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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
あれ?この人声は分かるのだけれど、顔は誰だかわからない...?

そんな症状があらわれるのが「相貌失認(失顔症)」とよばれる障害で、実は案外患者さんが多いことが知られています。

今回はこの「相貌失認(失顔症)」の症状や、対応方法を医師に解説していただきました。

相貌失認(失顔症)とは?

脳の障害によって顔のパーツを知覚することはできても、全体として「○○さんの顔」と認識することがいないため、人の顔の区別がつけられない、あるいは覚えられない、表情がわからないといった障害を指します。

一つ一つのケースによって程度は様々で、全く誰の顔も認識できないものから、ごく身近な人の顔は認識できるといったものもあります。

顔で相手を認識することが困難であることから、服や声、香水のにおいといった顔以外のパーツで認識しようとする場合も多いようです。

【相貌失認(失顔症)の患者数】
生まれつきの相貌失認のみで、人口の2%程度いるといわれており、後天的な脳の外傷などによるものを含めればもっと多くなることが推察されます。

相貌失認(失顔症)になる原因

■先天的なもの(遺伝との関係も否定はできない)

■頭部のけが

脳血管障害

脳腫瘍

相貌失認(失顔症)の症状

■人の顔が覚えられない

■表情から人の感情を判断できない

■ドラマや映画を見ても登場人物の顔が区別できず、話を追うことが困難

■同じ人でも服を変えたら認識できない

【顔の見え方】
みんな同じような顔に見える。その人の顔を見ても全く誰だか思い出せず、顔が一つのまとまりに見えない。
 
【認識方法】
◎声で認識する

◎冬場のコートや時計など、その人が普段身に着けているもので判別する

◎その人を見かけた場所で判断する。例えば、会社の人と休日にショッピングモールであっても全く認識できない

◎その人のパーツのみの特徴で覚える。(唇が厚い、耳が大きい、まつ毛が長い、口元にほくろがあるなど)

◎太っている、痩せている、背の高低など顔以外の身体的特徴で認識する

相貌失認(失顔症)の診断内容と治療法

【診断内容】
いろいろな顔認知検査、例えば誰でも知っている有名人の顔と、知らない人の顔を判別させる、明らかに何らかの感情を示している表情写真を見せて、その人の状態を推察させるといったものが行われます。

【治療法】
今のところ、医学的に根本的な治療法はなく、相手の顔以外での特徴で認識するポイントなどを自分なりに見つけていくことになります。

相貌失認(失顔症)の顔を覚えるコツ

顔全体以外の細かいパーツ、出来ればお化粧などにあまり影響されないものや、声などに着目して相手を認識するようにする、といったものがありますね。

相貌失認(失顔症)の場合の相手への対応

何度もあって知っているはずなのに、挨拶をしてくれなかったり、何度も名前を聞き返されるのに不快感を覚える人が多いのは当然です。

自分で病的なものだと認識できるレベルなのであれば、その人だけでなく人の顔を認識することに問題がある、ということをカミングアウトしてしまうのも一つの方法かもしれませんね。

相貌失認(失顔症)セルフチェック

□人の顔を覚えるのが苦手

□何度もあってもどうしても人の名前が覚えられない

□誰々さん、と名前を聞いたときに思いつくのは顔以外の特徴

□人の似顔絵が描けない

□映画やドラマの登場人物の区別がつかない

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医師からのアドバイス

相貌失認(失顔症)の方は、思った以上に多いものです。

自分に当てはまる方はもちろんのこと、何度あっても挨拶してくれない知り合いがいたら、その方はもしかすると失顔症(相貌失認)の症状に悩まされているのかもしれませんよ。

(監修:Doctors Me 医師)

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