主人が「今週末は特に予定ないよね?天気もいいらしいから、日曜日はみんなでピクニックへ行こう!」と言いました。

日曜日は、主人が一日息子の面倒を見てくれると約束していた日です。インドア派の私は「えー、やだぁー」と軽く反対しました。のんびりできる時間があるなら、普段は育児で忙しくて、やりたくてもできないことをしたいのです。

普段なら、本を3行読んでいるうちに、息子が危ないことをしたりしてすぐ中断。落ち着いて20分以上長さのあるテレビや映画は見られませんし、毎朝6時半に起きる息子のお世話のため、二度寝なんて夢のまた夢です。

だから、のんびりできるなら、集中して一冊じっくり本を読んだり、誰にも邪魔されずに映画やDVDを見たり、ゴロゴロ寝たりしたいのです。それに、ピクニックに行くことになったら、お弁当を作ったり準備が面倒です。

「お弁当は僕が作るから、お弁当を持って、みんなで自然の中を歩けば気持ちいいよー」と主人。オランダ人は、自然が好きな人が多いです。天気が良ければ、家族でサイクリングや散歩などに出かけます。

お弁当を作る必要がないなら、一緒に行くだけだし「じゃあ、いいよ」とOKしました。

そして、やってきた日曜日。朝から主人が息子の面倒を見ました。私は、念願のベッドの上でゴロゴロを堪能。息子がお昼寝をしている間、主人は、ピクニックに持っていくお弁当作りをしたり、飲み物や敷物を準備したりして、ルンルンです。

「お弁当、何作ってるの?」と聞いても「ひみつ」と主人に言われ、キッチンに入れてもらえませんでした。息子がお昼寝から起きたので、主人が着替えさせて、さっそくピクニックへ出かけました。行き先は国立公園です。家から車で20分くらい行くと到着しました。

主人は「ピクニックに行こうね」と息子に話しかけ、ベビーカーにのせました。国立公園の中に入ると、見渡す限り緑。たくさんの木々が立ち並び、息子も普段とは違う環境に目を丸くしています。木を指さして「あーあー」と言ったり、鳥の音がするとどこにいるのか、あちこち見渡したりしていました。

30分位歩いて、森の中でピクニックにいい場所を見つけたので休憩をすることにしました。敷物を敷いて、いよいよ主人が作ったお弁当の出番!楽しみな瞬間です。お弁当箱の蓋を開けると、中身はおにぎりでした。おにぎりは主人の大好物です。

私のおにぎりは、梅干し。海苔も巻いてあります。主人のおにぎりは、好物の食べるラー油をご飯に混ぜた創作おにぎり。息子には、一口サイズの海苔なしおにぎりが6個詰められていました。主人は息子に「おにぎり、どうぞ」と渡して、食べさせています。

「息子のおにぎりに何入れたの?」と聞くと、「バナナジャム!」と真顔で答える主人。「うそぉー!?うそでしょう?」と何回聞いても、「バナナジャム」と言う主人。

「おにぎりにバナナジャム入れるかー??普通、バナナジャムじゃなくても、おにぎりにジャム入れるかー??」とびっくりして興奮気味に言ったのですが、「だって、○○(息子の名前)、梅干しよりもバナナジャムの方が好きだと思う」と主人。

そりゃあ、梅干しは酸っぱいから息子の好みではないかもしれないけど、バナナジャムはパンに塗って食べるのが好きなのであって、おにぎりに入れるとは…。「ザ・文化の違い」を感じたのでした。

「見て、見て。もう一個食べ終わっちゃったみたいだよ。おいしいみたいね」と、まったく気にしていない主人。息子は半分こぼしながら、口の周りをご飯粒だらけにして、パパが作ったバナナジャムおにぎりを一個平らげたのでした。結局、息子は合計2個食べました。

まずかったら、口をつけないと思うので、たぶんまずくはなかったのだと思います。息子の味覚が心配です(笑)。

ピクニックを楽しんでいた息子。これからも週末にお弁当を持って出かける機会があるかと思いますが、どんなに面倒でも、どんなに「ひみつ」と言われてキッチンから追い出されようとも、やっぱりお弁当作りは主人に任せっきりにしないと、心に誓ったのでした。

著者:すーじー
年齢:34歳
子どもの年齢:11ヶ月

オランダ人と国際結婚し、オランダに暮らして5年目突入。歴史ある街並み、豊かな自然、気さくな人々に囲まれ、オランダ生活に慣れてきた今日この頃だが、妊娠・出産・子育てを通して新たなカルチャーギャップに遭遇中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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