ペット、とくに猫は室内だけで飼うことがほとんどで、だからこそ家には色々な工夫が必要。

どんな点に気をつければ良いのでしょうか?

人間・猫ともに、暮らしやすい家とはどんな家なのでしょうか?

「ニオイが気になるから消臭効果のある壁に、ほえるから防音サッシに、傷がつきにくい床に……という人間の都合だけを優先するような家づくりはしません。

ペットと人間、両方の気持ちに寄り添いながら、お互いが楽しく、健康的に暮らせる提案をしています」という一級建築士の清水満さんにお話を伺いました。

■Q1:犬と猫では気をつける点が違うの?

・ 猫は犬よりもダイナミックな仕掛けが必要

簡単に言うと犬は二次元、猫は三次元。

建材選びやトイレ、食事の場所といった基本的なことはほぼ同じですが、空間を自在に飛び回る猫には、キャットウォークなどのダイナミックな仕掛けが必要です。

バルコニーや専有庭があるなら、犬が遊べるスペースをつくるとよいでしょう。

■Q2:床材選びで気をつける点は?

・「滑りにくさ」と「音」を考慮して選ぶのが正解

滑りにくいカーペットかフローリングがベストですが、一般的なフローリングはどうしてもペットが滑りやすいので、滑り止め加工された薄型フローリングを既存床の上から張るのもおすすめ。

爪の音や飛び降りたときに出る音が気になる場合は、床下に遮音材を入れるとよいでしょう。

■Q3:壁の素材、どう選べばいい?

・塗装や珪藻土など、「塗る」タイプのものがおすすめ。爪研ぎ場所の確保もマスト

猫の場合はどうしても爪を研いでしまうので、クロスは避けたほうがいいでしょう。

ただしストレスがたまらないように爪研ぎの場所はきちんと確保してあげてください。

犬は壁際を歩く習性があるので、腰壁も有効です。調湿・消臭効果が期待できるエコカラットなども選択肢としてはアリです。

■Q4:トイレ、食事の場所で気をつける点は?

・人間同様、静かで落ち着ける場所に

人間同様、静かで落ち着ける場所に用意してあげましょう。

トイレは、猫は基本的に砂さえ準備しておけばOKですが、犬はきちんとしつける必要があります。

分譲マンションのベランダは“共用部”なので、トイレを置くのはNG。

また隣接する住戸との位置関係も確認しておくとよいでしょう。

■Q5:家の中で意外に見落としがちな点は?

・事故防止のため、コード類は必ず整理整頓を

コード類は、噛んだり尿をかけたりすることもあるので、きちんとまとめてペットが触れないようにしておきましょう。

コンセントカバーなども有効です。

また、キャットウォークは多頭飼いの場合、転落防止のため2WAY以上にする必要があります。

床暖房を使用する際は、同じ場所に長くいると低温やけどになることもあるので注意してあげましょう。

■Q6:ペットは蛍光灯がキライって本当ですか?

・蛍光灯は避けたほうが無難。LEDがベストです

すべてのペットにあてはまるわけではありませんが、新築した家のリビングに猫が寄りつかないという相談を受け調べたところ、蛍光灯が原因だったということがありました。

蛍光灯は白熱灯やLEDより光のちらつき(フリッカー)が多く、動体視力が鋭い犬、猫には不快に感じられるようです。



いかがでしたか?

ペットも大切な家族の一員。

お互いが心地よく過ごすためにも、習性を理解して住みやすい空間を目指したいですね。



【取材協力】

清水満さん

一級建築士。わんにゃん健康住宅研究所所長。一般社団法人ペットライフデザイン協会 代表理事。愛玩動物飼養管理士の資格も。

自身も愛猫4匹との暮らしを楽しんでいる。猫と住環境についてのコラムも要チェック。

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