『契約交渉』という、その響きを聞くだけでも面倒くさい作業をする機会が増えてきました。

しかし、スタッフを守るため、スタッフの御家族を守るため、そして、作品を守るために避けては通れない道です。

そこで、先日も吉本の人間には少し厳しく言いましたし、僕はこれまで何度も《個展》をやっていて、その都度思うのが、「バカじゃねーの?お前、何十年前からタイムスリップしてきた人間だよ」ということ。

もちろん言葉を選んで、もう少しマイルドに、もう少し低い温度でご本人にはお伝えしてますが。

事務所にしても、ギャラリーにしても、とにもかくにも、まず「金をよこせ」です。

イイと思います。

それで食っているわけですから。

ただ、その時、タレント(アーティスト)に対する交渉材料として、事務所やギャラリーが絶対に持っておかなければならないのは、『タレントのブースター(増幅器・拡散装置)として機能している』という事実。

これがないと話になりません。

以前、ギャラリーさんから、「ホームページに今回の個展のことを書いたので、西野さんのSNSでシェアしてください」と言われたことがありました。

それを言ったら終わりですよ。

SNSを手にしたタレント(アーティスト)よりも、宣伝力が下回っちゃってるんですもの。

ギャラリーの(業務的で、温度の低い)ホームページをシェアするぐらいなら、自分のSNSに、自分の言葉で書いた方が数万倍届きます。

絵を売るにしてもそう。

(キンコン西野のインスタグラムより)

昔は、アーティストに宣伝力がなかったから、ギャラリーという宣伝力商売の力を借りて、作品を世に届けていたのですが、この関係をSNSが全部ブッ壊しちゃって、ギャラリーを介さなくても、作品を世に届けられるようになりました。

タレントさんも今はそうじゃないかしら。

仕事依頼の窓口が、事務所から、ツイッターやFacebookのDMに移行してきています。

他の方はどうか分かりませんが、僕の場合、自分がやっている仕事の7~8割の依頼が、まず直接、僕のSNSにきます。

その時、「こんな仕事の依頼がきたよ」と、少なくともその仕事に関してはブースターとして機能していない吉本に繋いでいるのは、僕が、吉本のことが好きだから。

吉本が『なんばグランド花月』を持っているから。

何が言いたいかというと、宣伝力を持っちゃっているタレント(アーティスト)に、箱貸しのオラオラ商売は通用しないということ。

仕事はSNSで受けられますし、絵はギャラリーじゃなくても売ることができます。

宣伝力が手に入ると、基本的には箱をお借りするメリットがありません。

それでも、箱をお借りする理由は一つで、「この人と仕事をすることで、この人や、この人の御家族が御飯を食べていけたらいいな」という気持ちの部分です。

天狗でも何でもありません。

ギャラリーの宣伝力よりも、アーティストの宣伝力が上回ってしまったら、決定権はアーティストに移ってしまうのです。

だから、「オラオラ、金よこせ」は通用しません。

「だったら、いいですよ。俺、個人でやりますんで」という選択肢があるから。

今、自分の宣伝力が上か下か?今、自分がブースターとして機能しているか?

そこをキチンと見極めて、その上で話を進めていくことができない箱貸し商売をしている人達は、死んでいくのだと思います。

とにかく、まず、お金をとろうとしちゃダメ。

お金が欲しいなら尚更、お金をとりにいくのではなくて、『信用』をとりにいった方がいい。

そんなことを書いた本がベストセラーになりました。

『魔法のコンパス ~道なき道の歩き方~』

一度、読んでみてください。

以上、見事なステマでした。

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