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「イグ・ノーベル賞」の授賞式がアメリカのハーバード大学で行われ、「股のぞき」の疑問に実験で応えた立命館大学の東山教授らが「知覚賞」に選ばれました。

上半身をまげて、足の間から向こう側をのぞく「股のぞき」をすると、物の大きさは実際よりも小さく、距離は近く、奥行きがなくなったように感じることを実験で確認しました。これは、見え方が変化したのではなく、体を逆さにする感覚の変化によるところが大きいようです。

あまり国内外から注目されていたわけでない研究が大きな賞を受賞したことに、驚いていたのは東山教授ご本人でした。

知覚賞を受賞した、東山篤規教授

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東山教授は「これまでほめられることがなかったので受賞は驚きました。研究はパズルを解いているようなもので、まだわからない体の感覚についてもっと調べていきたい」と話しています。

出典 http://www3.nhk.or.jp

イグ・ノーベル賞を主催しているマーク・エイブラハムズさんは、「股のぞきの研究は、全く誰も考えてみたこともないような研究で、笑いを誘うとともに、考えさせられ、つい友だちに話したくなるという、イグ・ノーベル賞にぴったりの研究だった」と評価しています。

イグノーベル賞の基準は「いかに笑わせ、考えさせてくれるか」

イグノーベル賞は世界最高の学術賞であるノーベル賞と「恥ずかしい、不名誉な」(Ignoble)を掛けた造語。「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞として、1991年、『Annals of Improbable Research』なるアメリカの科学ユーモア雑誌の編集者、マーク・エイブラハムズの発案によって創設された。

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選考基準はとてもシンプルで、「人々をいかに笑わせ、そして考えさせてくれた研究か」というもの。おかしな賞の授賞式はやっぱり少し変わっています。受賞者の出席費用などは自費、スピーチでは“笑い”が求められ、毎年恒例の奇妙なキャラクターも登場します。

▼受賞者を照らす「人間スポットライト」(実は凄くエライ人)

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スピーチする東山教授を照らす全身シルバーに塗られた「人間スポットライト」。こちらはイグノーベル賞ではお馴染みのキャラクターです。このスポットライトの発案者であり、25年間も人間スポットライトを務めているこのおじさんは、ジムブレッド博士。MITの教壇にたち、3Dプリンタの開発にも携わっていたスゴイ人なんです。

▼スピーチを途中で遮る少女

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受賞者のスピーチは60秒。たいへん短く設定されており、それを超過すると『Miss Sweetie Poo』と呼ばれる8歳の女の子が壇上に登場し「もうやめて、私は退屈なの(Please stop. I'm bored.)」と受賞者に向かって連呼します。紙幣やクッキーなどで女の子を買収して、スピーチを続けることもできますが、プレゼントだけ奪われて買収失敗することも。残念ながら、今年はプーの登場はありませんでした。

▼観客たちは紙飛行機を投げ、ノーベル賞受賞者がそれを掃除

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トンデモな授賞式では、聴衆もじっと座っているわけではありません。聴衆たちが、舞台に向けて紙飛行機を飛ばすのが授賞式での慣例になっています。そして、その散らばった紙飛行機をモップで片付けているのは物理学界の大物、ハーバード大学のロイ・グラウバー教授。ノーベル賞を受賞した2005年以外、毎年掃除にやってきています。

▼賞金は10兆ジンバブエドル!?

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なんだかすごく高額な賞金のように見えますが、ジンバブエドルはハイパーインフレーションによって価値を失い、2009年に発行が停止されている紙幣です。10兆ジンバブエドルは日本円にすると、約2円ほどの価値があるようです。

ほかの受賞研究も、「笑い」と「驚き」にあふれていた!

イグノーベル賞では、本家ノーベル賞のように、物理学賞や化学賞、平和賞...など様々な部門が設けられています。部門は、毎年の受賞内容によって変化しますが、どちらもインパクトが強く、笑いと驚きにあふれるものばかりです。なかでも印象的だった今年の受賞者をご紹介します。

▼生物学賞「ヤギになってみるプロジェクト」(英)

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イギリスのデザイナー、トーマス・トウェイツ氏が「ストレス社会から脱出して、アルプスでヤギになりたい」と夢想、その発想に奨学金(約635万円!)を貸与する団体まで現れて、プロジェクトがスタートします。ヤギの心理を学び、ヤギ専用義肢をつけ、草だけを食べて1週間アルプスで暮らす…。この驚きのプロジェクトがイグノーベル賞で評価されました。

▼医学賞「右腕がかゆいとき、鏡を見ながら左腕をかくと治まる」(独)

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ドイツのChristoph Helmchen氏らの研究が受賞。例えば右腕がかゆいとき、鏡を見ながら左腕をかくとかゆみが止まることを発見しました。左腕をかいているのに、右腕をかいていると脳が錯覚してかゆくなくなるのだそうです。

▼生殖賞「パンツの素材で、雄ネズミの性欲に変化がある」(エジプト)

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エジプトの泌尿器科医、アフマド・シャフィーク氏が、パンツの素材が雄ネズミの性欲にいかなる影響を与えるかを研究しました。ポリエステル100%、綿100%、そして混紡のズボンをラットに履かせて調査したところ、ポリエステルのパンツをはいた雄ネズミは、性的な積極性が鈍ったそうです。シャフィーク氏は、合成繊維が作り出す静電気の放電が、性衝動を低下させると主張しています。これは人間にも同じような影響がある話なのでしょうか。

▼化学賞「検査時の不正で自動車の排ガス問題を、一時的に解消」(独)

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米国の排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車について検査時だけ有害物質の排出を抑えるソフトを搭載していた独Volkswagen(フォルクスワーゲン)社に「化学賞」が贈られました。受賞理由は「自動車が排出する過度の有害物質問題を、検査時だけ電気機械的な方法で減らすことで自動的に解決した」というもの。強い皮肉を利かせた受賞ですが、同社の関係者は授賞式に現れませんでした。

実は日本人は10年連続受賞。今後も期待が高まる!

今年で10年連続日本人が受賞しています。

過去には「たまごっち」「バウリンガル」「カラオケ」などの発明や、バナナの皮のすべりやすさ、玉ねぎを切ると涙が出る現象についてなど、様々な研究でイグノーベル賞を受賞しており、日本はイグノーベル賞の常連とも言える存在です。

イグノーベル賞発案者であり主催のマーク・エイブラハムズ氏も、日本の研究に注目しています。

日本からの受賞が10年間続いていることについて「日本はイギリスと並んで、ほかの国だと排除されてしまうような、本当に突拍子もない研究が次々と出てくる国だと思う。ほかの人と全く異なる発想の研究を尊重する風土があるのではないか。これからも突飛な研究をどんどん生み出して欲しい」と話しています。

出典 http://www3.nhk.or.jp

他の国とは違った視点を持った研究が多く存在する日本。来年は受賞となるのでしょうか?今後も、日本の独自の研究に期待です。

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