私は1歳半になる1児の母親です。生まれた時は4キロ超えだった息子。他の赤ちゃんと比べても、一回り大きく、みんなにびっくりされました。   誰より驚いたのは私自身。まさかこんなに大きくなっているとは…。

通りで死ぬほど出産が大変だった訳だ。…そう、本当に本当に大変でした。こんなに辛いこと、他にあるだろうかというくらい…。それもこれも、赤ちゃんがこんなに大きくなってしまったからなんです。ここでは、私の出産体験についてお話ししたいと思います。

なぜこんなに大きくなってしまったのか?

お腹の赤ちゃんは、最初からそんなに大きかった訳ではありませんでした。私自身、元々太っていた訳ではなく、割と小柄な方でした。妊娠中は悪阻がそれほど重くなく、割と何でも食べることができたので、体重が減るということはなく、仕事をしていたのでよく動いていたし、ある程度運動になっていました。

問題は、産休に入った後。ちょうど産休に入った頃に、新居への引っ越しが重なっていたので、動いて痩せるかと思いきやとんでもない。友人を招くと、新居祝いの焼き菓子をいただいたり、一家で集まりお祝いをしたり…気づくとモリモリ食べていました。

また、重くなったお腹を抱えて動くのが億劫で、つい椅子に座りっぱなし。仕事をしている間は、なかなか赤ちゃんのものや新居に必要なものを買う暇がなかったので、パソコンでネットショッピングばかりしていました。

さらに、生まれる1カ月ほど前から実家へ里帰りすると、「お腹の赤ちゃんの分もしっかり食べなさい」とばかりに、食卓に並ぶ料理たち。とにかく食欲が半端なく、ペロリと平らげていました。また、実家は夜ご飯の時間が遅く、早くて9時台だったので、余計に体に負担だったと思います。

こうして、とめどない食欲→食べる→太る→体が重いから動かない→家にいるとついら食べる→…と負のスパイラルに陥り、ぶくぶくと太っていきました。最終的には、妊娠前からなんと20キロも太ってしまったのです。

主治医に相談

さすがの私も、この劇的な体重の増加には不安になり、主治医に相談しました。「こんなに増えて大丈夫なんでしょうか…」と。予定日頃の、赤ちゃんの推定体重は3800g近くになっていました。しかし、先生は「大丈夫でしょう」とただ一言。

 今思うと、他の先生に変えてもらうか、もっと問い詰めるべきだったのかもしれません。
普通は10キロ以内に収めた方がいいと言われる体重の増加について、なにもアドバイスしないどころか、その先生はあまり相談事に親身に乗ってくれる先生ではありませんでした。

また、血糖値が少し高めのことはあるものの、血圧は低かったため、妊娠糖尿病や妊娠中毒症を疑われることもありませんでした。

足が驚くほど浮腫む

体重の増加とともに、私を悩ませたのは、信じられないほどの足のむくみでした。私はそれまで足がむくんだことがなく、割とふくらはぎや足首は細い方だったのですが、本当にまるでゾウのようにパンパンに足が膨れあがりました。

とにかく足がだるくて、夜はマッサージをして、メディキュットを履いていましたが、一向に良くなりませんでした。そして、この足のむくみは出産中も出産後も私を苦しめる事になりました。

予定を一週間過ぎても生まれる気配なし

早く生まれるよう、毎日2.3時間ほど散歩していましたが、生まれる気配は全くありませんでした。 予定日から一週間経った日、赤ちゃんが大きくなってきているので、陣痛促進剤を打つか、帝王切開をしましょうという話になりました。 

しかし、ちょうどその日の夜に腹痛が…。ぎゅうっと締め付けられるようなお腹の痛みに、「これが陣痛?!」と病院に駆け込むものの、それは陣痛ではなく「前駆陣痛」というもので、痛みは引いてしまいました…。

子宮口がほんの僅かに開いているので、そのまま入院し、促進剤を打つことになりました。

入院1日目、促進剤がなかなか効かない

夜中から入院して、次の日の朝より、促進剤を投与し始めました。徐々に痛くなっていくお腹。陣痛の痛みを知らない私にとっては、とにかく痛い。少しずつ痛みの感覚が狭まってきたようでした。

時折見に来る助産師さんの「今日の夜中には産めるね!」という言葉を信じて、ひたすら耐えていました。しかし、結局その日はただ痛みに耐えただけで、全く生まれる気配はありませんでした。

夜になって促進剤の投与を中断し、また次の日から再開することになりました。

入院2日目、まだまだこれから!

夜の間、投与を中断したといっても、一応陣痛は起こっているのか、ずっとお腹は痛く、ほとんど眠れませんでした。そして寝不足のまま、2日目の朝から促進剤の投与再開。
その日の朝も「夕方には生まれるよ」夕方を過ぎると「夜には生まれるよ」

と色んな助産師さんが声をかけてくれましたが、なかなか産まれるまで行きませんでした。すると、何人かいる助産師さんの中で一人だけ本当のことを言ってくれた助産師さんがいました。

「他の助産師はもうすぐって言ってるけど、本当はまだまだこれから。子宮口が開いてないし、赤ちゃんの頭も降りてきてない。これからもっと痛くなるから、がんばって耐えてね」そんな感じの言葉でした。

「こんなに痛いのにまだまだこれから?!どんだけ痛いの?!」と怯えつつ、いつまで続くかわからない痛みに耐えるのに、覚悟を決めることができました。
「もうすぐ…!」と言われるのになかなか産まれないより、「まだまだ!」と言ってくれるほうが、ずっと嬉しかったです。

またこの時に、なかなか破水をしなかったので、助産師さんが指を入れて、破水させてくれました。

帝王切開してほしい…!

