筆者の住むイギリスでは、商品を購入してもタグを切らなければ28日以内なら返品&返金が可能だというポリシーを持つお店がほとんど。そのために一旦購入するものの、返品するという客も少なくありません。服であれ、家具であれ、商品にはそうした消費者ポリシーが定められています。

でも、これはあくまでも買ったままの状態であることが基本。このほど、ダービシャー州に住むある女性が家具ストアでソファを購入し、使用していたのですが返品&返金を要求。店側との食い違いに問題が生じ、女性が怒りを露わにしていることが各英紙で報じられました。

2014年の9月にソファーを購入した夫婦

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アニータ・ホワイトさん(51歳)と夫のアランさん(61歳)は、2014年の9月、家具ストア「ハーヴィーズ」で1594ポンド(約21万円)のソファを購入しました。ところが夫妻が使用して1年も経たないうちに、座った場所がへこんでもとに戻らないなど、ソファの形が崩れて来るという事態が生じてしまったのです。

ソファは決して安い買い物ではありません。イギリスでは「ディスカウント家具ストア」というのがあり、そこで格安でソファを販売していますが格安の値段であっても10万円以上するのが普通。

51歳になるアニータさんは中枢神経系の脱髄疾患の一つである「多発性硬化症」という病気を患っています。そのため、座り心地のいいソファに体を預けることでリラックスができ、それはアニータさんにとってとても大切なことなのだと言います。

しかし…ソファに失望させられた

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20万円以上も捻出して購入したソファの形が、1年もしないうちに崩れてしまったのは明らかに生産時のミスだと思い、「不良品」としてストア側にソファ代を全額返金を要求したアニータさんですが、ストア側はこれを拒否。

そしてアニータさん夫妻に「ソファに何の問題もないが、あなたたちの体重がこのソファには重すぎる」と「アンタらが太っているからソファが壊れたのだ」と暗にアニータさん夫妻の非であることを主張したのです。

ストア側のこの対応にアニータさんは「何ですって⁉」と激怒。「私と夫はデブなんかじゃないわ。1年ももたないソファが悪いのよ!」と怒りました。しかし、夫妻の体重は合計200kg。標準体重を遥かに超えた二人が、ソファに体を沈めたことによりソファにへこみが出てしまったと考えるのはなんとなく自然な気も…。

使用しているのだから全額返金は厳しい…

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太い人が座ったからといって、形が崩れるソファというのはやはり商品の構造が甘いというに他ならないという人もいるでしょう。しかし、一度使用していた商品に対して全額返金というのはやはり厳しいですよね。

アニータさんは、個人的に監査人を雇いストア側に非があるように主張。ここで既にストア側とアニータさん側に食い違いが生じてしまい、アニータさんは一歩も譲らない姿勢を見せました。

アニータさんの怒りの主張にも関わらず、ストア側はやはり全額返金は拒否。最終的には代わりに1000ポンド(約13万円)のみを返金するか、購入したソファの金額分のストアの金券をオファーすることで解決を試みました。しかし、アニータさんはこれを拒否したのです。

「だって、どうして1000ポンドしか返金してくれないのよ。私たちにとってソファは高額な買い物なのよ。ストア側の不備でなんで500ポンド(約6万6千円)以上も店の利益に取られなきゃいけないの」と更に怒りました。

残念なのは、購入したものと同じソファがもう生産されていないこと。「納得できない。私は病気持ちだし、心地よく座ることは大切なの」と話したアニータさんでしたが、ストア側がアニータさんに提示して来たソファは、今回の壊れたソファのよりも2644ポンド(約35万円)と遥かに高額なものでした。

結論はどうなった…?

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結局、ストア側が代わりのソファをアニータさん宅へ配送したことで問題は片付いたようですが、そのソファがストア側が提示して来た高額なものであったかどうかというのは、不明です。

アニータさんは「今まで何度かハーヴィーズでソファを買ったことがあるけど、こんな問題はなかったのよ。だから今回はこのソファが欠陥商品だと思う」とあくまでもストア側を批判。そして「もうあそこでは二度と買わない」と怒っています。

このニュースを知ったネットユーザーからは「欠陥品って…でも使っていたんでしょ。なのに全額返金を要求するのは図々しすぎ!」「1000ポンドでもお金が戻ってきたらいい方だったんじゃないの?」「その程度のお金しか払わないとそんな程度の質しか期待できないってこと」「ストア側にも一理あるような…」「この機会にダイエットしてみるっていうのはどう?」などといった、少々呆れ気味の声が寄せられています。

「やっぱり店側は最初から全額返金すべきだったのよ」

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アニータさんは、代わりのソファを得ても店側の対応にまだまだ納得ができない様子で「最初っから全額返金すればいいのよ!」と文句を言っているそう。まぁソファは高額な買い物ですから怒る気持ちも理解はできますが、消費者ポリシーとしてはやはり使用し続けて壊れたのなら全額返金は厳しいと思うのが普通ではないでしょうか。

ストア側が悪いのか、アニータさんとご主人の体重が問題だったのか…どちらも非を認めないという問題だったために簡単な返金問題を余計に複雑にしてしまったような気持も否めません。

とにかく、どんなものであれ今度から一旦商品を購入したら、よほどのことがない限り全額返金は難しいと覚えておいた方がよさそうですよ、アニータさん。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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