以前の記事ではポートランドにある日本庭園が、話題になっていることを紹介させて頂きました。このポートランドだけに限らず、近年日本食や温泉とはまた別の角度から世界中の注目を集めている日本庭園。

その盛り上がりを表すかのように、海外にある日本庭園はなんと500以上にもなるのだとか。海外が絶賛した、今注目するべき「海外で造られた」厳選日本庭園をご紹介いたします。

米国最古の日本庭園「Japanese Tea Garden」(サンフランシスコ)

ジャパニーズ・ティー・ガーデンは、1894年の国際博覧会の際に造園されたという米国では最も長い歴史を持つ、誇り高き日本庭園です。サンフランシスコの都市公園、ゴールデン・ゲート・パーク内にある施設の一つとして存在しています。

第二次世界大戦における日米開戦後の1942年には、一時的に「オリエンタル・ティー・ガーデン」に改名されたものの、終戦後1952年には現在の名称が復活しました。

実はフォーチュンクッキーの発祥の地なんです。

お茶の体験を楽しむ外国人の姿も。

Twitterでの海外の人の反応はこちら。

「わたし、ジャパニーズ・ティー・ガーデンで恋に落ちちゃったみたい」

「ジャパニーズ・ティー・ガーデンは私の魂を幸せにしてくれるの」

「ジャパニーズ・ティー・ガーデン!最高だったよ!」

「ジャパニーズ・ティー・ガーデンで朝の散歩をしたわ。一日を始めるのに最適な場所よね」

出典 http://www.mag2.com

石灯籠や八つ橋も!本格派の「新渡戸記念庭園」 (カナダ)

新渡戸稲造記念庭園(Nitobe Memorial Garden)は、1933年に行われた太平洋問題調査会会議に、日本代表団団長として出席するために訪れたビクトリア(ブリティッシュコロンビア州)で倒れ、客死した新渡戸稲造にちなんで造られた庭園です。

1959年から1960年の間にブリティッシュコロンビア大学内に造園され、56年以上ものあいだ、地元の人々の憩いの場として親しまれてきました。石灯籠八つ橋など日本庭園を演出しています。

また、椿や桜の花、鯉が泳ぐ池、また苔などもあり、日本の侘び寂びを体感することができそうです。日本の秋のような紅葉も見る事ができます。

庭園の外まで日本らしさを反映しています。

情感溢れる小雨の後の風景。

こちらは新渡戸稲造の像です。

「ピースフルな朝の散歩を(新渡戸稲造記念庭園で)。美しい日本庭園だわ。」

市民の憩いの場『星和園』(シンガポール)

星和園』と呼ばれるこの日本庭園はシンガポール南西部のジュロンというエリアにあります。地元民の間では『Japanese garden』の名で広く知れ渡っているそうです。政府系企業であるジュロン・タウン・コーポレーションによって、ニュータウンとしてジュロンタウンが開発され、その一環としてこの庭園も造園されました。

同じく人工島に造園された中国庭園とは橋で結ばれているそうです。

最近はモンスターを探す群衆で混雑しているときもあるのだとか。

夕陽との相性が抜群に美しいですよね。

ヨーロッパ最大の日本庭園 『The Hasselt Japanese Garden』(ベルギー)

ヨーロッパ最大規模の日本庭園があるのは、意外にもベルギーのハッセルト(Hasselt)市なのだそうです。

出典 Vimeo

このハッセルトは伊丹市と姉妹都市であることをきっかけに、1992年に日本から技師を派遣して造園されたという本格的な庭園です。その大きさは2.5ヘクタール。

小さな滝や茶室を兼ね揃えた家屋、鯉が泳ぐ池などがあります。

物思いにふける人も。

ブラジル美女と金閣寺。『クリチバ日本庭園』(ブラジル)

ブラジルのクリチバという地名を聞いたことはありますか?サンパウロに次いで日系人が多い都市ですが、私たち日本人にはあまり馴染みがないかもしれません。ブラジル随一の計画都市として知られるクリチバの真ん中にありました、クリチバ日本庭園(Praca do Japao)。