そして夜になると、言われた通り痛みがどんどん強くなり、激痛に。波のように定期的に痛みが襲ってきて、息もできないくらいでした。叫んではいけないと言われても、どうしても声が出てしまうくらいの痛みで、家族が心配そうに見ていましたが、そんな目も気にならなくなるくらい、鬼のような形相で叫んでいました。

また、痛みの時にいきみたくなるのですが、いきんではいけないとのことで、お尻の穴にソフトボールを当てていきみ逃しをするといいと言われました。恥ずかしさなんて忘れて、旦那にひたすらお尻の穴にソフトボールを当ててもらっていました(笑)

さらにこの時襲ってきたのは、浮腫んだ足の痛み。とにかくだるくて痛くて…ひたすら母にマッサージしてもらいましたが、浮腫とはこんなに辛いものなのかと初めて実感しました。

お腹の痛みと足の痛みのWパンチに耐え切れずに、思わず「帝王切開しないんですか…?!」と聞いてしまいましたが、(帝王切開を経験された方の方が辛いのに申し訳ありません。)無情にも「帝王切開はしないよ!赤ちゃんこんなに元気だもん!」と助産師さん。

い…いつまで続くの…終わりの見えない苦しみが襲ってきました。

入院3日目の深夜1時、ようやく分娩室へ

もうだめだぁ、うまれるーー!というところまで来ているのに、災難は重なりました。
この日は日曜日で医者と助産師が少ない上、夜中となると深夜の勤務体制で医者一人、助産師一人(二人?)という体制のようでした。

さらに追い討ちをかけたのは、この日はフルムーン、満月でした。満月の日は出産する人が増える、というのは本当のようで、次々に分娩室に駆け込む妊婦さんが。結局私は、まだ大丈夫とのことで、後の方に回されました。  

3人目になってようやく私の番が回ってきました。「や…やっと産める…」もう体力は限界です。頼みの綱は、お腹の中で元気に鼓動を感じる赤ちゃんでした。 

こ…これは大きいぞ?

出産を担当してくれた医者が思いの外イケメンだったことに、ショックを受けつつも、そんなことを気にする余裕もなく、ようやくいきむことができました。  医者は、思い切り膣に両手を入れ、赤ちゃんの頭をつかんで出やすいように方向を変えようとしました。

両手が入るくらい、広がるものなのか…の頭の片隅で驚きながら、医者の驚きの声が聞こえてきました。「こ…これは大きいぞ…」そのつぶやきは何度か聞こえました。 「もしかしたら…4キロ行ってるかもしれない」あまりの頭の大きさに、私と赤ちゃんの力だけでは出てこられないと判断し、吸引することになりました。

その吸引器を膣に入れるのがまたすごく苦しい…。そして、分娩室に入って約2時間後、ようやく赤ちゃんとの対面を果たしました。

「これは難産でした」

出産直後、赤ちゃんと対面する前に、すぐに傷口の処置が行われました。中に残ったままの胎盤を、手を入れて掻き出すのですが、これまた辛い!出産時より痛いくらいでした。

そしてその後、医者に深刻な表情で言われました。「これは難産でしたよ」「これまで主治医になにか言われませんでしたか?」どうやら、私がここまで太ってしまったこと、そのせいでお腹の赤ちゃんが大きくなり、外に出てきにくくなったことが、難産の原因だったそうです。

それに加えて、私自身小柄な方だったので、大きい赤ちゃんを産むには負担が大きかったようです。また、私は血糖値が高いことがありましたが、血圧が低かったために「妊娠中毒症」の診断をされなかったのですが、明らかにその症状であることが初めて告げられました。
 
さらに私のいないところでは、両親が「なぜこんな状態にしてしまったのですか」というようなことを問い詰められたそうです。要は、「なぜこんなに太るまで食べさせたのか」ということでしょう。それくらい、私の状態は普通ではなかったのです。

どうりでこんなに辛かった…太りすぎは禁物!

医者に言われたことはショックではありましたが、どうりで2日以上もかかって辛かったわけだ…と納得しました。早速生まれた我が子を抱っこさせてもらうと、あまりの重みに「え、本当に新生児?」と驚きました(笑)

すでに1ヶ月検診並みの大きさの我が子でしたが、よく頑張ってくれたなぁ…と感動したものです。ちなみに、今回こんなに大きな赤ちゃんなのに、帝王切開をしなかったのは、母親の体力だけでなく赤ちゃんの体力が十分あったから、とのことです。

この赤ちゃんなら、産道から頑張って出てこれると判断したそう。それを聞いてなおさら、赤ちゃんの生命力の強さを感じました。

しかしもしこれで、長引く陣痛の間に赤ちゃんの心拍が弱まっていたら…そう思うと恐ろしくもなりました。

これから妊娠、出産を控えている方、くれぐれも太りすぎには要注意です!難産にならないよう、体重管理はしっかりしてくださいね!

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現在育休中の保育士です。
旦那は福岡に単身赴任中。東京で息子と二人暮らししてます。
心細いことはありますが、手作り玩具やお菓子などに時々精を出し、子育て奮闘中です。
また、和のことや、自然に優しいものが大好きです。
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