みんなが普段疑問に思っていることを編集部が調査・解決するコーナー「素朴なギモン」。今回は“アンダーヘアの豆知識”をご紹介します。

量や太さに個人差はあるものの、わたしたちの全身に必ず備わっている「体毛」。多くは直毛ですが、アソコの部分の毛はなぜか縮れていますよね。でも、わざわざ縮れているからには何か理由があるはず!

ということで、今回は島根大学で毛髪生物学を研究している松崎貴教授にお話を伺ってきました。

まだ縮れている理由はわかっていない!?

――単刀直入にズバリお聞きします。なぜアンダーヘアは縮れているのでしょうか?

「正直申し上げますと、この理由についてきちんと検証している人を見たことがないので、確実なことは言えないんです。ですが、多くの人が唱えている説であればいくつかご紹介できますよ」

…なんと意外にも、このメカニズムはまだ科学的に証明されているわけではないのだそう!そこで教授に、数あるの中から最も有力な説を3つ教えてもらいました。

有力説1. “アノ行為”でのクッション性を上げるため

「まずはクッション性を上げるという説があります。性行為のときなどには、どうしても身体がぶつかるので、物理的にケガを防ぐという役割を果たすわけですね。スプリング(バネ)を想像してもらうとわかりやすいかと思いますが、ストレートな毛よりも太く縮れた毛のほうがクッションとしての効果が高いんです」

最初から十二分に納得できる説が登場。進化の過程で縮れているのが当たり前になったのかもしれませんね。

有力説2. 外から異物が入るのを防ぐため

「こちらも身体を護るための機能です。虫や砂など、外から異物が入ることがないように生えているといわれています。毛が縮れていた方が、面積をより広く使えるわけですね」

なるほど、確かに毛が密集していれば異物が肌に到達するのを防げそうです。

有力説3. フェロモンを溜め込むため

「人間は『エクリン腺』と『アポクリン腺』の2種類の汗が出る腺を持っています。我々は汗をかくことによって体温調節をしますよね。これは基本的にエクリン腺から出るもので、サラッとしていて大量に出る水のような汗なんです。一方、アポクリン腺の汗は少し油っこく、分解されると独特のニオイを放ちます。

基本的にアポクリン腺しか持たない動物は、このような独特の香りの汗を個体識別やマーキングに使っているといわれています。人間のワキやデリケートゾーンには特にアポクリン腺が多く、そこから出たニオイが毛にまとわりつくことで濃度を高く保持する役割があるのではないかといわれています。毛が縮れていることによってニオイを揮発させにくくして、フェロモンを溜め込みやすくしているわけです」

おまけ:「円形脱毛症」はアソコにもできる!?

最後に松崎教授は余談でこんなことも教えてくれました。

「頭にできるイメージが強い円形脱毛症ですが、この症状、実は陰毛にも出ます。基本的には身体のどこにでもできるので、重篤な場合は眉毛、まつげ、もちろん陰毛も、全身の毛がまるまる無くなってしまうケースもあるんですよ」

近年は高いお金を払って脱毛エステに通う女性も多いですが、自分の意志と関係なく全ての毛が無くなってしまうだなんて…なんとも恐ろしい話ですね。

さいごに

勇気を出して聞いてみた「アンダーヘアが縮れている理由」。“縮れている”というだけで何となく不潔なイメージを持たれやすいアンダーヘアですが、大切な役割を担っている可能性が高いんですね。今後床に落ちているのを見つけても、少しは多めにみてあげられるかも!?

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