記事提供:Conobie


ママたちが抱える子育てのお悩みに対して、バースセラピスト・やまがたてるえさんを招き、対談形式でお答えしていきます。

初回は、兄弟喧嘩などの兄弟同士の関わり方や、お友だちと物の取り合いになった時の親の対応方法についてアドバイスをしていただきました。

子育て中のママ・パパが抱える疑問や悩みにお応えする当企画。今回は「兄弟の関わり」についてです。赤ちゃんだった子どもたちも、いつの間にか歩き始め言葉を発し、すぐに大きくなっていきます。赤ちゃんのころはお世話でいっぱいいっぱい。

子どもが大きくなるにつれてお世話の手は離れていっても、兄弟同士の喧嘩やいざこざが増えてしまって悩んでいる・・・という方も多いのではないでしょうか。

「兄弟喧嘩やお友だち同士で物の取り合いをした時は親はどうすればいいの?」
「上の子が下の子を溺愛。おもちゃもすべて譲ってくれるので、わがままに育ってしまわないか心配・・・」

などなど、悩みのタネは様々。そんな皆さんのお悩みについて、多数の育児書籍や子育てアドバイスの経験をお持ちのやまがたてるえさんに聞いてみました!

やまがた てるえさんプロフィール

出典Upload By 李 錦蘭[Conobie編集部]

バースセラピスト、助産師・看護師。NPO法人JASH日本性の健康協会理事。

二人の子どもの子育て中に自分自身が産後ブルーを体験し、いろいろなセラピーや自然療法を学ぶ。助産師経験を生かし、地域の子育て相談に参加、1000名以上のお母さんとの対話から自ら「バースセラピスト」(産前産後の心を癒すメッセンジャー)として、活動を始める。

2015年1月に発売された『女性ホルモンを整えて幸せになる! ぽかぽか子宮のつくり方』(河出書房新社)など、著書多数。

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今回ご相談するのは、こちらのお二方

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◆飯田さん(写真右)

もうすぐ4歳の男の子と、1歳5ヶ月の女の子がいる。下の女の子の気が強く、お兄ちゃんと喧嘩をするため、その対応に悩んでいる。

◆二子さん(写真左)

14歳と10歳の息子と、7歳と1歳半の娘の4人のお子さんがいる。上の子と一番下の子の年齢が離れているので、末っ子が兄弟に甘やかされ過ぎているのではないかと心配している。

【テーマ】兄弟喧嘩や、お友だちとの物の取り合い、兄弟との関わり方…親はどう対応したらいいの?

やまがたさん:はじめまして。やまがたてるえです。

私自身も10歳と8歳になる娘がいます。産後大変な思いをし、子育てにたくさん悩んできたからこそ、その経験を活かして、ママの気持ちが楽になるようなメッセージを伝えられたら、と考えています。よろしくお願いします。

一同:よろしくお願いします!

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【質問1】1歳半の妹と、4歳のお兄ちゃんが兄弟喧嘩をすることが多くて、その仲裁の仕方が分からずに困っています

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飯田さん:物の取り合いなど、兄妹で喧嘩になることが多くて・・・そういう時に、自分がどうやって入ったらいいのか分かりません。

やまがたさん:1歳半の妹さんの方が「ボス」なんですね。二人目が「ボス」というケースは、けっこうあるんですよ。まず、基本的に兄弟喧嘩にはあまり介入しないことをおすすめします。なぜなら、関係がこじれちゃうから。

大切なのはその場を綺麗に収めることではなくて、お互いの気持ちを汲んであげること。なぜなら、どっちも怒っているからです。それぞれが“何に怒っているのか”というところをよく見て、お子さんの気持ちに寄り添ってあげてください。

特に下のボスが「これ欲しい!」って言ったら、お兄ちゃんの方はもやもやして、「うーっ…!」ってなったりしていませんか? 

飯田さん:上の子は、「もう知らない、遊ばない」といじけて半泣きになりながら、どっかに行っちゃいますね。そうすると下の子はさらに後ろから追いかけて、上の子の頭をひっぱたいたりしてしまうんです。

やまがたさん:妹さんはいま1歳4ヶ月であっても、自分がリーダーだと思っているので、しょうがないですね(笑)

そういう場合は、お兄ちゃんの悔しさや拗ねる気持ちに共感してあげながら、気分転換をしてあげることをおすすめします。双方に「貸してあげなさい」とか「取っちゃいけないでしょ」って言うと、どっちも怒って、さらに怒りが広がっちゃいませんか?

飯田さん:まさにその通りです。

「子どもの喧嘩は、親が裁判官にならなくていい。どっちが良い悪いってジャッジしなくていいんです」

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やまがたさん:子どもの喧嘩というと、どうしても親が仲裁に入らねば!と思われるかもしれませんが、親は裁判官になって、どっちが良かった悪かったって、ジャッジしなくていいんですよ。

裁判官をやめて白い服を着て、どっちにも「そうだよね、そうだよね」って言ってあげるといいんじゃないでしょうか。兄妹を産むってとても素晴らしいことなんですよ。こうやって兄妹で交わりながら、人とうまくやるにはどうしたらいいんだろうって学んでいくんです。

お兄ちゃんは「拗ねる人」と思ってみてください。お兄ちゃんは相手が妹だから、拗ねてみせながら「ママ、僕を見て」って言っているんだと思いますよ。深く悩まずに、「嫌だったよね」って共感をしてあげると、ママも子どもも楽になると思います。

次女ちゃんはすごくエネルギッシュ。「エネルギーを発散したくて色々やらかす人」なんだな、と思ってみてみると、「女の子なのに、何でそういうことするの・・・」とその行動に対して悩むことなく、笑っていられるかもしれません。

【質問2】お友だち同士で物の取り合いや叩き合いがあった場合には、どうやって対応すればいいでしょうか?

