと…」と子供を持つ親ならではの不安も拭えない様子。

「最低」というジェナさんに同意するユーザーも少なくないようで「無知な親」と女の子の父親への批判を露わにしました。ジェナさんは「すごく悲しいわ。ジェイはその子のことが本当に好きだったのよ。こんな子育てをする親って信じられない」と話しています。

親が子供に教えなければ、何も変化は起こらない

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大人同士のヘイトクライムも悲しいですが、親が子供にこうした教育をすることもあまりにも悲しすぎるのではないでしょうか。時代や世代によっては、時代錯誤の固定観念を持って生きる人もいます。でも、これからを生きていく子供たちには差別をすることが当然のように教えていては、世の中何も変化は生まれないでしょう。

世間にはもっといっぱい女の子がいるよ!

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ジェナさんは、幼いジェイ君の落ち込みを慰めようと「もっと他にも女の子はいるから、気にしないで」と言ったそう。8歳のジェイ君にしても、「黒人だから」という理由で仲良くすることを断られれば、今後トラウマになってしまうかも知れません。

どうか、偏見の目で子供を育てないで

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同じ親を持つ立場として、そういう親に育てられている子供を気の毒にも思ってしまいます。偏見で子育てすれば、もちろん子供も親のように差別意識のある大人に育つ可能性が高いでしょう。まだ8歳の娘に「言い聞かせる」ように差別意識を持たせようとする親はいかがなものでしょうか。

今回のジェナさんの投稿は、拡散され多くの人に根強く残る差別社会を再認識させる結果となっているようです。10年後、20年後の社会がどうか今と変わっているようにと強く願わずにはいられません。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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