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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。

「たまごクラブ」2016年10月号では、妊娠中に気になる「おなかの張り」について特集されておりました。お腹の張りと言っても原因はさまざまで、自然な症状の場合や、何か問題が生じている可能性もあります。

そこで今回は妊婦さんが気になる「妊娠中のおなかの張り」について、医師に解説していただきました。

妊娠中のお腹の張りの原因

子宮が収縮している

主に妊娠中期以降に起こり、後期になると増えてくる場合が多いでしょう。

子宮周囲の靭帯、筋肉の発達によるもの

子宮は赤ちゃんの成長につれて急速に大きくなりますから、これをハリと認識する方もいます。

動きすぎや疲れ

このタイプのハリはしばらく安静にしていると収まります。

前駆陣痛

出産が近づいてくると、お腹のハリは前駆陣痛である場合もありますね。

妊娠中の各時期における張り

妊娠初期

まだ、赤ちゃんは非常に小さく、したがって子宮も小さいので一般的にお腹のハリは少ない時期と考えられます。ハリというよりは下腹の違和感などとして感じられることが多いでしょう。

下腹の違和感は、子宮の発達や周囲組織の変化によって靭帯や筋肉に負荷がかかることによって起こるものと考えられます。

また、生理痛のような痛みがあることもありますが、強烈な痛みや出血などがなく、検診で元気な赤ちゃんの姿や心拍が確認できていれば特に問題はないことが多いでしょう。

妊娠中期

動きすぎた時などにお腹のハリを感じることが増えてくるでしょう。横になったりして安静にすることで、すぐ収まるようであれば問題ないことがほとんどです。

しかし、だんだん強くなっていたり、出血や腹痛などをともなったり、なかなか収まらないといったときは流産しかかっている場合もありますので、早急に産科に連絡する必要がありますよ。

妊娠後期

この時期は最も張りを感じやすい時期です。ハリの頻度や強さが中期より増すことは多いですね。

やはり中期と同じく、なかなか収まらない、出血や痛みを伴うといったときは産科に連絡・受診が必要ですし、前駆陣痛などの可能性もありますね。

張っているときの胎児の状態

お腹が時々張ることは自然なことで特に赤ちゃんに問題が起きることはありません。

しかし、ハリが長い間続いたり、痛みを伴うような場合はお腹の赤ちゃんからのSOSのサインである場合がありますので、すぐに受診が必要です。

通常の生理的なハリで赤ちゃんに何かあることはありませんが、無理せず張ったらすぐ休むようにしなくてはいけません。

どんなときにお腹が張りやすいか?

◎歩き回ったり、活発に活動したとき

◎疲れているとき

◎何らかの感染症にかかったとき

便秘との違い

ハリは比較的急に起こって、安静にすると収まることが多いのでほとんどのケースで便秘と区別は付けられると思いますが、時に紛らわしい場合もあるようですね。

危険性のある妊娠中のお腹の張り

■お腹のハリがだんだん強くなってくる

■30分以上収まらない

■出血

■強い腹痛を伴う

妊娠中にお腹が張ったときの対処法

妊娠中にお腹が張った場合は、まず、休息することが鉄則です。ゆったりしたソファなどに座ったり、横になったりして楽な体勢をとります。

それでもなかなか収まらないときは、病院に連絡・受診しましょう。

医師からのアドバイス

妊娠中は何かと体調が心配になります。神経質すぎるかな、と思っても、お腹のハリが続いたり、いつもと違う感じがするときはお腹の赤ちゃんのためにも念のため産科に連絡して指示を仰ぐようにしましょうね。

(監修:Doctors Me 医師)

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