子育てにおいて、自分の子供が「自閉症ではないだろうか」という気持ちを抱いたお母さんは決して少なくないと思います。現在、「自閉症」の社会認知度も上がっており様々な取り組みなどもされていると聞きます。

普段の子育ての中で、我が子の態度が「他の子と違う」という気持ちを持ち「ひょっとして…」と思う気持ちを隠したまま、何年か後に病院で「自閉症です」と診断された時には、「はっきりとわかってなんだかホッとした」というお母さんもいます。

悩みを抱える家庭はたくさんある

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子供が障がいを持っていたり自閉症だったりすると、1人で悩むお母さんもいます。でも、ストレスや不安を貯めこんでしまうのは、子供への子育てにも影響が出て一番よくないこと。だからこそ、コミュニティサイトなどで気持ちを吐き出すという母親もいます。

海外サイト「Mighty」には、そんな葛藤の真っ只中にあるお母さんたちが、我が子の状況を綴っています。自閉症の子供を持つ他の人たちの子育てを知ることで、励みになり、また子育てのヒントなどの対応策が湧くというお母さんも。

ブロガーママ、リンさんは綴った…

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自身のブログで「自閉症を持つ息子」との関わりをオープンにしている言語&スピーチセラピストのリンさん(仮名)は4児の母親で、13歳になる次男のエドウィン君(仮名)は自閉症です。エドウィン君は8歳の時に自閉症と診断を受けました。

8歳になるまでは、両親はエドウィン君が自閉症だとは思っていませんでした。言うことを聞かずにすぐ癇癪を起こしたりするエドウィン君は、親を含む先生など周りの人に、頻繁に怒られていたそうです。

「やめなさい」「ちゃんとしなさい」「~しないで」「静かにしなさい」といったことを繰り返し聞かされて育って来たエドウィン君。リンさんは、エドウィン君の学校の先生にも「彼は私がこれまで会った生徒の中でも、特に独断的で頑固な子供ですね」と言われていました。

幼い頃から「怒られる」ことが習慣付いてしまった

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「息子の自閉症にもっと早くに気付いてあげていたら…」というリンさん。幼い頃から親や周りからも怒られることが多かったエドウィン君は、「まっすぐ立つこと」「キョロキョロせずに地面を見ること」「腕を体の横につけること」「静かにすること」というルールを決められていたそうです。

本人も面白がってこの「ゲーム」をすることもあったそう。この時の両親には、息子は「単なるがさつで聞き分けのない子供」という認識しかなかったのです。ところがある日、リンさんはエドウィン君の部屋で一枚の紙を見つけ愕然としました。それはエドウィン君が7歳頃のことでした。

「自分は悪い子供」自己評価が100ネガティブに表現されていた

出典 http://ablogaboutraisingmyautisticson.com

ママやパパ、そしてきょうだいたちは「良い」けれども自分は「悪い」。直線上にそう書かれたエドウィン君の文字を見て、リンさんはショックを受けたと言います。

悲しくなったリンさんは、エドウィン君に「あなたは決して悪い子ではないのよ」と言い聞かせました。そしてその頃から「ひょっとしてうちの子、自閉症では…」という思いが沸き上がったそうです。その1年後、エドウィン君は病院ではっきりと診断を受けました。

アスペルガー症候群のエドウィン君

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自閉症といっても人によりいろんな症状やレベルがありますが、エドウィン君は「アスペルガー症候群」と診断されました。でも、はっきりと診断を受けたことで親だけでなくエドウィン君も「違った光」が目の前に見えるようになったそうです。

他の子と違うのは自閉症だからというその理由がわかったことで、また違った歩み方もできるというのは本人だけでなく家族にとっても、非常に大きな変化です。

自分の息子を「自閉症」と呼ぶことに対し抵抗がないわけではないというリンさん。でも、「息子は社会的にならなくても、その分個性的だ」とポジティブ思考を持つようにしていると言います。

向き合って初めてわかること

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今この瞬間にも「ひょっとして」と我が子に疑問を抱いているお母さんは少なくないでしょう。はっきりと宣告された時も怖さもあることと思います。でも、大切なのは親が子供に向き合うことで、リンさんのいうようにまた子供にも将来の光が見えてくるからです。

その光は他人と全く違うものかも知れません。でも子供の自閉症を受け入れて向き合い、適切な子育てをしていくことで、「自分は悪い子なんだ」というトラウマや自己否定を防ぐこともできるでしょう。

現在、エドウィン君は自分を好きになることを少しずつ始めているそう。ゆっくりではあるけれども、確実に自閉症の人生と向き合っているエドウィン君。そんな息子をしっかりと支える母のリンさん。こんな風にサイトで気持ちをオープンに綴ることで、またどこかのお母さんが救われるに違いありません。

*記事作成にあたり、出典元の許可を得ています。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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