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メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』の著者・吉田武さんの直撃取材が大きな話題となった「タクシーの闇。『カード手数料は運転手が負担』の謎を聞いてみた」。

その続編にあたる今回は、タクシー料金のカード払いを拒否する理由や、どんな客が一番迷惑なのか?等 について現役タクシー運転手に直撃。その答えは意外なものでした。

タクシードライバーがクレジットカード手数料負担の謎 後編

先週掲載した前編からの続きです。

吉田「ドライバー側でクレジットカードの決済端末の有り無しなタクシーを選ぶことは可能なんですね」

運転手A「タクシー会社によって違うと思うけどね。うちの会社は事前に申請しておけば端末のないタクシーを配車してくれるので、私はクレジットカードを使ってもらいたくないので敢えてお願いしているってことなんですよ」

吉田「でも、会社側から売り上げを気にされたりしませんか?やっぱりクレジットカードを使うお客さんは長距離走行を求めると思うんですが…」

運転手A「そうでもないんだよねぇ。ワンメーター距離でも使うお客さんは意外といる。端末引っ張り出して起動させてクレジットカードの決済ができるまで、という時間がかかる流れで対応していたらさ、交通面で問題が起こるってわけ。

つまり、タクシーをハザードランプ点けて路上へ停車している時間が長くなる。これってよろしくないと思うんだよ。私たちは速やかに発車させたいので、クレジットカードでの支払いが発生すると1分以内で発車なんてできやしない

私の愚痴になってしまいますが、以前クレジットカード使われた際、確か…1万円ちょっとの運賃だったかな。現金で支払おうとしたお客さんが1万円しかなくって、慌ててクレジットカードを用意し始めた。

財布に入ってなかったようで、バッグの別の入れ物から引っ張り出していて時間がドンドンかかっていく。私のほうは心の中で当然早くしろって思うんですけども、取り出してきて端末でクレジットカードを照会したら限度額オーバーとなり使えなかった

別のクレジットカードはありませんか?って聞いたところ普段使わないので自宅に置きっぱなしとのこと。

限度額オーバーで使えないクレジットカードあるくせに何ウソ言ってるんだよって思ってたんですが、どうしようもない八方塞がり。そのお客さんは携帯電話で何やら女性に電話をし始めたんです。

会話の中で“1000円足りないから持ってきてくれよ”“今マンションの目の前で国道沿いの入り口玄関前にタクシーを止めてもらっている”とか言うものの女性側はパジャマ姿で化粧もしてないから自分で部屋まで取りにきてという結果に」

吉田「なんだか愛人宅へタクシーで駆け付けた感ある雰囲気ですねぇ(笑)」

カードが使えず愛人宅に駆け込む男

運転手A「どうやら、そのお客さんは愛人宅へ仕事終えてから向かったみたいです(苦笑)。電話の内容で分かりました。

結局、お客さんの運転免許証を逃げられないための保険としてお預かりし、彼は愛人の住んでいる部屋へ残金分を取りにいってなんとか現金支払いで済んだんですけど、クレジットカードの端末使って照会したりしている時間が本当に嫌でした。

限度額超えて使えないっていうのにお客さんからは、“もう1回照会してみてくれ!”など、何度か使えるか試したりして時間だけ無駄に費やされていく酷いありさま

タクシーを止めていた場所が国道とお客さんは言ってたんですが、世田谷区内の環七でして、3車線の場所ではあったんですがイエローラインが引かれている場所ということから左側走る左折しようとしているトラックからはクラクション鳴らされたり、とても大ヒンシュク状態で10分以上停車していたんですよ。

もうそれから、私はクレジットカード使用可能な車両はパスするようになったんです」

吉田「それは酷いですねぇ。この状況ですと、お金が足りなくて愛人宅から残金分をさっさと取りに行けば3分程度で済んだ話じゃないでしょうか?」

運転手A「おそらくそうですよね。クレジットカードの端末を使うだけでも時間かかるというのに、限度額超えで使えないとかがあるとそこで面倒な事態になってしまった悪いサンプルだったりします(苦笑)」

