記事提供:CIRCL

世界有数の長寿国である日本。日本人が長生きする理由に食生活があるとされ、世界的にも日本食は注目を浴びている。健康にも良いとされる日本食に、ある成分の含まれた食材加えると、疲労回復にも効果があるようだ。

疲れている人が多い日本人

一昔前まで、疲労は睡眠や休息を取れば回復するものと考えられていた。しかし近年になって、休んでも疲労が回復しない慢性疲労を訴える人が増えている。具体的にみると次のようになる。

・働いている日本人の中で疲労を感じている人は約60%
・疲労を感じている人の半数以上が、半年以上にわたる慢性疲労を訴えている

なお、慢性疲労により生産効率が下がると、経済損失額は1.2兆円にも上るとされている(※1)。

日本食に抗疲労成分を加えた抗疲労食の検証

そんな疲れ気味の日本人に朗報がある。大阪市立大学健康科学イノベーションセンターの研究グループは、抗疲労の効果のある栄養素や成分を含んだ食材を使用した日本食(以下、抗疲労食)の疲労回復に対する効果について検証を行った。

5週間にわたって一般的な食事と比較した実験の結果では、抗疲労食を摂取したグループでは、疲労の回復だけでなく、自律神経の改善や血液中の成分の改善が見られという。

健康科学イノベーションセンターの所長である渡辺恭良氏は、毎日の日本食を工夫することで疲労が軽減され、生活のパフォーマンスが向上することを指摘している(※2)。

疲労に効果的な成分にはどのようなものがある?

疲労を回復させるには、食事から取る栄養素がスムーズにエネルギーに変換される必要がある。エネルギー源となる糖質や脂質を取っても、代謝に必要な成分が欠けていれば、体は疲労を感じるようになるという。

今回の研究でも使用された抗疲労成分とそれらが豊富に含まれる食材には以下のものがある(※3)。

・ビタミンB1:ウナギ、カツオ
・クエン酸:酢、レモンなどの柑橘類
・αリポ酸:トマト、ジャガイモ
・パントテン酸:豚のレバー、ほうれん草、桜エビ、子持ちカレイ
・L-カルニチン:羊肉、カツオ
・コエンザイムQ10:イワシ、ほうれん草
・イミダゾールジペプチド:鶏肉

健康に良いとされる日本食。近年では日本の食卓も多様化しているが、毎日食べる食事を日本食にし、紹介した食材を効果的に使用すれば、疲労回復の手助けとなるだろう。

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