記事提供:サイゾーウーマン

出典 http://www.soumu.go.jp

国会議員秘書歴20年の神澤志万と申します。セクハラ、パワハラ当たり前!映画もテレビドラマもかなわないリアルな国会とその周辺について、現役議員秘書が暴露します。

政党の代表が女性になることで、イメージアップにつながるか

民進党の代表が決まりましたね。9月15日に行われた代表選挙で、蓮舫参議院議員が1回目の投開票で過半数を獲得、新しい民進党の代表に選出されました。

とはいえ世間では「激甚災害」指定を受けた北海道・東北の台風や、俳優の高畑裕太の事件、パラリンピック開催などが注目されていましたから、国民の関心は民進党代表選挙には集まっていなかったように思いますが、ずっと党を挙げて本格的に選挙活動をしていたのですよ。

全国各地での街頭演説や集会などから、電話での党員・サポーターへの投票依頼、街頭宣伝カーでの国民への呼びかけまで、通常の選挙とほぼ変わらない活動を3陣営(蓮舫、前原誠司、玉木雄一郎)が、それぞれがんばっていました。NHK『日曜討論』では、代表選挙の候補者全員の意見を報道していたくらいです。

この代表選のさなか、蓮舫議員の「二重国籍疑惑」が報道され、13日になって二重国籍だったことを本人が認める会見をしました。いいか悪いかといえば、いいことではないのでしょうが、最初に国政選挙に出る時に確認しておけば済んだ話ですよね。なんだか、人でも殺したような騒動です。

「雑誌のグラビアに水着姿で出ていた」とか「下着泥棒の前科があるらしい」といった議員の過去をメディアが徹底的に洗うのに対して、各党の「身体検査」が甘いことは以前から指摘されています。これを機会に、党もシステムを改めるべきでしょうね。

そして、代表選では、この国籍問題に乗じて前原陣営と玉木陣営が手を組み、大どんでん返しを狙う動きもあったようです。でも、玉木さんの20人目の推薦人が菅直人氏だったことから、話がまとまらなかったと聞いています。

「首相として旧民主党政権を崩壊に追い込んだ戦犯」とまで言われる菅さんを推薦人なんかにしたら、党の「刷新」なんかできないと、さんざん言われていましたよ。一方で、蓮舫代表の事務所のマスコミ対応は、まさにけんもほろろで、お粗末でしたね。

わざわざ、こじらせようとしているようなものです。代表となられたからには、優秀なスタッフを雇って、マスコミ対応もそつなくこなしてほしいです。

実は、蓮舫事務所には「小蓮舫」と揶揄される強烈キャラの威張りん坊の女性秘書がいるので、その方が対応したのかも(笑)。日頃ツンツンしてムダに敵を作る人は、こういう時に不利ですね。他山の石とします。

今回の民進党代表選挙の最大の目的は、党のイメージを良くすることです。今後、蓮舫代表がどのようにイメージアップに貢献するのか、期待したいと思っていましたが、そもそもいつまで代表でいられるのかですね。

正直いうと、神澤をはじめ秘書たちからは人気のない蓮舫代表ですが、与党である自民党と切磋琢磨する強い野党は、政策のバランスの観点から必要なのです。注目していきましょうね。

開会前に、民進党の秘書だけが疲弊

さて、今回の民進党の代表選挙で最も疲れたのは、やっぱり私たち秘書でした。秘書の仕事は、本当にたくさんあるんです。

国会議員の本来の仕事である立法作業(けっこうエネルギッシュに法律を作ったり、改正したりしてるんですよ)をする上でも、私たち秘書はがんばっていて、法案の成立過程でも秘書の働きぶりもポイントになるのですが、そのあたりの詳細はまた後日。

前々回お伝えした通り、選挙結果は最初から「蓮舫代表誕生」でほぼ決まっていました。その出来レースの代表選挙のために、秘書たちは自分のボスの全国遊説のためのスケジュールを調整し、集会の準備をしていました。

さらに、ボランティアスタッフによる電話、SNS、手紙などのあらゆる手段で、ボスが推薦する候補者への投票依頼を行っていました。

中には「推薦人として名前を連ねる代わりに、自分自身も秘書も、代表選挙にはノータッチにさせてもらうよ」と明言している議員さんもいらっしゃいますが、ほとんどの事務所は、徒労感満載で選挙活動を日程通りにやっていました。

結果がわかっているのに、ノルマを課せられる選挙ほど疲れるものはありません。貴重なお金と時間を使っていったい何をしているのでしょうか?26日の国会開会を前に、民進党の秘書たちは疲労で顔色が悪いです。

数千万円が代表選挙で消える

ところで、政党の代表選挙って、どのくらいの費用がかかると思いますか?各陣営の支出についてはさまざまなので、一概には言えませんが、政党が支出した費用は総務省のホームページで公開されていますので、皆さんもチェックすることができます。

それによると、たとえば民進党の前身である民主党は、平成24年12月25日に行われた代表選挙のため、平成24年に約5,600万円、平成25年には約4,900万円、合計で1億円以上を支出しています。

改めて民主党の収支報告書を見ると、代表選挙が行われていない平成26年にも約3,900万円の代表選挙関係費としての支出がありました。毎年、党員・サポーターを募集し、更新する登録作業などで、こんなに費用がかかっていたのかと驚きました。

平成16年の代表選挙のための費用は約6,500万円(平成16年の民主党の収支報告書より)とありますから、2倍以上の費用がかかるようになってしまっているようですね。今回は、どのくらいの費用がかかっているのでしょう? 

ちなみに与党自民党は、総裁選が行われていない平成25年の大会費で約9,700万円ですから、規模の違いがわかっていただけるのではないでしょうか。そして、これはあくまでも「政党」が支出した費用であり、各選挙事務所が使った金額は不明です。

政党の代表選挙活動費用は非公表でいいので、なかなか実態がわかりませんが、今回の民進党代表選挙も、応援弁士の国会議員たちの交通費は手弁当(つまり自腹)が多かったようです。

選挙事務所の設置費用だけでもかなりの金額を高級ホテルなどに支払いますし、臨時で引いた電話回線の料金も、全国にかけるので、結構な金額になっているかもしれないですね。

なぜこんなにお金をかけるのかというと、政党の代表選挙は「かけた金額に比例して票数が伸びる」といわれているからです。選挙資金が潤沢な陣営が有利だったことは間違いありません。とにかくお金のお話ばかりでウンザリですが、これからの民進党が強い野党になれるかどうかに注目ですね。

災害支援で返礼品をもらってもいいの?

前回は「ふるさと納税」についても書かせていただきましたが、今回も少しだけ書かせてください。「激甚災害」指定を受けたといっても、通常の災害支援より国の補助金が1~2割程度増えるというだけです。

もちろん仮に復旧作業に100億円かかるとしたら、1割でも10億円ですから、大きい金額ではあるのですが、足りていない現状もあります。なので、個人の皆さんからの温かい寄付は、被災地の自治体にとって大変ありがたいものです。

ふるさと納税といえば豪華な「返礼品」が思い浮かびますが、現在、緊急で設けられている災害支援のためのふるさと納税の窓口は、返礼品の用意がない場合が多いです。

返礼品を用意すると、純粋にその自治体で災害支援のために使える費用が減ることと、返礼品の対応をするスタッフ不足、人件費の節約などが理由です。でも、寄付される皆さんにとっての最大のメリットは、住民税の還付と返礼品ですよね。

災害支援、福祉や文化を目的とした「ふるさと納税」だと返礼品がないと思っている方が多いようですが、実は、この返礼品の有無とは、各自治体の「姿勢」なのです。目的に応じて、もらえたりもらえなかったりするわけではないのです。

「返礼品はいらないから、少しでも多く災害支援のために役立てて!」と思う方もいらっしゃると思いますし、もちろん「希望の返礼品が欲しいから、ふるさと納税をする」という方も大歓迎です。被災した地域の特産品を購入することも、支援のひとつの方法だからです。

その場合は、まず、ふるさと納税のサイトから希望する地域、返礼品を選び、その自治体へふるさと納税をしてください。その際に、「希望する使用内容」というような項目がありますから、そこから「災害支援」を選んでいただければ、災害支援のための寄付をすることができます。

視察先で、職員におんぶ?

被災地で、不眠不休で復旧作業に従事しておられる方がいる一方、内閣府の政務官・務台俊介衆議院議員が、岩手県岩泉町の視察先で長靴を履いていなかったため、ぬかるみを職員におんぶしてもらって渡ったと報道され、批判を受けました。

神澤が秘書だったら、決してそんな失態をボスにさせないのに……と残念に思いました。務台議員は、子どもの教育政策について、とても熱心な良い国会議員なので、どうして……という思いです。

本当のことを言うと、視察の受け入れ先の自治体の職員が気を利かせて、状況に応じて長靴などを用意してくれることが多いのです。なので、ボスの靴のサイズは秘書が把握していて、先方にサイズを伝えます。

今回は、用意してくれていると思い込んだ秘書と、そこまで気が回らなかった自治体の職員の双方の「うっかり」が原因だったと思いますが、そもそも「視察に行ってやっているんだぞ」というような政務官の姿勢が、よくありませんね。

台風の被害状況の視察なのですから、汚れてもいい服装で現場に向かうのは当然のこと。たとえ長靴を忘れたとしても、岩手に到着するまで、または現地に向かうまでの間に、いくらでもフォローできたはずです。

持つべきものは「気がつく有能な秘書」ということですね。

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