大人のADHDとは、比較的子供に多い注意欠陥多動性障害の症状が、大人になっても消失せずに残ってしまった人のことを指します。本人は、脳の機能の一部がうまく働かないことで、社会で生きにくさを感じているものの、生活に困るほどの支障は無いことがほとんどなので、自覚していない人もいます。

時間やお金の管理ができなかったり、同じ失敗を何度もしてしまう。そんなADHDの女性は、いろいろな考え方の人がいる社会で生きにくさを感じています。大人のADHDの女性が抱えやすい、社会や家庭での生きにくさを、詳しく見ていきましょう。

大人のADHDに、根本的な治療法はない

ADHDは、発達障害の一つです。ADHD、大人のADHDともに、医学界でも『その人独自の個性』という認識がされており、治療をする必要がない、もしくは治療したとしても根本的に直す手段はないとされています。

しかし、ADHDの個性を持っていると、正確な仕事を行うことや家事労働が苦手なケースが多く、また、こだわりが強い性格のため人間関係を円滑に進められず、社会生活がうまく続けられない場合があります。

その為、うつ病やその他の精神疾患から精神科を受診し、大人のADHDであることが判明することもあります。

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。

また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

出典 http://www.mext.go.jp

大人のADHDの主な症状

大人のADHDは、症状の程度や現れ方などに個人差があり、アスペルガー症候群や軽度の自閉症などと合併して現れている場合もあるので、人によって症状はまちまちです。

しかし、共通して高い確率で現れる症状は、ある程度把握されています。注意欠如・多動性・衝動性の3つの点に着目して、大人のADHDの主な症状を記載します。

大人のADHD:多動性に関わる症状

Licensed by gettyimages ®

・落ち着かない感じ、貧乏ゆすりなど
・意味のない手足の動きなどをしてしまう

身体の一部を意味なく動かしてしまうのが特徴で、周りからは落ち着きがないように見えます。本人は意識して動かしていないので、「いつも~しているよね。」と指摘されて始めて気付くこともあります。

大人のADHD:不注意に関する症状

・ケアレスミスが多い
・忘れ物や無くし物が多い
・約束を守れない(忘れる)
・時間に間に合わない
・時間やスケジュール管理が苦手
・作業を順序よく行うことができない
・片付けるのが苦手

その他に、一度に多数の情報が処理できないので、電話をしながらメモが取れないなども、大人のADHDの症状です。

・やろうとしていた事を忘れる
・かばんの中身ではなく、かばん自体を忘れる

など、おっちょこちょいにしては少々行き過ぎた不注意が特徴的です。

大人のADHD:衝動性に関する症状

・衝動買いが多い
・思ったことをすぐに口に出してトラブルになってしまう

衝動性に関わる症状は、気持ちを抑えられないことが原因でトラブルになりがちです。そんなつもりはないのに、誤解されやすいあなたも、実は大人のADHDかもしれません。

しかし、全ての症状に当てはまると思っても、ADHDではない可能性もあるのです。ADHDは確定診断までに、子供の頃の保育環境の聞き取りなど、あなたの症状だけでなく複合的な情報を必要とします。

環境が起因となって、症状が重くなったり軽くなったりする事もわかっています。大人のADHDは、子供のうちに親が症状に気付くことなく、親もままならない子育てに憤慨し虐待に走りやすいそう。

どんな理由があろうとも、虐待は許されることではありません。しかし、親子のわだかまりの原因がADHDだとわかれば、親子関係の修復も期待できるかもしれません。

ADHDとアスペルガー症候群の違い

大人のADHDとアスペルガー症候群は、症状から混同されやすい発達障害です。最もわかりやすいADHDとアスペルガー症候群の違いは、対人関係です。

アスペルガー症候群は、他人の感情がわからないため、対人関係に様々なトラブルが起こります。相手がなぜ起こっているのか?悲しいのか?理解できないのです。

しかし、ADHDは相手がなぜ怒っていて、なぜ自分が悪かったのかもわかっています。ただ、直そうとしても同じ失敗を繰り返してしまうので、他人によく思われない事はあります。

対人関係におけるコミュニケーションの方法で、アスペルガー症候群とADHDの差別化ができます。

大人のADHDは離婚率が高い!女性が家庭で抱えやすい生きにくさについて

大人のADHDの女性は、ただでさえ片付けや効率のよい行動が苦手なのにも関わらず、仕事でケアレスミスをして上司に叱られたり、子供の世話をしながら家事をするなど、様々な苦手な事を一手に引き受けなければなりません。

全てのことに対処できるはずも無く、自分がADHDだと気付かずに、自分はできない母親だ、悪い妻だと自分を責めてしまうことも。子供の大事な用事を忘れてしまった時などは、周囲のバッシングや心無い言葉に傷つき、精神を病んでしまうことも。

一見ただのおっちょこちょいな人なので、配慮してくれる人もいません。孤独感が募ってしまうのです。

・家事
・金銭管理
・片付け
・時間管理
・集中力

など、妻や母として持っていたい能力がうまく発揮できないので、妻がADHDでない夫婦と比べて、離婚率も高い傾向にあります。

できない事には対策を!周囲の協力を仰ごう

会社で仕事をうまくこなせれば、家庭では好きにしていればいい男性に対して、女性のADHDは仕事でも家庭でも切っても切れない生きにくさの原因となります。うまくできない仕事・家事・育児に、一人で泣いている大人のADHDの女性も多いと思います。

忘れ物が多いのは、すぐにメモを取ったり、付箋に書いて目につく場所に貼るなどして予防しましょう。使った物は元の場所に戻す、お金の管理はパートナーに任せるなど、ADHD特有の症状には対策を打ちましょう。

根本的な治療ができないADHDとは、うまく付き合っていくしかありません。周囲の人に症状を話し、協力を仰げば、本当に必要な人との縁は切れません。できない事は協力してもらうのが、夫婦や友達の大原則。普通のことです。

自分は大人のADHDかもしれない・・・と思うのであれば、気負うことなく、幸せに生きられる環境を徐々に整えていきましょう。大人のADHDの診断・治療ができる病院へ診察を受けにいくのも、今まで生きにくかったあなたの今後の人生によい影響を与えるでしょう。

この記事を書いたユーザー

かおり このユーザーの他の記事を見る

1.3.5歳の子供たちを子育て中のかおりです。文章を書くのが好きで、アメブロの更新はほぼ毎日行っています。現在自宅でWEBライターをしています。論理的で根拠のある文章が好き。でも、ぐでたまの横にちょこっと書いてあるだらしない言葉も好き(笑)旦那とは大喧嘩もするけど基本ラブラブです。よろしくお願いします。引き寄せの法則・自分を愛する大切さについて書いてます→http://ameblo.jp/kira-kirakaorin

得意ジャンル
  • マネー
  • 恋愛
  • 美容、健康
  • ファッション
  • キャリア
  • ニュース
  • 話題
  • 音楽
  • 社会問題
  • インターネット
  • 育児
  • 暮らし
  • エンタメ
  • カルチャー
  • コラム

権利侵害申告はこちら