2014年に誤診により、敗血症で最愛の我が子を亡くしたイギリス、コーンウォール在住のメリッサ・ミードさん(29歳)。

メリッサさん夫妻は、ウィリアム君を失ってから「敗血症が決して稀な感染症ではないこと」「イギリスの医療対応の改善」をメディアでも訴え、キャンペーンを行ってきました。

自身のFacebookやTwitterでも悲しみを伝えるメリッサさん

ウィリアム君は、緊急コールセンターでもかかりつけのクリニックの医者にも「敗血症」である兆候を見逃されてしまい、手遅れとなりました。

ウィリアム君の死後、メリッサさんのキャンペーンでイギリスの医療は「敗血症」に関して認知度を上げ、何らかの対応策を進めるようにはしているようですが、ウィリアム君の悲劇以降にも敗血症が原因で亡くなっている子供たちが存在します。

イギリスでは毎年、15万人が敗血症に羅患していて、4万4千人の死亡が確認されています。これは、大腸がん、乳がん、前立腺がんで亡くなる患者を足した数よりも多く、いかに敗血症が決して稀な病気ではないということがわかるでしょう。

メリッサさんと夫ポールさん(32歳)は、亡きウィリアム君の面影を今も大切にしています。最愛の我が子の死は、夫妻にとって決して忘れられるものではありません。でも、その悲しみを乗り越え今回メリッサさんに新しい命が宿り、先日男児を無事に出産したことが各英紙で報じられました。

ウィリアム君と同じ名前をミドルネームに…

偶然にも、亡きウィリアム君と同じ3487グラムで誕生した弟は、アーサー・ウィリアムと名付けられました。ミドルネームにウィリアム君の名前を付けたのは、アーサー君が成長して、亡き兄のことを知った時に思いを寄せてほしい、兄を愛する気持ちを持ってほしいという両親の願いからだそう。

存在はここにはなくても、いつもウィリアム君は家族と一緒にいるのだ、家族はウィリアム君を入れていつも4人なのだ、という気持ちを持って生きているとメリッサさんは話しています。

お兄ちゃんの分まですくすく元気に育ってほしい

メリッサさんは、現在も敗血症の危険性を世間に広める活動を行っています。ウィリアム君の一件以来、社会での認知度は上がったものの誤診が多いイギリスでは、111のヘルプセンターにかけた時に見逃されてしまうという怖さがあります。社会全体で、医療の見直しを図ることがウィリアム君の死を無駄にしないことではないでしょうか。

つい、先日もガーデニングをしていて手の甲に擦り傷ができたところから感染症を起こし、それが敗血症となって命を落とした43歳の母親がいます。身近なところに潜む危険な敗血症、私たちも頭に入れて置く必要があるといえるでしょう。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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