記事提供:キングコング西野 オフィシャルダイアリー

戦争が面白くないのは選択肢が無くなるからで、せっかく未来に向かうなら、戦争の真逆、『選択肢がたくさんある未来』に向かいたい。

自殺の抑止力もまた、選択肢の数だと思う。

学校でイジメに遭っている子達に、学校以外の居場所があると、どんなに救われるだろうか。

肩書きを変えた時に、世間の皆様からは、「何がしてーんだ」と怒られたけれど、すべての職業(肩書き)には寿命があって、これから凄いスピードで職業(肩書き)ごと無くなっていくので、「肩書きを変えてもいい」という選択肢を作っておかないとマズイと思った。

本音は、「肩書き」などという概念は時代遅れだと思っている。

「ひな壇に出ない」と決めた時に、先輩芸人から「みんな出てるんだから、ひな壇に出ろや!」と攻撃され、その子分たる後輩からも「迷走してんの?」と囃されたが、僕は、『ひな壇の需要は、画面の面積に比例する』と考えていて、薄型テレビが急激に普及してテレビ画面の面積が大きくなった時代は良かったけれど、これからテレビはスマホで観るようになるから、登場人物の多い『ひな壇』は、「面白い・面白くない」以前の問題で、ただただ単純に「見にくい」。

僕が今、10代で、一人暮らしを始めるなら、テレビを買うぐらいなら、スマホを買うので、『ひな壇』は少し厳しくなってくると思う。

その時に備えて、「芸人は、ひな壇に出る以外の生き方もあるんだよ。アリなんだよ」という選択肢を作っておきたい。

ある程度の予想を立てることはできるけれど、何が新しい選択肢として定着するかなんて僕には分からなくて、だから行動する。

行動して、思いしって、

「ああ、こうじゃないんだな」

「なるほど。ここをこうすれば、使えるかも」

と掘り下げる。実験だ。

そして今日も実験する。

『絵本の読み聞かせ』というものは昔からあって、それこそ僕も子供の頃に、母ちゃんから何度も何度もやってもらったんだけれど、ある時、

「『絵本の読み聞かせ』を、場所や照明や音楽など、徹底的に作り込んでやったら、どんな景色になるのだろう?」

と疑問が湧いて、「なんで芸人のクセに絵本の読み聞かせなんてやってんだよ」という外野の声は無視して、今年の夏にやってみた。

会場となった東京キネマ倶楽部の大きな大きなスクリーンを使って、ピアニストさんと何度もリハーサルを繰り返して、生演奏にのせて、お届けしてみた。

これが上手くハマれば、全国を回って、各地の映画館で公演ができると思った。

新しい選択肢になると思った。

結果は大成功。

その瞬間、「これはイケる」と確信した。

そして、いつか誰かの選択肢になると確信した。

自分の絵本が細密画だったから、余計に良かったのかもしれない。

西野のInstagramより

この世界を大画面で観ることに意味があったのかもしれない。

もし、そうならば、細密画の絵本を描く人の選択肢にはなる。まぁ、細密画の絵本なんて、あんまりないけど…。

ただ、とは言え、たったの一回だ。

もしかしたら、あの手応えはマグレだったのかもしれない。

たまたま1打席目にホームランが打てただけかもしれない。

今年中に、もう一度だけ試して、あの手応えが本物かどうかを調べたくなり、スタッフに少し無理を言って、クリスマス前に、もう一度だけ、『照明と音楽を作り込んだ絵本の読み聞かせ』を開催することとなった。

読み手は僕なので、当然、僕の絵本で。

12月12日の19時半から。

会場は東京キネマ倶楽部。

ピアニストは前回と同じ、アノアさん。

どうなるのかな?

分かんないな。

だから、やるんだよ(笑)。

『えんとつ町のプペル~絵本の読み聞かせと音楽の夜~』

のチケット(厳密に言うと、チケットではありませんが)は、クラウドファンディングのリターンとして御用意いたしております。

参加される方はコチラ→読み聞かせ参加権

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