記事提供:AbemaTIMES

AbemaTV『AbemaPrime』水曜特集、お笑いコンビ・セクシーチョコレートのREINAが、ちょっと変わった旅をしている人“奇人”をお届けする企画「REINAの知らない世界奇人紀行」には、渡部陽一氏が出演。

これまで、国、地域、民族、宗教など、目に見える形で起こっていた戦争が、現在は変わり始めていてるという渡部氏に、世界中の人々に迫る“テロ”について話を聞いた。

■ウクライナでは「遺影」を撮影

渡部氏は、7月の出演後も、戦地を訪れている。場所は情勢が悪化しているウクライナとトルコ。ウクライナでは、すべて遺影を撮影している。

渡部氏によると、ウクライナでは紛争が収まっているかのように報じられていても、今でもロシアとの国境地点では局地的な戦闘が続いており、現場に入ることで、みえてくるもの、聞こえてくることがあるという。

またトルコの隣にはシリアがあり、今はISとのテロが国内に流れ込むだけではなく、テロに対抗するための武装集団が出てくるほか、大統領が情報管理面で強権的な態度に出るなど、今やトルコそのものが“中東の火薬庫”。

このままでは、シリアやかつてのイラクのように、独裁体制のような色合いになっていくのではないかという見方もあり、世界中が緊張して注目しているのだ。

渡部氏「ウクライナの衝突のなかで、犠牲になっていくのは、そこで暮らす家族、そして子どもたち。特徴的だったのは、年配の方以上に、非常に年齢が若い人たちが命を落としていることです。血を流したのは、自分たちは兵士ではないけれども、自らヘルメットをかぶったり、火炎瓶を持ったりして闘った人たちです。こうした悲しみを二度と起こさないために、ウクライナは一歩踏み出そうとしています。でも、街中には、たくさんの遺影がある。それが、『今のウクライナ』です」

■今年は9.11から15年 渡部氏「歴史はつながっている」

渡部氏「あの事件から、歴史というものは、本当にすべてつながっているんだということを実感しています。ワールド・トレード・センター爆破、アフガニスタン侵攻、イラク戦争、過激派の登場、IS、イスラム国という存在…。この2001年から2016年、世界が変わった歯車の大切な時期に、僕達は生きている。

昨年の9.11、僕自身グラウンド・ゼロで撮影をしていました。アフガニスタンやイラクで闘っているアメリカ軍の兵士の従軍カメラマンとして、兵士とともに前線にいたのですが、そこで本土で暮らす若者たちはどのように中東やアフガンのことを思っているのかという思いでいました。

そこで感じたのは、アメリカで暮らしている人たちは、非常に世界のことを知りたいという思いが積極的だということです。僕がイラクやアフリカにいたということを話すと、兵士たちはどんな思いで前線にいて、自分たちが本国で何ができるのかを具体的に教えて欲しいという声が多かったです。

特に大統領選が控えているなかで、今後強いアメリカにすすんでいくのか、自国のための内に向けたアメリカでいくのか。世界を知ることが、アメリカを支えていくと考えていることを耳にしました」

■若いテロリストはブランドを利用した「自分の存在アピール」

今年はニューヨークに限らず、フランスやベルギー、バングラデシュなど、イスラム過激派などの思想に共鳴した国内出身のテロリスト、いわゆる“ホームグロウン・テロ”が急激に増えている。なぜ今、こうしたテロ行為が増えているのか。

渡部氏「“テロの連鎖”というイメージがありますが、世界中まわってみると、世界各国の過激な考え方を持っている人たちは、ISは、アルカイダといったテロの“ブランド力”を利用して事件を起こし、自分たちの存在をアピールしていくという背景を感じています。

今は、テロリストの“バブル”。実は直系のつながりはほとんどない。自分の存在をネットやメディアをうまく使って、世界に瞬時にアピールする、若い世代のテロリストに世代交代している。

今のテロというのは、人の命を奪うことが最大の目的ではなくなっています。失敗でも、自分たちの行動、存在が世界中にプロモーションできれば目的は達成できるという、情報のスピードを使ったテロになっているという特徴を感じます」

■“新しいテロ”の防御策や解決策はあるのか?

渡部氏「年配も若い方々も、どれだけ相手を知ることができるのか。新聞を読む、インターネット、旅に出る、映画を観るのもいい。

興味をもったこと、感じてみたいと思ったこと、疑問をもったことをすぐに自分から知ってみようとする、動いてみようとすることが、時間がかかっても、自分の身や家族を守る大きな一歩になるのではないかと思います。

実は、相手のことを一つだけでも知ってみると、イメージと現実のギャップに気がついて、意外と気持ちがスーッと平常心にもどり、冷静にたくさんの選択肢を自分で判断できる力を得ることができるようになります」

自分から感じたこと、疑問に思ったことをどんどん踏み込んで知ること。相手のことを聞いてみること、知ってみることが、必ず身を守る大きな力になるという渡部氏。“現場”を大切にしてきた渡部氏の言葉には、説得力がある。

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