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飯田さん:兄弟でなく、お友だち同士で物の取り合いや叩き合いがあった場合には、どうやって入っていけばいいでのでしょうか?

やまがたさん:物の取り合いをした時に、つい「あ、○○ちゃんが欲しいって言ってるよ、貸してあげなよ」って言いがちなのですが、これはあまり良くないんですね。

「他人の子どもを気にして自分の子どもの気持ちを置いてきぼりにするのではなく、我が子の気持ちを汲んであげましょう」

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やまがたさん:物の取り合いになった時に、自分の子どもがそれを先に使っていたら、我が子の顔を見ながらこう話してあげてください。「使い終わったら、貸してあげようね」って。

他の子どもの顔を見ながら、自分の子どもが持っていた物を奪って別のものに差し替える・・・それを自分の子どもの立場になって考えてみてください。自分が子どもだったら、悲しかったり苦しかったりすると思いませんか?

子どもの気持ちが落ち着いた状態で、「はい、どうぞ」ってできたら、いざこざは減りますよね。その時まで待ってあげてもいいのではと思います。

ただ、2歳のころは自我が根付く「オレオレ期」だから、譲れないんです。それでいいんですよ。無理にみんな仲良くしましょう~って育てる必要はないんです。

発達心理学では、3歳の後半ぐらいでようやく他の子と協調遊びができると言われているので、それまでは単独の遊びをしても全然いいんです。これもお母さんが知っているか知らないかで、対応の仕方が違ってきますよね。

【質問3】一番下の子がわがままになってしまうのではないかと心配です

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やまがたさん:二子さんは4人もお子さんがいらっしゃるので大変ではありませんか?

二子さん:うちは兄弟で結構年が離れていますので、兄弟喧嘩はそんなにありません。むしろ、お兄ちゃんが優しくて許しちゃうから末っ子が甘やかされていて、このままだとわがままになってしまわないか?外に出た時に我慢できないのでは?と心配なんです。

「兄弟にはいっぱい甘えさせてあげてください。外に出ると意外としっかりするものです」

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やまがたさん:兄弟にはいっぱい甘えていいんですよ。いっぱい甘えさせても、外に出たら、周りの世話をするくらい空気を読む人になります。私も4人兄弟の末っ子で、兄弟にいっぱいお世話をしてもらいましたけど、外に出たら意外としっかりするんですよね。

もしかして、一番下のお子さんのキャラクターが他の兄弟と比べて違いますか?

二子さん:下の子が一番強いです。

やまがたさん:「私、お姫様。」って思っているのかもしれませんね(笑)お姫様って思いながらも、外に出たらちゃんとできるようになる気がしますし、14歳のお兄ちゃんがいたら、ある意味、お父さんが二人いるぐらいの感覚ですよね。

二子さん:すぐ上の7歳のお姉ちゃんが下の子のお世話をするんですけど、どこまでやらせていいのかについても悩みます。

やまがたさん:すぐ上のお姉ちゃんは、仲間ができた!って喜んでいると思いますよ。一番下の妹が生まれるまでは、上のお兄ちゃんたちに置いてきぼりになりながらも遊んでいたのが、ようやく私にも仲間ができたんだ~って。

どんどん末っ子のお世話をさせちゃっていいんじゃないかなと思います。一番下の妹ちゃんはお姉ちゃんと二人でいると、1歳半でも気持ちは7歳で生きていますから、それはそれは強いです(笑)いっぱい甘えた人間というのは強くなるんですね。そんな目で見てみてください。

焦らず、ゆっくりと子ども寄り添って成長を見守りましょう

いかがでしたか?

子育てママの頭を悩ませる、兄弟喧嘩や物の取り合い...。でも見方を変えれば、それは子どもが成長しているという証。自我が芽生えてきた子どもが、他者との関わりの中で時には喧嘩をして、拗ねたり仲直りをしながら、幼いなりに感情や社会性を学んでいきます。

大人目線だけで、子ども同士のトラブルや兄弟との関係性に悩んだり叱るのではなく、まずは子どもの気持ちに寄り添って見守ることで、親の気持ちも楽になるのではないでしょうか。

元気の良い子も、喧嘩して拗ねる甘えん坊も、みんなそれぞれの個性だと捉えてみると、日々の成長がより楽しくみえるかもしれません。

子どもを産んで、兄弟を授かったことの素晴らしさを感じながら、お子さまの成長をゆっくり見守ってあげましょう。いつか、幼いころの兄弟喧嘩が懐かしい思い出になる日まで。

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