自閉症は、一括りにはできないのが特徴です。日本では、現在のところ発達障害を持つ子供は千人に1人の割合だと言われていますが、自閉症の子供を持つ親御さんの相談件数や自閉症の子供に関する詳細などが、ネット上で溢れるようになりました。

自閉症の子供を持つ親にとって、人とは違う我が子を受け入れ理解することに努め、向き合っていくということは決して簡単ではないでしょう。その葛藤にかなり悩む親御さんもいると聞きます。

自閉症の子供を持つ父親、グレッグ・マサッキさんは言います。「自閉症の子供を持つ親には、子育て本なんかありません」と。グレッグさんの長男、マックス君は言語障害もある自閉症です。一人でふらりとどこかへ行ってしまうという危険な癖もあるのだとか。

愛する我が子のために都会暮らしを止めた家族

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一人でどこかへ行ってしまうということを都会でするのは危険極まりないこと。そこで、自閉症のマックス君がこれからも伸び伸びと過ごせるように、危険が少ないようにと、家族は一大決心をしました。それは大都会から田舎への移住でした。

住み慣れたワシントンD.Cから、雄大な自然が広がるヴァージニア州の小さな農地を購入したグレッグさん家族。

もちろん、グレッグさんとマックス君の母マヤさんにとって移住というのは大きな変化でした。これまでの仕事もあったことでしょう。それでも、ワシントンという大都会での暮らしは、もはや自閉症であるマックス君には不向きであることを悟ったのです。このままここで暮らしていても、息子のためにはならない…そう思った両親は、田舎へ引っ越す決意をしました。

180度変化した家族の生活

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ヴァージニア州の雄大な自然の中に囲まれた小さな家で、一家は暮らし始めました。マックス君は毎日自然の中で遊ぶことができ、表情にも変化が表れるように。そして両親は、マックス君に2時間だけ学校に行かせて、後はホームエデュケーション(家庭内教育)をしています。

「同年代の子供たちとの触れ合いや社会性も残してあげたい」

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田舎への引っ越しは、マックス君のことを考えてのことでした。だから両親はとにかくマックス君の心が窮屈にならないようにと配慮をしています。でも、毎日2時間だけ地元の学校へ通わせる理由は「マックス自身が同年代の子供たちと遊ぶのが好きだからです」というグレッグさん。

「それに、社会性を全く失くしてしまうよりも、少しは社会の中で生きることを学んでほしい」と、無理のない程度にマックス君の今の生活をサポートしています。

現在グレッグさんとマヤさんは、障がい者のみを従業員としているオーガニックプロデュースをする団体の一員として収入を得ているそうです。ほとんどの時間を彼らはマックス君の家庭教育に費やしています。それは家の中で勉強を教えるということだけではなく、自然と触れ合い、マックス君自身と触れ合うこと。

独自の世界観を持ち、自分のペースで生きるマックス君

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マックス君には6歳の妹がいます。母のマヤさんは娘に対して次のように語りました。「娘は、6歳にしては成熟です。自分の兄がどういう症状家というのを既に理解しています。自分がしっかりしなきゃ、兄をサポートしなきゃという気持ちもあるようで、とても頼りになっています。」

大都会から田舎へ引っ越してきたことによって、結果的には家族全員にとってプラスになったというグレッグさん。そして自閉症のマックス君に惜しみない愛情を日々注いでいるグレッグさんは「自分たちが授かった目の前にいる子供と一緒に人生を楽しむべきだと思う」と話しています。

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自閉症の子供と日々向き合うには、相当の忍耐を必要とする日もあることでしょう。「あの子が、頭の中で何を考えているのかわからない時もありますよ」というマヤさん。それでも、親が子供に歩み寄って理解しようとすることで子供も心を開くのではないでしょうか。そしてマックス君の両親はそんな大切な毎日を、雄大な自然の中で過ごしています。

「息子をとても愛しています」

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マックス君は現在、複数のセラピーに通っているそう。ゆっくりとですが、着実に自分の自閉症と向き合っているマックス君。グレッグさんは涙ぐみながら「息子は、私たちに限りない喜びをもたらしてくれる存在です。親として、息子を育てていけることがこの上なく幸せです」と語りました。

グレッグさんの涙には、マックス君への深い深い愛情が含まれています。どんな子供であっても、我が子はたまらなく愛おしい。そんな親の深い愛を感じて、筆者もまた胸が熱くなりました。

ゆっくりと、自分らしく

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マックス君のために、全く異なった土地へ引っ越すという大きな変化を家族は実行しました。でも、それで家族全員が幸せになり、マックス君も毎日楽しく過ごしているというのは何よりですよね。

仕事よりも、名声よりも、見栄よりも、我が子の人生を思い愛し献身的なサポートを続けるグレッグさんとマヤさん。マックス君も、こんな素晴らしい両親のもとに生まれたことを深く感謝する日がくることでしょう。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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