記事提供:キングコング西野 オフィシャルダイアリー

タレント本ランキングやら、ビジネス本ランキングやらで1位を獲得。

ベストセラーになっちゃった新刊『魔法のコンパス』

相方の梶原君は

「魔法のコンパスって覚醒剤のことを書いた本やろ?」

と言ってきますが、僕はそんな、ビートルズのドラッグソングみたいな手法を用いるような男ではありせん。

この本は、これまでの常識が通用しなくなってきている(時代の変わり目に立っている)僕らの、ビジネス書であり、生きかた書であります。

そんな『魔法のコンパス~道なき道の歩き方~』ですが、完売続出で、なかなか手に入らないとのことなので(頑張れ、主婦と生活社!)、少しだけ中身をお見せしたいと思います。

今回は『魔法のコンパス~道なき道の歩き方~』から、【集客のコト】について書いた頁から抜粋。







(魔法のコンパス)

『集客のコト』

今のところ、僕の目標は劇場を中心に配置した町『おとぎ町』を作ることなんだけど、もちろん作るだけでは意味がなくて、ちゃんと回転させなきゃいけない。

そこで議題に上がるのが「どうすれば、お客さんに来てもらえるか?」という問題。

(写真は西野の独演会の様子)

これは劇場運営者だけでなく、店舗経営者や、町おこしに励む地方自治体にも通ずる由々しき問題だ。

はてさて、どうすればお客さんに来てもらえるのだろうか?

現時点での僕の考えをまとめたので、ここに記しておく。

我らが吉本興業は全国各地に劇場を保有していて、空席が目立つ劇場もあれば、大阪にある『なんばグランド花月』のように、800席キャパで、1日3~4回転させても、365日満席というバケモノ劇場もある。

この違いは何だろう?

最初に思いつく理由としては、その日の出演者のラインナップだ。

当たり前だけど人気者が出ていれば、お客さんも動く。それも確かにあるかもしれない。

しかし理由がそれだけならば、東京のド真ん中にあり、テレビのトップクラスの人気者ばかりが出ている『ルミネ よしもと』の説明がつかない。

正直に白状すると『ルミネ よしもと』は空席が目立つ日があり、お世辞にも「連日満員」とは言えない。

となると理由(集客のコツ)はタレントのマンパワーだけではなさそうだ。

ここで一旦、外に目を向けてみる。吉本興業に関係なく「連日満員」の劇場はどこなのだろう?

パッと頭に浮かんだのが『歌舞伎座』、そして、ディズニーシーの中にある『ブロードウェイ・ミューックシアター』だ。

どちらも大きな劇場で、簡単に客席が埋まるキャパシティーではないが、どっこい連日満員である。

では、なんばグランド花月と歌舞伎座、そしてブロードウェイ・ミュージックシアターの共通点は何だろう?

それは…

「お客さんの一日をコーディネートできている」

ということ。

歌舞伎座は移転前も移転後も、隣に喫茶店が必ずある。

そこへ行ってみると、このあと歌舞伎を見るオバチャン達同窓会のようにたむろし、1~2時間ほど四方山話に花を咲かせ、その後、歌舞伎を3時間ほど観劇し、終演後は自分へのご褒美とばかりに(何のご褒美かは知らねーけど)銀座の街に繰り出していく。

なんばグランド花月もそうだ。

ユニバーサルスタジオジャパンで遊んで、たこ焼きを食べて、なんばグランド花月でお笑いを見て、終演後はお好み焼きを食べに行く。

なんばグランド花月は、その周りに食やエンタメが揃っていることで、より観光スポットとしての輝きを放っているわけだ。

ディズニーシー内にある劇場に関しては説明の必要もないだろう。

くれぐれも、

「ソフト(演目)のクオリティーはどうでもいい」という話ではなく、この3つの劇場は、ソフトもキチンと充実させた上で、さらに、お客さんの一日のコーディネートができている。

旅行で考えると、もう少し想像しやすいかもしれない。

たとえば、ほとんどの人が「別府温泉いいなぁ」と一度くらいは思ったことがあるとは思うんだけど、実際は、別府に行ったことがない人って結構いると思う。

温泉だけでは足が動かないのだ。温泉に入る前、出た後に何をすればいいか分からないから。

しかし、同じ日に「別府の友人の結婚式」と「好きなアーティストのライブの別府公演」が乗っかってくると、「温泉もあるし、行こう!」となる。

一日のコーディネートができるから。

以前、僕も大分で独演会(単独のトークライブ)をしたんだけれど、その時は全国からお客さんが集まった。

気になったので、お客さんに理由を聞けば、

「前から、一度は大分に行ってみたかった」

という。

実は、独演会のニューヨーク公演をした時もそうだった。前からニューヨークに行ってみたかった人達が「ついでに独演会が観れるのなら」と日本から足を運んだのだ。

これだよね。

逆に考えると、皆が「一度行ってみたいなぁ」と思っているような場所でライブをしてみると、たとえ物質的距離は遠くても、心理的距離が近く、都内よりも足を運んでもらいやすいかもしれない。

集客のカギはソフトの充実だけでなく、お客さんの一日のコーディネートにあるんじゃね?

という話でした。

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