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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
赤ちゃんを抱っこしているとママを見ると、ほんわかとした幸せな雰囲気を感じるものですが、1日中一緒にいるママにとってはそう思える瞬間ばかりでないのも事実です。抱っこから降ろすと泣いてしまうので抱っこで一晩中過ごす、慢性的な肩こりや腱鞘炎になってしまった、という方もいるほどです。
そこで今回は、ママが疲れない上手な抱っこの仕方について医師に解説していただきました。

新生児~首座り前の赤ちゃんの抱っこの仕方は?

新生児から生後3カ月程度の間は、首に負担をかけず、股関節の形に気を配って抱く必要があります。この時期の赤ちゃんの背骨はC字カーブを描いており、そのC字を妨げないような抱き方が、赤ちゃんにとっては楽な姿勢です。よくわからないという方は、以下のやり方を試してみましょう。

1.自分が座って、足の裏をしっかり地面につける

2.ひざの上に授乳クッションやタオル、毛布を畳んだものなどを置く


3.クッションなどに肘が楽につくような高さに調整


4.肘を90度に曲げ、反対側の手で手首の上を互いに掴み、丸い輪を作るようにする


5.輪の中にバスタオルやおくるみで包んだ赤ちゃんを乗せてもらう


慣れてくると、常に両手で抱かなくても右手で哺乳瓶などを持てるようになるので、まずは何度かやって「抱っこしやすい感覚」を掴むようにしましょう。

また、赤ちゃんを直接持つより、常にバスタオルやおくるみを下に敷いておき、それごと持ち上げて抱っこするようにすると、赤ちゃんが安定しますし、左右に抱きかえたりベッドから持ち上げたりするときも楽にできます。

首座り前の赤ちゃんを抱っこする上での注意点は?

上記の方法だと、赤ちゃんを落とす心配もなく、赤ちゃんの首を保護し、背骨のC字カーブを保て、股関節も自然にM字に開きますので楽に過ごせますが、注意したいのは以下の点です。

・爪先立ちになっていたり肘が浮いていていたりすると、あとで肩や全身が筋肉痛になりやすい
・股関節はあぐらをかくように、M字に開いているのが基本。体育座りをしているように、両ひざをそろえた形にすると、股関節が脱臼することがある
・自分の体に近い側の手足が、自分に押し付けられすぎて動きにくくならないように注意する

また、赤ちゃんの頭を自分の左手側にすると、赤ちゃんが大人の左胸にある心臓の音を聞くことができて落ち着きやすいといわれています。
首が座るまでは基本的に横抱っこをし、縦抱っこは授乳後のげっぷなどの時に、首を支えながら行うのが基本です。

抱っこから置くと寝てくれない&泣く場合の対処法は?

この頃は体重がまだ軽いので、抱っこしすぎで腱鞘炎になる危険は少ないのですが、「立って揺らさないと寝てくれない」「下に置くと怒る、泣く」場合もあり、ママを悩ませます。こうすれば絶対解決というものはありませんが、ひとつは赤ちゃんの背中がC字カーブを保てるよう、以下の方法を試してみてください。

・バウンサーやスイングラックでゆらゆらする
・寝付いたらバウンサーなどに降ろす
・C字カーブを保ったまま眠れるように工夫した寝床を作る

C字カーブで眠れる寝床は、タオルケットを丸めたものを円形に置き、その上にさらにタオルケットを敷くなどして、中央が窪んだ寝床を作り、そこに降ろすようにすると、いきなり真っ平らなベッドに降ろすよりも、起きてしまう危険は少なくなります。
タオルケットの代わりに、授乳クッションを丸型にしてもよいでしょう。

抱っこひもを使用する際のポイントは?

首が座り、腰が据わり、はいはいができるようになり、徐々に体重が増えてくると、抱っこで腱鞘炎になったり、腰痛になったりするお父さん・お母さんが増えてきます。

移動はできる限り抱っこではなく、ベビーカーやおんぶもできる抱っこひもを利用したり、家の中でも腰で支えるタイプの抱っこひもを使うのもよいでしょう。

抱っこひも・おんぶひもは、どの製品にしても正しく装着をしなければ肩こりや腰痛などの原因になってしまいますがポイントとしては、

・自分が思っているより体にタイトに密着させる
・赤ちゃんを高い位置でホールドする

この点を意識すると、自分の体の負担も小さく、赤ちゃんの転落も防げますし、密着する安心感で赤ちゃんも落ち着きます。

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医師からのアドバイス

赤ちゃんの体重が手にかかる時間をできるだけ減らすには、抱っこする人が座って、赤ちゃんを抱き寄せるようにすると、手や腰の負担を減らすことができます。腕だけで持ち上げるのではなく、自分の体に密着させ、胸や肩にもたれかけさせるのもよいでしょう。

また、低い位置から赤ちゃんを抱きあげるときは、膝を伸ばしたまま腰を折るのではなく、膝を折ってしゃがみ、上半身はまっすぐに近い形に保ち、赤ちゃんを自分に引き寄せて密着し、膝を伸ばす力で立ち上がります。これは重い荷物を日常的に扱う方々や介護・看護をする方の腰痛予防の方法として有名です。

ママやパパ・赤ちゃん両方の負担を減らして、抱っこで楽しく気持ちのよい触れ合いができるとよいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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