比較的高級区域に位置しているこの場所は、市民の間では憩いの場所として親しまれているようです。日本人移民のオマージュとして、1万4千㎡の敷地に1962年に造園されました。姫路市と姉妹都市であることを由来に金閣寺の中には姫路城の模型や茶室が展示されています。

その他日本政府から寄贈された桜の木や日本人彫刻家によるモニュメントなども設置されているとのことです。ブラジル美女と金閣寺、なかなか日本では見れない光景かもしれません。

日本人僧侶が35年かけて造った日本庭園(イギリス)

今年の春にイギリスで35年かけて造ってきた日本庭園『Pure Land Meditation Centre』完成しました。その造園者である日本人僧侶マイトレーヤ(78歳)さんは「すごい精神力だ!」と海外の人から賞賛の声を浴びているようです。

ちなみに、マイトレーヤさんは、名古屋出身ですが、のちに「ブッダ・マイトレーヤ」という名前に改名。もともt、8,100平米のこの土地はもともと何もない荒れ地だったとのこと。人工池を掘ってたくさんの鯉を放ち、瞑想や茶道ができる建物も造りました。

デイリーメールによると、当初はどういった庭園にしようといったアイディアはなく、沸き上がるインスピレーションで造り上げたそうですが、そのエピソードにも神秘性を感じる外国人の人は少なくないようです。

ちなみに左上にある写真が庭園を造る前の土地の様子だそうです。

美しい回遊式庭園が南半球に 『カウラ日本庭園』(オーストラリア)

カウラ事件が起きたことで知られるカウラには日本人墓地の他に『カウラ日本庭園』(Cowra Japanese Garden)と呼ばれる庭園があります。「回遊式庭園」と呼ばれる庭園で、日本を代表し海外でも広く活躍する造園家の中島健によって設計されました。

南半球においては最も面積の広い日本庭園といわれています。

書道、茶道、着付け、折り紙、生け花など日本文化を体験できる活動も行っているそうです。

盆栽キットなるものも絶賛発売中です。

結婚式場として利用する現地人カップルも。

エントランスはこんな感じだそう。

「もし穏やかで楽しい一日を送りたい人は、カウラ日本庭園を訪れてみて!」

テーマは「生・死・男女」 アルベール・カーン庭園 (フランス)

日本国外にある日本庭園の中でも「最も伝統に忠実な造り」と評判の庭園です。アルベール・カーンとは、19世紀後半に南アフリカの金鉱とダイヤモンド鉱への投機があたり、莫大な富を築いたフランス人実業家です。

彼が自宅の庭を現在の庭園として改造したのですが、1929年の世界恐慌後に彼は破産し私財を全て差し押さえられたことがきっかけで、一般公開されることになりました。その後、20世紀後半に造園家の高野文彰氏が、生・死・男女の3つをテーマに、庭園の一部を日本庭園として設計しました。

アルベール・カーン美術館も併設されており、他にもイギリス式、フランス式庭園も楽しむことができるそうです。

フランス人にとっては「カラフルフィッシュ」な鯉は庭園の定番ですね。

海外の人の心を掴んで離さない桜。

「パリにある素晴らしい庭園。まるで魔法だわ!」 パリジェンヌの感性をもしっかりくすぐっているようです。

日本文化センタ-「恵光ハウス」日本庭園/ドイツ

とりわけ多数の日本庭園を誇るドイツでは、仏教に基づいて日本の伝統文化や日本的生活様式を紹介することを目的として建てられた日本の文化センター、恵光ハウスにある日本庭園が評判とのことです。

日本のアニメファンが訪れる聖地的な場所でもあるのかもしれません。

ドイツのギャルにも人気のようです。

写真だけを見ていると日本以外の国だとは信じられない程、完成度が高い庭園ばかりでしたね。加えて各国の日本に対する思いが、それぞれ反映されているようにも思います。

仏教や禅、瞑想などへの関心をきっかけに、心の在り方を探求し始めた外国人が次に求め始めたのが日本庭園という空間なのかもしれませんね。さあ、皆さんはどの国の日本庭園に興味を持ちましたか?

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