お子さんを持つ親御さんなら、誰もが心配になる「いじめ」。特に、夏休みなどの長期休暇が明けた頃は、自殺してしまう子どもが多いという調査結果が出ています。

最近では、青森県の少女が2学期の始業式の翌日に、いじめが原因で自殺してしまいました。

多くの親御さんは、いじめが起きた場合に学校へ相談すると思いますが、それだけではいじめが解決しないことも少なくありません。

そこで今回「ソコ行く!?ソレ聞く!?取材班」では、いじめ対策の一環として調査を請け負っている原一探偵事務所へ取材を敢行。最新のいじめ事情を伺ってきました。

いじめの相談件数は増えている

ーーいじめで自殺してしまうニュースをたびたび目にしますが、やはり相談件数も増えているんでしょうか?

原一探偵事務所(以下、原一):公的機関への相談件数も増えていますが、探偵に対しても増えていますね。

特に、いじめが報道されるたびに問い合わせが増えるという傾向もあります。1日多い時で20件以上の相談を受けている状況です。

ーーちなみに、どの地域からの相談が多いですか?

原一:やはり首都圏が多いです。でも、弊社は全国に18か所の拠点があるので、全国から相談を受けていますね。

親御さんからの調査依頼で多いのは…

ーーいじめの調査依頼の目的として多いのはどんなことですか?

原一:やはり多いのは、いじめっ子の特定といじめられる理由の特定ですね。この2つに関しては、気にされている親御さんがとても多いと感じます。

あとは、いじめの疑惑がある状態で、確信が持てない親御さんが依頼をするケースもあるんですよ。

ただ、実際にはお子さんに気づかれないように、普段の行動を見ていく調査になるので、原因の特定やいじめかどうかは、親御さんが調査結果を見て判断することになります。

増加する“LINE”などでのいじめ

ーー暴力など、目に見えるいじめ以外にも、LINEなどを使ったいじめも多いと聞きますが、そういった相談は増えていますか?

原一:かなり増えています。最近の傾向ですね。昔なら、いじめの被害者を呼び出して、みんなでいじめるというのが多かったと思いますが、今はSNS上でのいじめや、学校内だけでいじめるなど、大人の目に触れない場所でのいじめが多くなっています。

ーーSNS上のいじめとなると、調査の難易度が高いように思えますが…。

原一:現在の調査では、誰かになりすましてグループに潜入することはしていません。お子さんの様子から読み取っていくしかないんです。

どんな調査をしているのか?

ーー先ほど、お子さんに気づかれない調査をするとおっしゃっていましたが、具体的にどんな調査をしているんですか?

原一:弊社では、かばんにGPSや盗聴器を仕込む調査はしていないので、尾行がメインになります。ですから、調査というよりも見守りに近いかもしれません。

お子さんに調査していることを知られたくないという親御さんが大半ですし、調査がバレるといじめが悪化することもありますから。

また、意外とお子さんの行動について知らない親御さんは多いです。そのため、どの道を通学に使っているのか、どんな場所で遊ぶことが多いのかというところから調べていきます。

調査の目安として通学時の様子を1〜2回、休日の様子を1回調査することが多いです。お子さんは行動範囲が限られているので、この回数が目安になります。

調査した結果、何もなかったというケースもありますし、親御さんの立場からしたら普段の様子を知ることが安心につながるのかもしれません。

調査に必ず持っていくもの

ーー調査で困ることがあれば教えてください。

原一:調査対象がお子さんなので、予想外の行動をすることでしょうか。もちろんプロなので対応できますが、細い道に入ってしまったりということはありますね。

あとは、このご時世なので張り込みをしていると、不審者扱いされることが増えてきました。ですから、お子さんの調査をする時は、この書類を常に持っているんです。

原一:これは、親御さんにサインしていただく書類の1つで、弊社に調査を依頼しているという証明書になります。警察などに声をかけられたらこの書類を提示するんです。

ーー他に調査アイテムで変わったものがあれば、ぜひ見せていただきたいです。

原一:これですね。

ーー時計ですか?

原一:これ、カメラなんですよ。12時の部分に、カメラが隠されています。

他にも、こんなカメラがあるんです。

ーー全然カメラの位置がわからないんですけど…。どこがカメラなんですか?

原一:クリップのすぐ上の部分がカメラなんです。でも、このカメラは至近距離での撮影向けなので、遠くに対象がいる場合は使えません。

調査員たちは、こうした機材を駆使して調査報告を行っています。

調査結果が解決の糸口になる

ーー依頼した親御さんは、調査結果をどう活用しているんですか?

原一:多くの親御さんは、いじめの相談を真っ先に学校にするケースが多いですよね。弊社に相談してくる親御さんの場合、学校がしかるべきアクションに出てくれなかったというケースがほとんどなんです。学校側が大事にしたくないのかもしれませんね。

そこで探偵が調査すると、いじめの証拠となるものを抑えられることがあるので、学校やいじめっ子の保護者に話す時に有利に話を進めやすくなるんです。実際に、クラス分けの際に配慮してもらえたというケースもあります。

調査=解決にはなりませんが、解決の糸口にはなるのではないでしょうか。弊社では、警察OBや弁護士もいるので、親御さんが望むいじめの解決方法を様々な角度からご提案しています。

親も情報リテラシーをつけよう

ーーいじめに気づくため、いじめを防ぐために親御さんが注意すべきポイントはありますか?

原一:お金の使い方、持ち物が汚れたり無くなっていないかなどは注意すべきポイントです。

あとは、SNSでのいじめが増えているので、親御さんもネットリテラシーをしっかり身につけておくことが必要だと思います。

例えば、有害サイトにはアクセスできないようにフィルターを入れる、スマホを使える時間を制限するなどのアクションは、親御さんができる対策の1つです。あえてLINEを使わせないのもアリだと思います。(LINEを使っていないことでいじめられるケースは少ないとのこと)

いじめや犯罪をお子さんから遠ざけるためにも、スマホやパソコンを使うルールを決めておきましょう。

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