欧米にもある「罰」

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遅刻したり、悪ふざけをすると、欧米の学校でも「罰」を与えられます。放課後など1日の一定の時間を決めて、何かの作業をさせたり、座らせたり…。

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ところが、アメリカ・ボルチモアにある「Robert W. Coleman」小学校は、ちょっと違います。


問題行動など「罰」に値する生徒には、一般的な「罰」は与えず、違うやり方で生徒に教育をすることで話題に上がっています。

「○○部屋」へ移動

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通常は生徒は居残りなどを言い渡されるはずのところ、この学校では、生徒にある専用の部屋へ行くように命じます。



それは、



「瞑想部屋」





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そこには、専用のマットが敷かれています。ここへ行くように命じられた生徒は、そのマットの上に座り、瞑想を始めるのです。

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この部屋で生徒たちは、心を静め、自身を落ち着かせます。

呼吸法を教えられ、瞑想をすることで、問題行動の原因でもある心配事、頭痛、腹部の問題そしてストレスなどを取り去ります。

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特に教育的な指導が必要な生徒には、「瞑想」が効果的なのだとか。


この「瞑想部屋」の設置は、地元の非営利団体である「Holistic Life Foundation」が発案し、運営の手助けをしています。この指導を始めてから、停学処分になるような生徒は一人もいないのだとか。

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子どもへの指導には、「懲罰」はいらない。懲罰を与えることで、問題が改善した学校があるでしょうか?

この団体は、「瞑想」をすることで、子どもたちの根本の問題を少しずつ改善していき、平静な精神を養っていこうとしているのです。そして実際にその効果はてきめんでした。

「瞑想部屋」の生徒たちの様子

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ヨガマットの上で集中する女の子。表情から、心が落ち着いて見えますね。

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背筋をぴ~んと伸ばし、顔が穏やか。

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「罰」を与えるのではなく、待っているのは、「瞑想」。罰だと、次からはコソコソしだしたり、いかに悪さを隠してやりつづけられるかなど、学校が荒れてくることも。

でも「瞑想」なら、子どもの問題を根本から治していき、心が穏やかになるということで、これぞ本物の教育。

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小さな子にでも出来るから、これはいいカモ?!

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背骨を健康に強く保つことも教えられています。これが若さを保つ秘訣なのだとか。

「瞑想部屋」のさまざまな使われ方

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生徒たちはこの「心身一体的アプローチ」に理解を深め、そこで学んだことやどれだけ効果があったかなどを共有し合います。

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20分程度の時間に、インストラクターと簡単な会話をかわし、その後ヨガまたは呼吸法を学びます。

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アメリカの教育文化としては、とても珍しいこの「瞑想」ですが、これを通して、子どもたちが抱えているストレスフルな状況にアプローチしていき、心をより落ち着かせていきます。

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小学校5年生にもなると、大きなテスト前にもこの「瞑想部屋」を使い出すのだそうです。そしてそこで呼吸法を学び、リラックスすることを学ぶのです。

つまり、「瞑想」が心身を落ち着かせたりするのに、非常に効果的ということで、悪いことをした以外にも、こんな使われ方もされています。

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ある生徒は言います。


「深呼吸をして、あとはただテストを終わらせるだけ。誰かが物音を立てたりしていたら、それを(気持ちの上で)排除して、ひたすら自分自身だけになって、自分の呼吸をつづけるんです」




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その生徒は、さらに「瞑想部屋」で学んだことを、家でも実践しているのです。親と口論になっても、教えてもらった呼吸法を使うと、気持ちを抑えられるのだとか。


どんな場でも、キレたり、逆上したりという、行き過ぎた行動を「呼吸」を整えることで平静に保つことができるんですね。ワンクッション置いて、理性を持って、「考える」という行為が先に出来るようになるのでしょう。



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「今朝、お父さんにすごい腹が立ったんだ。だけどそのとき、呼吸法を思い出したんです。呼吸をしてみたら、大声出しちゃうことを止められたんです」



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また瞑想や呼吸法を習うことで、たまに他の生徒からイラ立つことを言われ、言い返したくなっても、自分自身に集中して、ひと呼吸おくことで、何も言わずに立ち去ることもできると、ある生徒は言います。その際は、立ち去った後、深呼吸を何度もして心を鎮めるのだそうです。すると、そのまま落ち着いた気持ちで、先ほどの場所に戻っていけるようになります。


何か言われキレるのではなく、何か言われたら、まずひと呼吸置いてみるという、ワンクッション置く行為をこんな小さい子どもたちが実際に学んでいるのには驚きです。その「ワンクッション」が入れば、キレることにはたいていなりません。

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「瞑想部屋」という新しい試みは、その生徒の行いだけを改善するのではなく、学校全体の授業態度や共同生活のマナーなどにも大きく貢献してきています。

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子ども達は学校のない日や放課後には、この団体が主催するヨガのクラスを利用したり、公園の掃除、公共の植物の世話なども行うことができます。


心を常に穏やかに保てるようになると、より向上したいという心持を得たり、こうしたボランティア活動にも積極的に参加するようになるんですね。問題行動を起こすような子どもたちの変化が著しいです。

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瞑想は、大人には明らかな効果が研究で確認されていますが、この小学校で取り入れられた「瞑想部屋」では、子どもにも効果てきめんだということが分かりました。



※写真はイメージです。

広がる「瞑想」教育

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この瞑想や呼吸法、ヨガを取り入れた教育方法は、素晴らしいと徐々に広がってきています。クラスや学校に大きな改善をもたらしているのも事実です。

開始当初は、こんな小さな子どもたちが、じっとしている「瞑想」なんて出来るのかと反対もあったようですが、子どもというものはすごいんですね。なんでも吸収して、発揮させることができるんです。大人が何だかんだ言う前に、実践させてみると、本当に素晴らしい結果が待っているのも、子どもたちの世界。

大人だけに大きな効果をもたらせるものだと思われていた瞑想が、実は子どもの心の成長にも重要だったことが分かりました。

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