記事提供:CIRCL

椅子に座るとき、足を組んで座るか、組まないで座るか。どちらのスタイルで座ることが多いだろうか。足を組むと血流が悪くなって足がむくむとも聞くし、体にゆがみを生じるとも聞く。一方、足を組んで座るとキレイに見えるという女性の意見もある。

さて、足を組んでも大丈夫なのか、組まない方がいいのか。いったいどちらが正解なのだろうか。

足を組むと膝裏の神経を圧迫する

「足を組むのはあまり良くないらしい」。どちらかといえば、足を組むデメリットの方をよく耳にする気がする。本当にそうなのだろうか。

まず、長時間ずっと同じ姿勢で足を組んでいると足がしびれてくる。これは実際に経験がある人も多いかもしれない。膝の後ろには腓骨(ひこつ)神経といって、足首や足の指を上へ向けたり足首を外へ向けたりする神経があるのだが、これが足を組むことによって圧迫されるからだ。

膝下がまひする病気になる?

一時的な足のしびれで済めばいいが、怖いのはこれが腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)と呼ばれる状態につながる可能性があることだ。足首がだらんと下に垂れ下がり、足首が上がらないといった症状が慢性的に出る(※1)。長時間正座をしていて足の感覚がなくなったときの状態を想像すると分かりやすいだろう。

しかし、腓骨神経麻痺は現実的には大きな問題にはならないという。なぜなら、長時間同じ姿勢で座っていることは誰もが不快と感じるはずで、何か大きな障害が起きる前に、自然と足を動かして姿勢を変えるからだ。

足を組むと血圧が上がる?

足を組むと血圧が上がるという研究結果もいくつか報告されている。もともと高血圧の人は注意が必要だが一時的に上がるだけなので健康な人なら大きな心配はいらない。

ただ、足を組むことでスムーズな血流が妨げられているのは事実だ。血の塊である「血餅」ができやすい人は、エコノミークラス症候群のリスクを上げないためにも足は組まない方が良い。

足を組んで座ると筋力アップに?

足を組むことでメリットをもたらす場合もある。オランダ・ロッテルダムの大学医療センターの研究チームは、若い男女に協力してもらい、足を組んだ場合と組まなかった場合では筋肉の使われ方がどのように違うのかを調べた。

その結果、股関節の後ろを走る梨状筋(りじょうきん)というお尻の筋肉の伸びが、足を組んだときには、組まないときに比べて11%も増えることが分かった。また、立っているときと比べると22%増えた。研究チームは、梨状筋の伸びは骨盤を安定させるためだと考えている。

安全に?足を組む方法は 「左右両方」の足を組む

研究チームは結論として、「左右対称に」足を組むと梨状筋が機能するとしている(※2)。いつも決まった足を上にして組んでいることが多いと思うが、できれば、左を上にしたら、次は右に…と、意識的に組みかえるようにするとよいということだ。

さて、足を組んで大丈夫か組まない方がいいのか問題の結論だが。病気の人を除いて、長時間同じ方の足を乗せないなら組んでOKだ。

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