記事提供:いいモノ調査隊

今では音楽を楽しむときの音源は、CDやネットワークからのダウンロードが中心ですが、筆者が子供の頃はレコードが中心でした。今の若い方の中には「レコードなんて見たことも音を聴いたこともない」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなデジタル全盛の昨今ですが、一部では昔ながらのアナログ録音のレコードを見直す動きもあり、レコード専門ショップが復活したりしているようです。そこで、今回はこんなものを購入してみました。

ポップな感じのパッケージですが、DJのための機器じゃないですよ。

筆者が購入したのは、Make 2 Play(メイク・ツー・プレイ)の「D-Jay」というレコードプレーヤーの工作キット。Make 2 Playは、実験キットを発表し続けている、科学者とデザイナーによるポルトガルのブランド。

今回ご紹介する「D-Jay」もその1つで、レコードの仕組みや開発秘話を学びながらレコードプレーヤーを自作できるというもの。知的好奇心を持ってあれこれ自分で試しながら遊ぶことができます。

基本的には子供向けですが、筆者のような筋金入りのオーディオマニアや蓄音機世代の方でも十分に楽しめそうです。お手頃価格なので、レコードプレーヤーの入門機としても使えるかもしれません。

ふたを開けるとこんな感じ。きれいに成型された部品類をみるとワクワクしますね。真ん中にあるもっとも大きい丸い部品がレコードを乗せるターンテーブルになります。

レコード針代わりの縫い針(右のティッシュペーパーの上)、ティッシュペーパー、モーター駆動用の単四電池3本、プラスドライバーなどが別途必要になります。

それではさっそく組み立ててみましょう。部品点数はそれほど多くないので、組み立てるだけなら30分もあれば十分です。まずは、モーターの回転と連動する滑車の固定から始めます。

なお、モーターの回転を伝えるベルトには輪ゴムを使っています。その後、トーンアームとカートリッジ部分を製作します。

2つの滑車をボディ部分にある穴に入れて、裏面からネジで固定します。

2本の輪ゴムを使ってモーターの回転を滑車に伝え、同時に回転数を調整しています。輪ゴムはねじれないようにセッティングしてください(ねじれたままではノイズが出ます)。なお、輪ゴムは特殊なものではなく、日常的に使っているものと変わりません。

裏面にある電池ボックスに単4形電池3本を入れてふたをネジ止めします。

こちらがトーンアームとカートリッジ部分(いわゆる針の部分です)。ここではティッシュとレコード針の代わりになる先がとがったもの(押しピンや縫い針など)が必要になります。

カートリッジは穴にティッシュを押しこんでふたをします。

ふたの穴から針を貫通させます。針の出っ張り具合や角度によって音が変わるので後からゆっくりと微調整します。針がやや斜めになるようにセッティングするのがポイント。

トーンアームとカートリッジをつなげたら本体に固定。カートリッジには音が大きくなるようにスピーカーコーンをセット。

最後に黒丸がある側を上にしてターンテーブル乗せ、ネジ止めすれば完成♪

30cmLP(Long Playing)レコードを乗せてみました。なかなかのフォルムでカッコいいですね。ちなみにこのレコードは、筆者が1993年のロシア訪問時に購入したもの。

これぞアナログ音源の楽しみ方の極致。レコードに刻まれた溝のギザギザに合わせて針が振動し、その振動が拡大されて音として聴こえるというのは蓄音機の仕組みそのものです。

また、針の角度を変えたり、紙などで作ったメガホンを追加すれば音質が変わったり音が大きくなったりするので、いろいろと創意工夫ができます。今回は針に縫い針を使いましたが、昔は竹を細く削ったものやサボテンのとげなども針として使われていました。

もちろん、針を替えることでも音の違いがありますよ。なお、モーターの回転数がどうのこうのとか周波数特性がうんぬんかんぬんなどと、「D-Jay」の性能や音質について語るのは野暮というもの。

素直にギザギザの溝が奏でる音楽を楽しみつつ、どうしたら少しでも音がよくなるのかを自分なりに探ることを大いに楽しみましょう♪

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス