目が見えないと子供を産むのは身勝手ですか?

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ニュージーランド、クライストチャーチ在住のローレン・ハリスさん(28歳)は、白内障を患って生まれてきました。その後、緑内障に変わり20歳の時には左目を失明。今は左目は義眼を入れていますが、微かに見えていた右目が今は危うい状態になっています。

ローレンさんは、これまで度々見知らぬ人から「目が見えないのに子供を産むなんて無責任」という批判の言葉を受けてきました。今でも、ローレンさんが目が見えない母親だと知った人からは「子供の成長だって見ることができないし、だいたいどうやって子育てしていくの」「子供たちが可哀想」「自分勝手だ」という様々な中傷を浴びせらていると言います。

現在、2人の子育てをしているローレンさん

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ローレンさんは、パートナーとの間にサクストンちゃん(2歳)とノア君(7歳)の二人の子供がいます。もちろん、目が見えない中での子育ては大変ですが、ローレンさんは「もっと子供が欲しい」と言います。

自分たちで家の内装を明るくカラフルな色に塗り替え、常に色のある物に囲まれているために、微かに家具や物の配置がわかるというローレンさん。子供たちも母の目の具合を理解しているので、特にノア君はレゴなどの細かいおもちゃなどは散らかさないように一定の場所でちゃんと遊んでくれるそう。

ハードなのは外出時

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家にいるよりも、やはり目が不自由なローレンさんにとっては外出時は大変。サクソンちゃんを抱っこしてステッキをついて買い物に行くローレンさんですが、小さな子供は時と場所を選ばずに愚図りがち。そうすると見知らぬ人が「そりゃ大変でしょう、あなた見えないんだから」というような無神経な言葉を投げかけてくると言います。

3年前まではヘアサロンで見習いとして働いていたというローレンさんですが、急激な視力の低下により仕事を続けていくことは困難になって辞めざるを得なかったそうです。

仕事を辞めた一時期は落ち込んで、隠遁者のような生活をしていたそうですが、チャリティ団体のサポートもあり杖をついて外出できるようにまで気持ちの面でも落ち着いてきたといいます。今は、できる範囲での仕事を見つけたいと意欲を見せています。

完全に失明してしまう可能性も…

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現在は、ローレンさんの微かに見える右目がどれぐらいその視力を保てるのかということはわからないのだそう。いつ、どの程度悪くなるかがわからないということは将来、もちろん不安でしょう。でも、ローレンさんは前向きです。二人の子供を育てながら家族で支え合い、見知らぬ人たちからの度々受ける批判にも負けずに強く生きています。

目が不自由だからといって、子供が可哀想と決めつけるのは如何なものでしょうか。ローレンさんのことを知ったネットユーザーは「そんなのローレンさんの自由。他人があれこれ言うべきことではない」「サポートしてくれるご主人がいるなら問題ないのでは?」「人の生活に干渉する人ほど恥ずかしいものはない」と擁護する声が寄せられています。

果たして、目の見えないお母さんを持った子供が不幸かそうでないかは、子供にしかわかりません。そして目の不自由な親に育てられている子供たちは社会に存在しています。健常者より大変であるのは明らかでしょう。

でも、それを他人がどうこういう権利は決してないのではないでしょうか。ローレンさんにはこれからも「強き母」として世間の批判に負けず子育てを頑張ってほしいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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