二人目を妊娠した時、私はちょうど仕事が面白くなっているときでした。

自分がプランニングした仕事が社内で認められ、自分が中心となってプロジェクトを進めていたのです。そのため、出産ぎりぎりまで働き、出産後には、”すぐに会社に戻りたい”と考えました。

幸い上の子が通園していた保育園は、月齢が小さい子でも預かってくれるということだったので、娘が3ヶ月とちょっとのときに入園させることができ、無事 職場復帰!仕事中もおっぱいの張りがツラく、その都度、お手洗いでおっぱいを絞って捨てたり、「次女は無事に過ごしているかな…」と心配したり。

働く母親は少なからずみんなそんな思いをしているのだと、自分に言い聞かせながら仕事に励んでいました。一方の娘は…というと、このとき保育園には娘以外に0歳児はいなかったので、ずいぶんかわいがってもらいました。

3ヶ月といえば、ほぼ寝ているだけ。お散歩時にはベビーカーに乗せられたり、おんぶをしてもらったりして過ごしていたようです。数ヶ月経ち、そんな生活にだいぶ慣れてきた頃のこと。娘は頻繁にを出すように。

1ヶ月間、ほとんど保育園に通えないという月も…。義実家に頼ることも多かったのですが、さすがに頻繁に頼ることもできないので、自分自身も会社を休まなければならない日が増えてきました。

仕事は気になる…でも、子どもはを出す。少々焦りも出てきました。なぜ娘はこんなに体が弱いんだろう?という悩みも増え…。

…そんな、ある日のことです。やはりこの日もを出していた娘をとある病院に連れてきていました。

たまたまかかりつけ医がお休みだったので、自宅から少し離れた病院へ。先生はかなりご高齢ながらも、ずいぶんのんびりとした優しい雰囲気。先生は娘を診てくださっている間も、娘にも私にもやさしく話しかけてくれました。

私もなんだかリラックスした気分になり、つい、風邪ばかりひいてなかなか保育園に行けない状況を愚痴半分にしゃべっていました。すると先生は「この子は、こんなに小さな体で病気の勉強をしてるんだね。」とおっしゃいました。

「勉強?」私は意味がわからず、尋ねると先生は「風邪をひくのは体が弱いわけじゃないよ。みんなこうして一つ一つの病気を勉強していくんだ。この子も小さな体で一生懸命学んでいるんだよ。どんどん強くなっていくから、気にしなくても大丈夫」

実は当時の私は、自分が仕事を優先にしていることに少し引け目を感じていました。そして、娘がばかり出しているのは、私のケアが行き届いていないせいだとも思っていました。

でも、先生はそこを責めるわけではなく、娘を褒めてくれたのです。その先生の言葉で救われた気がした私は、気づくとその場で泣いていました。

月日は流れ…そのときの病院は、先生が高齢のため、ほどなく閉院に。娘はもうすぐ年長さん。を出すこともほとんどなく、年中さんの今年は、なんと皆勤賞!風邪ばかりひいていた時期があったからこそ、今があるのですね。そのことに気づかせてくれた先生に、感謝の気持ちでいっぱいです。

著者:ちひろ
年齢:39歳
子どもの年齢:5歳、4歳

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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