吉田「結論としましては、交通渋滞を生んでしまう原因にもなる停車中のタクシーが、さらにクレジットカードの支払いが発生することで余計に渋滞を生む悪循環が発生すると」

運転手A「なんだかトゲのある言い方ですねぇ。まぁ実際そうなので私からは反論できませんが、タクシーが渋滞を生むのは認めます。

お客さんを乗せるために空車の時は左側をゆっくり走りますし、信号ではなるべく横断歩道の手前の停止ラインに止まるように走行して先頭になるよう心がけてますからね。

この一件で私はストレスを抱えてしまいまして、クレジットカードの支払いは拒絶するようになったんです(笑)」

タクシー運転手が手数料よりも気にしていること

吉田「そもそも左折レーンを潰して停車するだけでも心苦しいはずでしょうし、さらに10分とか止めておく状態を察すると大きなストレスになることは理解できます。

そういえばタクシーチケットを使っても5%はドライバー負担なんですよね?それに対してはどうお考えなんですか?」

運転手A「ああ、タクシーチケットに関してはなんの問題もないですよ。ぶっちゃけると私たちタクシードライバーは運転者自己負担とかはそこまで問題にしてないんです。

一番の問題は支払い時の停車時間が長くなることが嫌なだけなんですね。その点、タクシーチケットは現金と変わらず速やかに運賃の支払いが済みますから気にしてないんです」

吉田「でも、5%が給料から天引きされてしまうんですよ?」

運転手A「正直手数料負担なのは気にしてません

どっちにせよタクシーを活用してもらって運賃を支払ってもらい、そのクレジットカード支払いやタクシーチケット利用料での売り上げから5%抜かれるだけなので、全体の売り上げから5%ではないですし、運転手の面々は手数料負担を気にしている人は少ないと思いますね。

一番気にしているのは支払い時に時間かかって周囲のクルマに迷惑がかかることなんですよ」

吉田「なんだかいろいろお話をしていて僕自身分かってきた気がします。最初はタクシー会社の闇が深いと思ってましたが…」

運転手A「私たちも言いたいことが言えない環境にはいたくないので、そのために組合があり、昔はストライキもしたことありましたからね」

吉田「ちなみにタクシードライバー歴は何年なんですか?」

運転手A25年ぐらいですかね。さすがに最近は若いドライバーも増えてきたのでストライキなんぞは起こす者もいなくなり平和になりましたが(苦笑)。

あ、少々説明忘れてました。タクシーでカードOKと書かれている車両は基本使えると判断して大丈夫です。が、VISA、MASTER、JCBなどのカード会社のステッカーが貼られていてもクレジットカードが全部OKというわけではないんですよ。

信販会社が発行したタクシーチケットのみがOKという車両だったりすることもあるので、タクシーに乗った時には絶対確認してください。

クレジットカードを読み込む端末が搭載されてなく、タクシーチケットのみであればカードリーダーに読み込む必要ないので結構そういう車両は多かったりします」

吉田「へー、そうだったんですね。労働組合の強さを実感します。タクシーチケットは特に嫌われていない事実を伺って安心するお客さんも多いと思いますね(笑)。

ふと思ったんですが、クレジットカードOKにしている車両を運転している人でもカードを使ってもらいたくないこともあると思います。そういう時って端末不調みたいなことでウソ付くこともあるんじゃないかなぁって単純に考えたんですけど」

そんなものまで?何でも手数料を取ろうとするタクシー会社も

運転手A「鋭いですね。私の同僚はソレやってます。特にワンメーターや1000円程度の運賃時には割りあわないってことで“今カードを読み込む端末が故障しているんですよ”って言ってるそうです。

ただクレジットカード使えますか?って聞かれたうえで、走行距離が短いと判断した時にウソ付いているらしいです(笑)」

吉田「やっぱりそうだったんですね。胸のつっかえが取れました。

立ち話でしたがお話をお伺いして客側は左折ラインでタクシーを止めさせない、駐停車禁止ラインでタクシーを止めさせない、クレジットカードを使う際は最初に伺うこと…この3点を守れれば、交通の妨げになることが回避できるような気がしました」

運転手A「まさにそうですね。おっしゃる通りです。

タクシー会社の闇っていうのは昔だと、ヤクザもんの受け皿で仕事させていたことが多かったんですが、近年ですとカードやチケットの手数料を筆頭に、タクシー会社によっては無線機器など車両へ備え付ける様々な物にまで手数料を求めたりと、ドライバーにとっては扱いが酷いところもあったりします。

酷い会社では、車内用のドライブレコーダーがあるおかげで、お客さんからのチップですら5%求める会社もあるみたいですからね。映像チェックされて後日会社から請求されるケースもあるって聞きました。

セコすぎますが、日本のタクシー料金が高すぎるので利用者が減ってきていることも影響しているんでしょうか…」

吉田「長時間、立ち話させてしまい恐縮です。しっかりこちらの会話を全文記事に致します。少しでもタクシー業界へメスを入れられればと思ってます。ありがとうございました!」

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