記事提供:CIRCL

多くの人が憧れる高身長。憧れる理由は、たくさんある。なんといっても高いところに手が届くし、スラリとしていて似合う服も増える。

それだけではなく、背が低い人よりも収入が高く、出世しやすいという研究が多くある。なんとリーダーになれば、カリスマにもなりやすいようだ。

そしてさらに従来の研究に加えて、米国の研究により高身長の新しいメリットがもうひとつ見つかった。背の高さは、空間認識力を高めるということが分かったのだ。

高身長が有利と思うのは、心理的な問題だけ?

今まで背が高いと有利になるとされることの多くは、対人関係の心理的な影響によるものが多い

身長や服装、ルックスや学歴などには、ハロー効果と呼ばれる心理的効果があり、高身長や好ましい服装、美人やイケメンだと無意識のうちに相手の評価を高めてしまうのだ。

心理学のメラビアンの法則では、人の第一印象は外見が55%を占める
といわれている。

「何となく…」だけではない高身長のメリットとは

仕事でも人間関係が占める割合は大きいので、高身長だとそれだけで仕事面でも有利になるのだ。またリーダーとしては頼りがいがあるように感じられたり、モテたりするのだ。

しかし、高身長のメリットは、対人関係の心理的なものだけではなかった。高身長が本人の空間認知能力を高めることもあることが、米国オハイオ州立大学の新しい研究により分かった。

常に高いところから見ることで、空間認識力が高くなる可能性

オハイオ州立大学の研究チームは、背の高さと空間的な認知との関係を調べた。ここでの空間的な認知とは、周囲の空間を把握してターゲットを正確な位置に配置する能力のことだ。

研究には、正常な視力を持つ24人が参加した。高身長と低身長、男性と女性は半々だった。高身長は目の高さが平均173.4センチのグループで、低身長は目の高さが149.3センチの背の低いグループだ。

参加者は、明るい場所、緑色のLEDがある他は真っ暗闇の部屋、基準点として天井や床に薄暗いLEDが付いた暗い部屋、の3つの異なる条件で、ターゲットまでの距離を予測するように頼まれた。

参加者はまず先にターゲットの位置を確認し、取り除いた後でターゲットがあった場所まで歩くように言われた。

その結果、背の高い人は背が低い人に比べると、ターゲットまでの距離をはるかに正確に認識していた。研究者によると、常に高い目線で見て過ごしているため、空間認識力が高まったのだという(※2)。

人は地面を基準にすることで空間を認識

人はターゲットまでの距離を認識するために、地面に依存している。背が高いと目線と地面との間にできる三角形が大きくなり、距離把握がしやすくなるようだ。そして、日々積み重なった少しずつの違いが、脳の空間認識力の違いにつながっている。

実験では背の高い人が座った時に距離までの認識力が落ちるかどうかも調べている。そして背が高い人は座っていても認識力が落ちることはなかったことから、すでに脳が高い認識能力を得ていることがわかる。

ここまで来て、「で、空間認識力が高いと何がいいの?」と思われた方。ズバリ、日常生活ではさほど支障はないかもしれない(!)。ただし、ボールを使ったスポーツなどでは正確なパスなどにそれが役立つことはあるだろう。

背が低くても、スポーツで空間認識力は向上できる

しかし、仮説として背が高い人はバスケットやバレーボールなどのスポーツを好むために、より空間認識力が向上しやすい可能性も考えられるようだ。

背が低いからスポーツをしてもうまくいかないのではと心配している人も諦める必要はない。どうやらサッカーやテニス、バスケットなどのスポーツに積極的に取り組んだり、自転車に乗ったりすることでも、日々脳の空間認識力を鍛えることができるのだ。

▼参考・引用
※1:マイナビ
※2:MNT

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