長時間飛行機の中で同じ姿勢でいることは、誰にとっても苦痛でしょう。エコノミークラスの座席は背の高い人や多少肥満気味の人には更に辛いモノ。だからといって「じゃ、広いビジネスクラスにすればいいじゃないか」というようなわけにもいかず…。

どこまで妥協しどこからが基準を超えるのかということは、本人と航空会社の問題となりますが、それにより「大迷惑」と受けたとされる乗客が、航空会社に損害賠償を請求する訴訟を起こしたというニュースが報じられました。

エミレーツ航空、エコノミークラスにて問題発生

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エミレーツ航空に訴訟を起こしたのは、イタリア人弁護士のジョルジオ・デストロさん。彼はケープタウンからドバイまでの便で、隣に肥満男性が座っていたために自分が押されて窮屈な思いを強いられたことを主張し、エミレーツ航空に損害賠償の請求を起こしました。

ジョルジオさんは、自分がゴールドメンバーであるにも関わらず、座席を変わるなどの配慮をしてもらえなかったことに対して不服を申し立てました。

この日のフライトは満席で、ジョルジオさんがCA(客室乗務員)に苦情を言っても受け入れてもらえなかったそう。更に航空会社から謝罪の言葉も客が不快な思いをしたことに対する弁償もなかったということで、訴訟に踏み切ったということです。

証拠写真にセルフィーを撮るジョルジオさん(左)

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なるほど。右側の男性がかなり大柄で、ジョルジオさんの左腕を押しているのがわかります。シートから体がはみ出しているというのは明らか。

ジョルジオさんは、自分の座席にまで男性が占領しているというセルフィー写真を証拠に提出し、損害賠償金として2375ポンド(約31万円)、飛行機の一部払い戻し653.87ポンド(約8万6千円)、更には1751ポンド(約23万円)の金額を要求しました。

ジョルジオさんは「全ての乗客には権利がある。購入した座席を確保することは当然であり、最低限の心地よさを航空会社は提供しなければならない」と主張。「私はこの男性のせいで、9時間も通路に立たなければならなかった」と苦情を申し立てています。

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このニュースを知ったネットユーザーは「航空会社は肥満用の人のために大きめの座席を作るべきだ」「確かにこんな状況は彼にとって不公平だ。まだ廊下側だったから体をはみ出すことができて良かったんだろうけど」「肥満体型の人は、やっぱり2シート分の料金を払うべき」という声もあれば「でも肥満は単に食べ過ぎで起こることじゃないわ。病気で肥満になる人もいる。それでも2シート分の料金を払わなきゃいけないの?」といった声もありました。

確かに「太っている」という原因は様々でしょう。でも、そのためにお金を払って一人分の座席を確保している人のスペースにまで押し寄せるというのは、やはり頂けないのではないでしょうか。

長時間のフライトであれば肥満体型の人にとってもエコノミーのあの一席分は相当キツいはず。そして隣から圧迫される乗客も、決して居心地のいいフライトは期待できません。航空会社側が、大きめの人用の座席を設置するようになれば、随分と状況も変わるような気もします。

ただ、その場合は収容人数にも変化が出るでしょうし、収益など様々な問題にも関わって来ることでしょう。ジョルジオさんのケースは10月20日に裁判で訴訟尋問が行われるそうです。果たして、高額な賠償金を得ることができるのか非常に気になるところです。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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