記事提供:CIRCL


小さい子どもを持つ母親の苦労はなかなか他人にはわからない。 育児の不安や夜泣きによる睡眠不足、夫や姑などとの人間関係…。最近よくニュースで目にする幼児虐待も、こうしたストレスが引き金になっているケースがあるだろう。

そんな中、小さい子どもを持つお母さんに、イギリスから少しホッとする報告が届いた。その内容は「市販のベビーフードは手作り食より優れている」というものである。

イギリスで市販食と手作り食に関する大規模調査

イギリスの子どもの病気に関する学術雑誌(Archives of Disease in Childhood)に掲載されたこの報告は、8つの会社が出している278の市販のベビーフードと、子ども用のレシピ本75冊の中からランダムに選んだ408のレシピの比較によって導き出された結論である。

その比較からは以下のことがわかった。

1:魚介と野菜をベースとしたレシピは手作り食の方が多く、鶏肉と赤身肉(牛肉や羊肉)をベースとしたレシピは市販食の方が多い。

2:野菜の種類としては、手作り食はオニオンベース、市販食はニンジンベースが多い。

3:一食あたりに使われる野菜の種類の平均は、手作り食で2種類、市販食で3種類である。

4:市販食の65%は推奨されるエネルギー密度に合っていたが、手作り食の半数以上は超過していた。

5:一食あたりにかかるコストは、手作り食(100gあたり約45円)は市販食(100gあたり約100円)の半分以下であった。

栄養バランスは市販食の方がGood、手作り食はカロリーオーバーに注意

この結果、皆さんからみた意見はどうであろう?栄養バランスの観点では市販食の方が優れていると専門家は分析している。手作り食では、特にカロリーオーバーが問題になると注意喚起を行っている。

ただし、市販のベビーフードを与える際には以下の2点に注意するべきだと専門家は考えている。

1:同じベビーフードばかり食べていると、使う食材が限られてしまい、幼少期に食べたことのある食材が少なくなってしまう。

2:たんぱく源としては魚介が少なく、赤身肉が多くなるという傾向にある。

専門家の推奨は、市販のフードをベースに、市販の食事であまり使わない食材をメインとした手作り食も入れていくという方法である(※1)。

厚生労働省も子どもの肥満リスクに注意喚起

日本では厚生労働省が2007年に「授乳・離乳支援ガイド」と言われるガイドラインを出している。離乳に関するノウハウも書かれているので一度参考にしてみてほしい。

手作り食や市販食のメリットなどに関するコメントはないが、やはり子どもの肥満に関しては注意を促している

これは、幼少期の肥満は将来の肥満リスクだけでなく、糖尿病や高血圧など、メタボリックシンドロームにかかわる病気のリスクになることがわかっているためである。手作り食にする場合は、摂取カロリーと体重の成長曲線にはしっかり注意する必要があるだろう(※2)。

市販のベビーフードやベビーグッズなどが増え、便利になった反面、育児以外の多忙や保育所問題、近所付き合いの希薄化など、育児が難しくなっていると言われている現代日本。市販のベビーフードを活用することは悪いことではなく、メリットも大きい。

ベビーフードの足りない部分を手作り食で補ってあげることで、理想的な栄養バランスを与えることができるようだ。市販のものを利用して楽できるところは楽するという開き直りも、今の子育てでは重要だろう。

▼参考・引用

※1:Store-bought baby food may be healthier per meal than homemade http://www.medicalnewstoday.com/articles/311783.php

※2:厚生労働省「授乳・離乳支援ガイド」 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス