NHKで深夜に何度も放送されている、ある番組を知っていますか?

NHKの深夜に今年だけで3度目の放送、しかも新作ではなく全く同じ番組が何度も再放送されているのを知っていますか?それはスウェーデン教育放送が作成した「独裁者の部屋」というリアリティーショーです。

「すべての自由を奪われた時、人はどうなるのか?」

「独裁者の部屋」はスウェーデン教育放送のアート89テレビジョンが制作。男女の若者8人が賞金10万スウェーデン・クローナ(約133万円)をかけて独裁者の指令のもと8日間暮らす番組です。

出典 http://nlab.itmedia.co.jp

この「独裁者の部屋」は2015年に教育コンテンツ国際コンクールである「日本賞」の青少年向けカテゴリーで最優秀作品に選ばれました。そして日本賞の受賞を記念し、NHKで2015年12月に第1話のみが放送されると、「続きが見たい」と視聴者の声が多数寄せられ、3月には全編放送が行われました。

大きな反響を呼んだ同番組は、7月にも全編再放送。そして、今回10月1日深夜より4週にわたって全8回の再放送(2度目)が予定されています。

番組に参加するのは8名の若者たち。

勝者には10万スウェーデン・クローナ(約150万円)の賞金が贈られるという募集に惹かれて集まった男女各4名、8名の参加者たち。参加動機も、これまで生きてきた経歴も様々な若者たちが独裁者の指令の下での8日間の暮らしに挑みます。

目隠しをされて、連れて行かれた場所は…

自らの意思で集まった8名の参加者は、インタビューを受けたのち、目隠しをされて「独裁者の部屋」まで連行されます。連れて来られたのは日の光も入らない、時計も存在しない、外の世界とはいっさい隔離された空間。ここで、過酷な8日間が始まります。

8名が訪れた「独裁者の部屋」にあったのは、質素なベッドと洗面台のみの個室。他には食堂、娯楽室、作業室、尋問室…。そして食堂や廊下など、いたるところにポスターが貼られていた。そこに掲げられていたスローガンは3つ。

1、外出禁止令を守れ!
2、労働は人生だ!
3、互いに監視せよ!

何を意味するのかもわからない、謎ばかりの空間。そして肝心の独裁者は姿を見せず、若者たちに手紙で指令を下していきます。

さっそく、独裁者から「生活の制限」を指示される

閉ざされた世界では、携帯電話やパソコンは没収され、持つことが出来る日常の必需品すらも制限されていました。持ち込めるのは5つだけ。トイレットペーパー、薬、メガネ、寝具、タバコ、化粧品、シャンプー…。8人はそれぞれ持ち込みたいものを主張しあいますが、互いの価値観は食い違い、衝突がうまれます。

独裁者から過酷な労働を強いられる。

スローガンの「労働は人生だ!」の通り、この空間では労働が重要視されます。若者たちは独裁者から指示された労働を、最初は楽しみながらこなしていきます。しかし、単調な動作、立ったまま長時間の労働に苦痛を感じ始める者も…。

やがて衣服も制限され、名前さえも奪われて…

独裁者の指示は日々エスカレートしていきます。やがて若者たちが着用する衣服も、画一の服が支給されるようになります。そしてついには、彼らの名前さえも奪われ「番号」で呼ばれるようになり…。独裁体制によって、アイデンティティーが順々に奪われていく過程が描かれています。

「勝者」は一体誰?そして、勝利の条件とは?

手紙での支持のみで姿を現さない独裁者。そして、「勝者」になれば賞金が獲得できると言いながらも、どうなったら勝利なのか、その条件は明かされていません。過酷な状況下で脱落者も出てくるなか、最後まで残るのは誰なのか。そして、「勝者」となる人物は?

最終日には、驚きのラストが待っています。

過去の放送を観た視聴者からは「こわすぎる!」の声

これまでに2度全編放送されている、この番組。以前に放送されたものを観て衝撃を受けた視聴者も多く、「こわい!」とインターネットでも話題になっていました。

ホラーでもサスペンスでもありませんが、じわじわきます…。

自然にじわりじわりと変っていくのです。

あなたは、この条件下で正しい判断が出来るでしょうか。

「民主主義の価値について考えてもらうことを目的とした番組です」

番組の制作者であるスウェーデン教育放送プロジェクトマネジャーのシャーロット・シヴァート氏は「この番組は、若い視聴者、特に政治には関心がないという若者たちに、民主主義の価値について考えてもらうことを目的とした番組です」とコメント。

さらに「生まれて初めて民主主義の世界を離れた彼らは、人間としてどう変わっていき、これまでの人生をどう見詰め直すのか、この体験を通して考えます。それを見た視聴者も一緒に考えることが、この番組の目指すべきところです」と、番組の狙いを明かした。

出典 http://thetv.jp

「独裁下にある社会」というのは、日本に住む私たちにとっては身近に感じないテーマかもしれません。それはスウェーデンの若者にとっても同じです。しかし、政治に関心を持たずに過ごしていると、知らない間にこのような社会になっているかもしれません。

「民主主義の価値」それは、普段暮らしているなかでは感じることは少ないかもしれませんが、この番組を見て「もしこれが自分だったら」「もしこれが日本だったら」と考えてみると…なにか感じるものがあるのではないでしょうか。

10月1日深夜より再放送スタート(全8回)

第1回、第2回   10月2日(日)午前1時~
第3回、第4回   10月9日(日)午前1時20分~
第5回、第6回   10月16日(日)午前1時50分~
第7回、第8回   10月23日(日)午前1時31分~

8日間の様子を、1日ごとに全8回(30分×8)で放送されます。過去の放送で見逃した回がある人、まだ見たことがない人は、ぜひこの機会に見てみてください。

また、NHKオンデマンドでも10月2日より視聴開始します。こちらもあわせてご活用ください。

この記事を書いたユーザー

みかん箱 このユーザーの他の記事を見る

プリンと焼肉だけ食べて生きていけたら幸せです。

得意ジャンル
  • 音楽
  • 話題
  • 育児
  • 暮らし
  • エンタメ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス