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「微表情」とは、0.2秒だけ人の顔に表われる無意識の表情のこと。『微表情を見抜く技術』(清水建二/飛鳥新社)は、一瞬の「微表情」をつかむことで、確実に相手のホンネがわかるようになる本。習得すれば最強の心理術を得られるかもしれない。

実は「微表情」は、実はアメリカ人でも日本人でも、男でも女でも、少年でもおばあちゃんでも、生まれつき目が見えないも問わず、ほぼ一定の共通したシグナルがあるそうだ。たとえば「軽蔑」の表情には、万国共通で特徴があるということだ。

「商談・交渉で、相手の隠された感情をとらえたい」、「空気をうまく読んで、プレゼンを優位に進めたい」、「採用面接・人事面接で適切な人材を見出したい」、「部下のストレスの兆候を見逃さないようにしたい」、「夫婦・恋人とのケンカで危険信号を見逃さないようにしたい」…

など、身近な場面で、相手のホンネを知りたい、一瞬の「微表情」をとらえればわかるなら、ぜひそのコツを知りたい、という願望を持つ人は多いのではないだろうか?本書は、そんなアナタのモヤモヤした願望にこたえてくれる!


章だてとしては、無意識のシグナル7つの表情を読む/コミュニケーションを支配する微表情の使い方…など4つの章で構成されている。7つの表情とは、「幸福・軽蔑・嫌悪・怒り・悲しみ・恐怖・驚き」。

口角・鼻・眉・額などのちょっとした動きで、それらは大別できるという。途中でいくつか「エクササイズ」(練習問題)のページもあり、具体的にこんな時、相手がこんな表情をしていたら?…もある。

読みすすめるうちに、人の「微表情」をつかめるようになり、その時にどんな言葉をかければよいかも考えさせられる。現に欧米の有名企業では、「微表情」を見抜くトレーニングをし、相手のホンネを想起し、周囲を思いやるように…そんな人材教育を取り入れているそうだ。

書店に並ぶ心理学系の書籍の大半は、専門家向けに専門家が書いた難解なものか、一般読者向けにマナー講師やアナウンサー、敏腕マネージャー、元トップセールスの営業マンなどが自身の経験をもとに書いたソフトなものかの2ジャンルだが、この本はまさにその中間。著者は、本書が「科学と経験のハイブリット(組み合わせたもの)」になるよう目指したという。

確かに本書に難しい言葉はない。専門家である著者が、わかりやすい言葉で手の内を明かし、満を持して出版された本なのだ。

著者の清水建二さんは、日本で一の微表情コンサルタント。アメリカの表情学の権威が制定するFACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)の、日本国内における数少ない認定コーダーのひとりでもある。

最近では、芸能人の会見から「微表情」を読み取り心理分析。SMAPの解散騒動に対する謝罪会見や藤原紀香の結婚会見時の表情分析等、コメンテーターとしてのテレビ出演の実績も多数ある。

では、「微表情」ホンネを見抜く、具体例は? たとえば心の奥底に「嫌悪」(反感、拒否、嫌気などの否定的感情)を秘めている場合にはどういう表情があらわれるのか?

答えは「鼻の周りにしわが寄っているか」だ。嫌いな相手や気に食わない言動に対してもあらわれるそう。

表紙・帯に描かれている二人の女性のうち、「ウソをついているのはどっち?」…かは、本書を読めば明白にわかるようになる。

さてどっち? ヒントは鼻の周りのしわ。本書の、エクセサイズ「笑顔に隠されたネガティブな感情を見抜く」を参考にするとよいかもしれない。周囲の人のホンネがつかめず、モヤモヤしているアナタにはオススメの一書だ。

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