最近では、日本でも撮影する人が増えてきたマタニティフォト。妊娠中のその奇跡的な時間と美しさを写し取るこの写真は、多くの人に感動を与えてくれます。

そして今、ある1枚のマタニティフォトが話題となっています。

2016年8月、ケビン・マホーニーさんは、妻のジェシカさんの妊娠中の姿を記念に残したいと、写真家のジョアン・マレーロさんに相談を持ちかけました。

実はジェシカさんは、これまで6回の流産を経験していたのです。

不幸にして流産や死産により、または新生児や乳児のうちに亡くなってしまった赤ちゃんの後に生まれた赤ちゃんのことを「レインボー・ベビー」と呼びます。恐ろしく悲しい嵐の後に、その青空を彩る美しい虹の姿は多くの人に希望を与えてくれます。そんな大きな希望である新しい命。

写真家のジョアンさんは2人と話し合い、ジェシカさんのアイデアである「自分たちだけの虹」を作ってその中での撮影をする事に決めました。

そしてジョアンさんは、カラフルな発煙筒を使って、その美しい命を象徴する様な色鮮やかな虹を作り出すことにしました。しかし、発煙筒を使った撮影は簡単ではありませんでした。発煙筒の虹が思う様に出来上がらなかったり、ジョアンさんの服が染まってしまったり。

それでもその撮影の間、ジェシカさんはとても落ち着き、まるで太陽のような輝きを放っていたと言います。そうして創り上げられた美しい虹の写真には、幸わせに溢れるジェシカさんの姿を見ることができます。

常に流動的に流れてゆく発煙筒の煙が、美しい虹の姿となるのは奇跡的な瞬間だけ。それこそが、まさに新たな命を授かると言う奇跡と、その美しさを表しています。

撮影には、ケビンさんと4歳になる長男・コービンくんも参加しました。ジェシカさんは、コービンくんを授かる前に2回の流産を経験。そして、コービンくん誕生の後にも4回もの流産を経験していました。そして今回も、お腹の中の小さな命が消えてしまわない様に祈り続けながら、過ごしてきました。

この日の撮影は、ジェシカさんにとってとても意味深い大切な時間だったのです。

ジョアンさんがこの写真をFacebookで公開すると、多くの感動を呼び世界中にシェアされて行きました。

「なんて美しい写真!心が張り裂けそうになるほどよ」「喪失と誕生。その2つを経験した母親の強さと美しさが滲み出ているわ。泣けちゃいそう」「圧倒的な美しさだ。本当に素晴らしい写真!」など、絶賛のコメントが寄せられました。

中にはジェシカと同じく流産を経験した女性や、幼い命を失った辛い経験をシェアする女性もいました。そして誰もがこの新しい命を祝福しています。

アメリカでは、妊娠した女性の10〜25%が流産してしまうというデータがあります。しかし、それだけの高い数字にも関わらず、流産を扱う事はタブー視されている面があり、その悲しみを共有する事が難しいという現状があります。

『小さな命を失う場面では、誰もが辛く孤独で、まるで暗闇の中にいる様な気持ちになるでしょう。けれど私たちは1人じゃない』

ジェシカさんは、この1枚の写真からそんな思いを受け取って欲しいと語っています。

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