みんなが普段疑問に思っていることを編集部が調査・解決するコーナー「素朴なギモン」。今回は“口臭の豆知識”をご紹介します。

「口臭」は、その人の印象を大きく左右する重要なポイント。身だしなみと同様きちんと気をつけたいところですが、やっかいなことに自分の口臭は自分ではなかなかわかりません。どうして自分では嗅げないのか、どうしたら嗅げるのか、ちょっと気になりませんか?

今回は、横浜の口臭専門クリニック、中城歯科医院の中城基雄院長にお話を伺ってみました。

嗅げない理由は「自然界で生きてきた名残」

――どうして自分の口臭は自分で嗅げないんでしょう?

「人間には「マスキング(隠す)」という機能があります。自分から出てくる匂いをずっと自分で嗅いでいると、他の匂いを嗅ぎ分けられなくなってしまうので身についた能力です。

自然界で生きる動物たちも、捕食動物が近づいてきたとか、食べようとしている肉が腐っていたりすると、自分の身の危険に気付けなくなるため、「マスキング」によって脳をリセットしています。自分で自分の口臭を感じないというのは、人間が自然界で生きてきたことの名残とも言えますね」

「自分の口臭を嗅ぐ方法」が意外と勇気がいる

――じゃあ、どうにかして自分の口のニオイを嗅ぐ方法って無いんでしょうか?

「ありますよ。以下の手順でチェックできます。

1.瓶の容器に、カレースプーン2杯分ほどの自分の唾液を入れる。
2.コットンで自分の舌や歯茎を拭い取り、同じ瓶に入れる。
3.熱燗を作るように鍋に水を張り、瓶を入れてふつふつと一煮立ちさせる。
4.瓶から上がってきた蒸気を嗅ぐ。

面倒であれば、もちろん歯科医院でも調べてもらえます。

口臭というのは、自分からどんなニオイが出ているのかわからないのに、必ずあるって漠然と思い込んでるケースが多いんです。メタボの人がダイエット前に体重を計るのと同じように、口臭も対策する前にまず自分からどんなニオイが出ているのか確かめるのはとっても重要なことなんですよ」


…なんだか想像するだけでニオってきそうな方法ですが、ここは勇気を出して試したいところ。しかし虫歯だけでなく口臭まで診てもらえる歯医者さんがあるなんて、意外な発見です。

そもそもどうして口がクサくなるの?

――しかしそもそも、なぜ口臭が発生するんですか?

「一言で口臭とは言っても、原因は様々です。口の中に原因があるケースが6割、体質的な問題というケースが4割といわれていますが、誰にでもあるものとして挙げられるのが、食べ物や嗜好品(タバコやアルコールなど)による一時的な口臭や、生理的口臭と呼ばれるもの。

生理的口臭では、唾液が減少し、口内細菌が増殖することによって口臭の原因となる物質が作られます。朝起きたときに口臭が気になるのは、これによるものですね。しかし歯磨きをして口の中を清潔にしたり、ガムを噛んだり、喋ったりして唾液を増やすことでニオイは弱まるので、歯科医院での治療は必要ありません」


歯磨きは基本中の基本ですが、“唾液を増やすこと”は口臭を予防する上で想像以上に重要なポイントとなるようです! 食後のシュガーレスガムは、唾液を増やすだけでなく食べ物のニオイも洗い流してくれるので、一定の効果があるのだそう。カバンに必ず1つは常備しておきたいところですね。

ストレスも口臭を発生させる原因

「特に気をつけなければいけないのは、歯周病や歯垢、歯石、舌苔(剝がれ落ちた口内の細胞が舌の上に溜まり腐敗したもの)、口腔ガンなどによって引き起こされる病的口臭です。

歯周病は病的口臭の原因として最も多く、虫歯も放っておくと強烈な口臭を発生させることがあるので、定期的な歯科検診や治療が大切です。舌苔に関しては特別治療を受ける必要はありませんが、日頃から自分で舌磨きをしてしっかりケアするのが効果的。ただし、強くゴシゴシ磨いてしまうのは禁物です! タイミングとしては、朝食後の歯磨き前に舌専用ブラシで優しくブラッシングすると良いでしょう」


歯磨きのついでに何気なく歯ブラシで舌磨きしてしまう人、意外と多いのでは? 舌を傷付けることで逆に口臭を引き起こすこともあるとのことなので、要注意です。

また、通常は食事や会話などで促進できる唾液の分泌ですが、ストレスなどによる自律神経の乱れでドライマウスになり口臭を悪化させることもあるのだそう。定期検診や毎日のケアはもちろん、日頃から心身ともに健康でいることも口臭予防に大事なことと言えそうですね。

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